逆転現象

3月下旬に罹ったぎっくり腰、徐々に良くなりつつあるがケロリと治るものでもない。3月末から4月冒頭にかけて、幸か不幸か仙台は寒く、冷たい雨が降り続ける天気が続き体調と相まってクルマを出す気にならない。しかしぎっくり腰はむしろ無理の無い範囲での日常生活励行が推奨されており、安静にし続けている患者よりも動いている患者の方が良化の速度が速いらしい。そこで日用品の買い物にかこつけて曉号、バトラー君を代わる代わる動かしてはいるのだが、ちょっと面白い逆転現象があったのでそのことを書いてみる。
日々少しずつ治ってきているので、3日前の印象と本日の印象が異なるケースも多いが、まず驚いたのは曉号ことNDロードスターの方が腰への負担が大きく感じることだ。普段なら例え肉体疲労を感じながらでも曉号のシートに座ると、立ち歩いていた時に感じる身体のあちこちへの負担が均一に均される感覚があり、結果的にまったく普段通りに運転できる……というか、「疲れてるのに運転してると段々元気になる!」とすら思うほどだが、腰をやってからは「身体の中心の奥の方に違和感がある」という感覚が常にある。いやそもそも乗り込むのも大変だし、降りるのはもっと大変だ。そりゃそうだ。あれだけ身体を折り曲げて乗り、降りる造りなのだから、体幹の要諦である腰に負担がかからないわけがない。
一方でバトラー君こと159の場合、乗り降りに曉号同様の負担が無いわけではないが、そもそも座面が高いからドアさえきちっと開口できれば思ったよりもスマートに乗降できる。で、運転姿勢も(曉号に比べれば)アップライトなものなので、腰だけではなくお尻、太ももにも荷重が分散され、6ATという要素も相まってリラックスして加減速ができる。ただし、159導入当初の分析エントリーにも書いたとおり、シート時背面上部のホールドは緩いため、旋回時に油圧パワーステアリングを回す時に背筋への負荷を実感する。もっと症状が酷かった時は「ハンドル回したとたんにビキッときたらどうしよう……」と不安を覚えたほどだ。健康な時は甘美な操作感覚と大喜びしていた159の油圧パワステを、ビビりながら回す日が来ようとは……。
昨日はバトラー君で買い物に出かけた。旋回時の背筋への負担感も幾分か軽減され、治癒に向かっていることを実感したが、出先でラーメンを食べた時カウンター席に通され、そのイスの中途半端な高さのせいでその後は一日中腰に違和感があった。いやはや運転環境だけでなく、どこに地雷が埋まっているかわからない。このエントリーを読む読者諸姉諸兄の腰が、背筋が、健やかでありますよう祈らずにいられない。どうぞお大事に。嗚呼。

おばんです。
そうなんです。
NDロードスターは
単なる肉体疲労時に運転すると元気になります。
しかし腰を患った時は腰痛が悪化しました。
これはシート形状によるものなんでしょうか?
私もシート形状を疑ったのですが、じゃあこれが例えばレカロに換装してあったら大丈夫なのかはよくわかりません(笑)。バケットシートの場合乗降時の負担はもっと大きいでしょうし。ということは健康時にゴキゲンと感じる運転姿勢は、感じないレベルの腰への負担が常にかかっているってことなんでしょう。まだマシだと思っている159の運転姿勢だって、もっと距離を乗ればやっぱり腰への負担を感じるのかもしれません。おかげさまで亀の歩ですが腰はだんだん良くなってます。ありがとうございます。