アルファロメオ 159 退院・完結編

唐突に(株)ファンファクトリー・Kさんより電話が入った。バトラー君こと159のプラグ交換が終了したと言う。え?え?予定より1週間以上早いんですけど?んもう、Kさん、作業時間見積りが慎重過ぎぃ!

■スパークプラグ交換 121,850km
プラグ(持ち込み)交換工賃 20,000円
インテークマニホールドガスケット 10,000円(@5,000*2)
トライドンバンド 600円
消費税 3,060円

合計 33,660円

※持ち込んだスパークプラグはこちら
日本特殊陶業(NGK) プレミアムRXプラグ 【96290】 LTR5ARX-13P
6本で9,282円(at Amazon)でした

NGK96290-1

取り外した旧プラグを見せてもらったが、なるほど煤で真っ黒だ。ただKさん曰く、街乗りの短距離走行中心だと必然的にこうなるだろう、積極的に高速道路を走って焼いてあげてくださいとの見解。JTSエンジン特有の煤問題ではあるが、ポイントを抑えて日々乗っていれば過剰に心配する必要はないのかもしれない。

交換のため取り外したガスケット2種
今回予防措置として交換したパイプ(の一部)。
チューブかと思いきや樹脂製。
純正パーツがすでに市場にはなく、
代替品を見繕っていただいた

さっそく周辺を軽く走ってみる。プラグ交換でエンジンの調子は変わらないので、だからどうということはない。仙台市北部にある七北田ダム周辺のワインディングへ。ここはつい先日NDロードスターで走ったばかり。ぎっくり腰の回復具合を確認するためだったのだが、ひとつひとつのコーナーや直線の走行感覚が生々しく記憶に残っているので、良い対比実験になるだろう。コーナーへの進入速度やステアリング動作、コーナーを抜けた後の再加速のタイミングやその具合。走りながら確認することは同じなのだが、NDと159、まったく正反対のキャラクターのクルマだから、得られるフィードバックの内容もやはり(正反対とまでは言わないが)違う。そこが面白い。だがどちらが優れているということではない。どちらも濃厚な運転体験をもたらす。

春のおぼろな夕闇が迫る中、前後に誰もいないワインディングを下る。「ああああぁ、やっぱいいわー、159」と脳みそがとろけるようだった。2025年現在のステランティス商品と比べれば、あれこれが緩いし、今や無駄と判断されそうな余剰もあるだろう。だがそれが良い。高齢者の病院送迎限定車として購入したつもりが、積極的に乗りたくなってしまう1台に変わってしまった。どうにかして長く乗りたいクルマである。お帰り、バトラー君。


で、代車の三菱 ekスポーツの試乗記。そろそろ真剣に運転してみるかと街乗りしたその日の夕方にバトラー君が帰ってきたため、せいぜい第一印象をまとめるくらいしか情報量がない(笑)。ご期待に沿えるものにならないと思うが、書いてみる。しばしお時間ください。

4件のコメント

  • プラグの箱を見て、ん?見覚えが?と思って調べたら、acatsukiさんとこに嫁いだNCロドにつけたのがLTR6ARX-13Pでした。5じゃなくて6。何が違うんだか知らんけど。
    159との甘いデート記、楽しみにしております!

    • 半日159にうつつをぬかしたので、今日はNDでおでかけしました(笑)。これから屋根開きグルマの季節だから、NDのキーを選びがちになるでしょうね。燃費のバランス考えてもそれが一番かも(笑)。

  • 「春のおぼろな夕闇が迫る中、前後に誰もいないワインディング」、これに尽きる!年を取って「春宵一刻値千金」という言葉が身に沁みてます。結構無いんですよね~、穏やかな春の夕暮れ。そこにあるのがロードスターかアルファ、というのがまた良いっすね!

    • おわかりいただけますか!ほんの30分くらいなんですよね、この時間って。時間も良かったんですが、この区間、前後に誰も走ってないこともまず無いんですよ。割と生活道路でもありますので。いやぁラッキーでした。でも159が良いクルマだという感想は、こういう特別な景色や時間帯に色付けされたものではなく、純粋に運転体験としてちゃんとひとつの世界があるということであります。

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