アルファロメオ 159入院・プラグ交換他
2024年末に購入以来の懸案、プラグ交換を実施すべく当スタジオのバトラー君ことアルファロメオ
159 3.2JTS Q4 Q-Tronic Tiが株式会社ファン・ファクトリーさんに入院した。どーでもいーけどフルネーム長いな。貴族かよ。執事なのに。

事のついでにシリンダー内の煤掃除=カーボン屑堆積具合の診察をお願いした。90年代半ばー後半の設計である159のエンジンはガソリン直噴技術を搭載している。週に3日も高速道路を300km走るような環境ならあまり心配いらないが、バトラー君は高齢者通院補助の任にあたるため、必然的に市街地での(彼にとっての)低速走行を強いられる。走行距離、走行速度低めの個体のガソリン直噴エンジンは燃焼室にカーボン屑が堆積しやすいという。するとどうなるか。最悪気筒失火である。まぁV6ですし?(ふんっ)、気筒が一本死んだくらいで道路上で立ち往生ってことはないと思うが、問題はその後だ。「1本死んだってことは次々死にます。イッキに6本全部交換しましょう。イグニションコイルも怪しいですから、こっちも全部やりましょう」とか高確率で言われるだろう。真正直かつ小心の筆者など、見積り金額も聞く前にGOサインを出してしまいそうだ。やらなければならないメンテはやるが、消耗品劣化による不要なトラブルを未然に防げるならそれに越したことはない。
ついでにエンジンルーム内、特にパワーステアリングやブレーキホース経路、トランスミッションにオイル漏れなどないかも診てもらうつもりでいた。昨年末に前オーナーH社長の指示により某ディーラーで車検整備とその他一連の地雷検査をしてもらっているから、そこまで神経質になる必要は実はない。しかし運用する仙台でメインに診てもらうとすればファン・ファクトリーKさんということになるので、こういう個体を今後お願いしていくことになるのでよろしくね、という顔合わせという意味もある。
当日、とりあえず中を見てみましょうか、とエンジンルームをライトを当てつつざっと内診したKさん。「オイル滲みもないし、きれいですね。こりゃちゃんと(これまでメインテナンスを)やってますね」と上々のインプレッション。
交換するプラグの件、筆者が在野のパーツ屋さんからネット通販で購入して持ち込むか、Kさんの嗅覚で程よい製品を見つけてもらえるか。まずはKさんの返事待ち。さて何日で退院してくるか。
カーボン対策ですけど、時折バイパス道路を高速移動していただけると良いかもしれません。お巡りさんのお世話になる場合もあり、大きな声で推奨は出来ませんが…。お陰でうちの子達も直噴ですが元気です。
イグニッションコイルは1気筒死んでも立往生しませんが、死ぬとなかなか大変です。
おまーりさんのお世話には心底なりたくないですなぁ……。でも、バイパスってR4とか、もうちょっと海沿いとかそんな感じですか。939系の電装系は自分ほとんど知識がないので、過剰に怖がっているという可能性もあるとは思っています。逆にプラグ弄ったらそれがきっかけでコイル死亡なんてことにならないといいなぁ。くわばらくわばら。
プラグの様子は気になりますね。三菱のGDIはカーボン対策としてメーカー周知かユーザーの口コミが定かではありませんが、WAKOSのフューエルワン使ってる例ありましたね。効果はあると思うのですが最近1本2400前後という貴族しか買えない値段になっているのが悲しいです。同成分で日産(OEMです)やガルフ・オイル等が少し安価なもの出してますが、輸入車は添加剤入れるのは慎重になりますよね。
アウディ A3の3気筒のカーボン堆積に「ロイヤルパープル」投入して一晩放置したらけっこう除去できててばんざーい!という動画を先日見たばかり。どんな製品ジャンルでも、高いヤツは効果ありそうな気がしますね。プラシーボかもしれませんけど。今回Kさんからは添加剤云々という話は一切出ていませんが、今後の見立て次第では俎上に載るのかなぁ。12万km走行したアルファ車なんて何が起こっても不思議じゃないんで(笑)、びびってます。
そういえば、939 Spiderのイグニッションコイルがひとつダメになったことがありました。1気筒死んでも、ええ、動きますよ。けど、心的負担はすごいものがあります。ドコドコいってるのに平静で走れるなんてありえないでしょうね…
939系は前三発は変えやすいですが、後ろ三発は結構大変らしく工賃も嵩みます。プラグ替えるのも後ろ側だと大変ですよ、きっと。そして、イグニッションコイル、かなり高いんですよ。1本5万とかじゃなかったかな。言われるがままに6本買えるなんて、油田持っていないときついかも…。
祈りましょう。ナームー。
なんかすっかりコイル交換って話になってますが、今回はスパークプラグなんで(笑)!コイルは見ただけじゃ健康度合いはわからないでしょうし、今回は手付かずで済めばいいなぁ。問題先送りしただけとも言いますが(笑)、油田はおろか稲作田すら持っていない無職56歳なんで、神に祈って延命できるならいくらでも祈りまっせ!
1990年代に三菱GDIを筆頭に日本勢がガソリン直噴エンジンを市場投入しましたが、結局いずれも短期間でフェードアウト・・直噴技術終焉と思われていた時期に登場したのがアルファJTSでした。これより少し遅れてVW/AUDIからFSIが登場しています。JTSはこの後に隆盛を極めたダウンサイジング過給直噴ガソリンエンジンのキー技術でありました。詳細は省きます(そもそも私偉そうに語れる立場じゃないw)が、それまで「希薄燃焼(リーンバーン)」を指向していた直噴から「理論空燃比(ストイキオメトリー)燃焼:JTSの”S”」へ宗旨替えしたのが大きなポイントで、このストイキ直噴の特性が過給機・・とりわけターボチャージャーとの相性が抜群だったわけです。しかし件のカーボンや触媒や高圧燃料ポンプなどの弱点までは克服されているとは言えず(JTSに限った話ではないです)、市場からいろんな事例が報告されています。
直噴のメリットは高回転・高負荷領域にあるため、あおさんのおっしゃる通り、”負荷をかけてぶん回す”
のがカーボン対策に最も効果的と言えます。残念な言い方をすれば、低回転・部分負荷領域では直噴はデメリットの方が多いです。この時代までの直噴は・・という注釈はつけます。
燃料添加剤について・・直噴の方が「筒内直接噴射」なのだからポート噴射より効果が高いという意見があります。低回転の市街地走行メインでも添加剤ときどき入れとけば大丈夫という意見も。
私のクルマはポート噴射ですが、オイル交換前などかなり積極的に燃料添加剤突っ込んでます。
じゅんすかさんのおっしゃる通り、フューエル1・・もともと高かったですがさらに値上がりしてまさに貴族の添加剤になってます。コストの問題により私は数年前にフューエル1から撤退しましたww
この界隈もピンキリ・・沼といえば沼ですww
相変わらず分かりやすい技説をありがとうございます!ふーむ。Kさんにはプラグ交換の際シリンダー内部調べてみてくださいとざっくりしたお願いをしておりますが、はてさてどういう診断になるか……。ただKさんご本人は診断事例が少ないらしく、プラグ交換だけなら問題ないとしても、要因が重畳するトラブルとなると結局正規ディーラー=(株)イデアルさんにバトンタッチ → 正規ディーラーならではのエクスペンシブな見積りというケースも考えられます。おそらくそこに添加剤って話は出てこないでしょう。根治療してこそのディーラーさんですし。でも純正パーツ高いらしいですし、そもそも2009年式3.2JTSのパーツって国内在庫あるのかな。いやいや!後ろ向きになってはイカン!!さくっと数万円で帰ってくるさ!きっと!←涙目