C3で行く!フィーバー二本松

福島県二本松市に行ってきた。C3で、家人といっしょである。洋風古民家カフェでランチをいただき、羊羹をおみやげにサクッと帰ってくるだけのはずだったのだが……。

福島県。つい先日に飯舘村へ行ってきたばかり。飯舘村と二本松市は地図上はそれほど離れていない。本来なら西回りや高速道路などの、「先日とは違う経路」を考えるところではある。が、ちょっと待てよ、と。このあいだの広域農道コスモスラインは、先導車が多くて思うようなペースで走れなかったのでリベンジしたいし、福島県境を結ぶK106やK105を、プン太郎ではなくC3で走るとどのように感触が違うのか確かめる必要がある。そこで福島県伊達市梁川までは先日と同じコースをなぞることにした。

仙台市太白区生出
村田町の定点観測地点
ググッと南下して丸森町立耕野小学校
R349沿いの古峰神社

コスモスラインは完全にソロで走れて満足。脚がよく動くC3でのK106-105も快適だった。写真を撮るためにしょっちゅうC3を停める。二本松までは高速道路は使わない。いったい何時間かかるのやら……。しかしこれが自動車による移動の醍醐味である。別に約束があるわけでもない。

福島県伊達市梁川町の御菓子司藤川屋。
和菓子好きは必ず行け!
……なんて書かなくても、
もうみんな行ってるよね!
みんな大好き藤川屋

梁川からセブンイレブン飯野町志保井店まではど定番の県道三昧コースで。ここを走るたびに、教えてくださったじゃるさんに感謝している。交通量激少、K51、K40などを走り継ぐ里山風情満載のすてきな県道・市道である。以下に地図で示そう。三春町への経路紹介だが、飯野町までの経路はまったく同じである。

梁川からセブンイレブン飯野町志保井店まではど定番の県道三昧コースで。ここを走るたびに、教えてくださったじゃるさんに感謝している。交通量激少、K51、K40などを走り継ぐ里山風情満載のすてきな県道・市道である。以下に地図で示そう。三春町への経路紹介だが、飯野町までの経路はまったく同じである。

地図をクリックするとGoogleMapへとびます
途中で見かけたお社
干し大根が見事なある民家の軒先

飯野町が三春町への南下コース(K40)と二本松への西進コース(K39)の分岐点。この日はもちろんK39で二本松方面へ。滅多に走らないのでコース取りが慎重になる。R4と東北新幹線の高架をくぐりK129からK114へ乗ると、にわかにロードサイド店舗が増え、トラフィックペースが落ちる。以前もここで右左折のクルマにペースを落とされたっけ。読者にはK129をそのまま西へ進み、K114は避けることをオススメする。

それでも無事に二本松、本陣通りへ出る。軒を並べる商店は老舗ムード漂うものが多い。北側に並行するK129の方は道幅も広く、また西に安達太良山がそびえていて眺めも最高なのだが、味わいは本陣通りが勝る。すでに時計は12時近くになっている。コインパーキングにC3を停め、徒歩で久保丁坂へ※。この坂は二本松城登城のための道で、坂の入口には大手門があったらしいから、道沿いの家々も立派なものが多いし区画も広い。今は大きな病院や市立図書館が建っているような場所なのだ。それにしても急坂だなぁ。戦への備えとは言え、登城する家来衆は大変だったろう。もちろん筆者も大変である。

二本松市、本陣通り

目指す「8月cafe」はその久保丁坂のかなり上の方にある。うんつく歩いてようやく到着。明治時代に建てられた、当時の洋風建築。この建物に魅せられた母娘がカフェを開いてまだ間も無い。勇躍入店したものの、ランチ席はすでに予約で一杯だという。14時からのカフェタイムまで待つわけにもいかず、すごすごと坂を降りる。実はこの坂入口近くにある「ヒラタテ写真館」も重厚な造りの洋館建築だったのだが、建て替えてモダンなフォトスタジオになっていた。旧い建物好きの家人はダブルパンチで超がっくり。

8月cafe(福島県二本松市本町1-127)

気を取り直してお昼ご飯を食べたい。だがどうせ本陣通りまで戻ったので老舗菓子舗「玉嶋屋」へ寄る。小体な店内ではあるが、ところ狭しと和菓子が並ぶ小宇宙である。定番の玉羊羹など買い込む。

昼食は、二本松市における我が家の定番「やなぎや」でそばを食べることにする。本陣通りの久保丁坂入口から、さらに坂を下ればやなぎやはそこにある。

やなぎや(福島県二本松市本町2-76)

良い時間でもあったのでやなぎやも満席だった。入口で少しだけ待たされて着席。料理を待つあいだ、この後どうするか家人に相談。だが家人の受け答えがどうも投げやり。どうしたのかと訊くと、8月cafeにフラれた上に、その威容を写真に収めるべく意気込んでいたヒラタテ写真館の、あまりの変わり様にものすごくがっかりしたのだという。というのも家人は、旧い建築物、建材などを集中的に投稿するインスタグラマー。バズりネタを撮り逃がしてしまったということになる。こんなにがっかりしている家人を見るのは久しぶり。かわいそう(笑)。そんな家人はもりそばと、景気付けと称して鶏の唐揚げ(一品料理)と温泉玉子をオーダー。筆者は鴨つけそばとひとくちソースカツ丼。ソースカツは我が家の味付けと異なり、ウスターソースを軸としたややあっさり目の味。いや、そんなことよりも、今回は鴨つけそばが弩級のうまさで悶絶。今回に限りソースカツ丼をオミットしてでもそばを大盛りにすべきだったと後悔。いや、ホント、鴨肉のコクが上手い具合に溶け出した、極上の出汁だった。

大満足でやなぎやさんを後にする。旧い建物エキスを補充したい家人とは別行動で少し街歩き。駅から5分も歩くとこんな景色が広がっている。二本松、住んでも快適なんじゃなかろうか。三春町や福島市、郡山市へ行くのもさほど難しくない。何より福島路、走って楽しい道ばかりではないか。などと妄想しつつ街の写真を撮り、どうしても気になったパティスリー・ルコネサンスにふらふらと入店。シュー・アラ・クレームやパンプキンパイなど買い込んでC3に戻ると13時過ぎ。帰路はR459で岳温泉へ向かい、道の駅つちゆ経由で吾妻総合運動場近くのジェラート屋さん「Honey bee」へ立ち寄ることにした。玉嶋屋、ルコネサンスときたのだから、honey beeを省略するわけにはいかない。

晴天の午後のR459は安定の美しさ。安達太良山を仰ぎつつ少しずつ標高を上げて行く。この日はたまたま交通量も少なく、ひたすらイージーライド。岳温泉・成駒(特大ソースカツ丼で有名な食堂)の客の入り具合を横目で確認しつつ、あっという間に道の駅つちゆに到着。

ひと休みして土湯温泉街まで一気に下る。さらに福島市街地へ進むと、すぐにHoney beeが見えてくる。駐車場も拡大され、休日は大繁盛である。このお店が偉いのは、注文及びジェラート受け取りの客が列を成していても慌てず動じずなところだ。店員が悠然と仕事をしていると、例え並んでいても客はイライラしたりしないのだ。もちろんジェラートもうまい。

福島西ICからE4へ。仙台宮城ICで降りて、なんとか日没までに帰宅できた。道中ふと気付いた。いつもはなんとなく日帰りを旨としているが、連休ならば突発的に出先で一泊してもまったく問題ない身の上ではないか。今回なら岳温泉に宿を取ったらずいぶん楽しかっただろう。もう少し体力が戻ってきたら、ぜひそんなプランも実現したい。隣県福島だけでも、こんなに広大なのだから。

※実は久保丁坂途中に市営駐車場がある。8月カフェをピンポイントに訪問するならそちらが便利。8月カフェにも専用駐車場はあるが、1-2台しか停められないので、ご自身のラッキー加減を試したい方以外はすすめない。

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