まいった。新規ノーマルタイヤが納品されない。流通のせいなのか、問屋のせいなのか、はたまたメーカーのせいなのか。わからないことを考えていても仕方ないので、走りに行くことにした。冬季忌避していた北の山方面、そして2022年初山形越境である。鬼首からR47で山形県最上郡の赤倉温泉と銀山温泉を経由してR347鍋越峠経由で帰ってくる。なんのことはない、昨年同時期の再現。スタッドレスタイヤツーリングのアンコール企画である。

2021年3月10日 プントエヴォで行く！春を待つ鬼首

全行程で200kmにも満たないコースだから、のんびり行く。10時過ぎに当スタジオを出発し、大和町を経て大衡村から加美町へ。山の中を縫う、川渡温泉へ抜けるK226とK267のコンボ。この1週間くらいで急に気温が上がったこともあり、路面は完全ドライ。とは言え日陰の土手などにはまだたっぷり雪が残っている。おそるべし。だが景色は完全に春だ。この日、当スタジオの桜も満開になったくらいだから。4月もフタケタ日になってスタッドレスタイヤで走っていて哀しい……。とは言え春爛漫のK226をマイペースで走っているうちにそんな哀しみは薄れていく。加えてこの区間でちょっとした事件が起こったせいで、季節の移り変わりの哀れなど脳内から胡散霧消。事件のことは別にエントリーするが、とにかく事件の収束に1時間かかってしまい、川渡温泉から鳴子温泉に向かうあたりで時間は13時を過ぎていた。

2021年3月には鬼首が目的地だったが、この日は鳴子温泉から中山平温泉へ。R47から離れない。あまり空腹でもなかったので、昼食のことは考えないことにする。さらに進むと、最上町内に至る直前に赤倉温泉へのK28が現れる。

実はこの赤倉温泉手前からさっき走り抜けた加美町へ抜けるK262があるのだが、冬季閉鎖中の電光掲示。やっぱりね。このK262はGoogleMapで確認はしているのだが、確実に未舗装区間があるのでプン太郎での走破はあきらめている。しかし4月半ばでも積雪しているワインディングロードか……。魅力的なことは間違いない。誰かランドローバー ディフェンダー90を当スタジオに寄付してください。

さて当初から走破目標だった、赤倉温泉から尾花沢市銀山温泉方面へ抜けるK28は無事開通していて、快適なペースで走ることができた。でもかなりの区間が雪壁を見ながらになる。kanaパイセンから以前いただいたコメントのとおり、2021-2022シーズン、山形県は本当に雪が多かったらしい。

R347鍋越峠も軽快なペースで踏破できた。素晴らしい。宮城県側の人里、漆沢ダム付近まで来ると急にペースの遅いクルマにアタマを押えられた車列に加わる。だがこの時はこれがちょうど良かった。ここでプン太郎の100,000km達成である。その後は大衡村からの定番帰路で帰宅。

6時間/188km。帰り着いてみれば、この日はほとんど窓を開けて走っていた。赤倉・尾花沢間を除けば、気温はどこも25度前後。ようやく東北にも春が来た。川渡、鳴子、赤倉、銀山と四つの温泉地を入浴せずに経由したアンコールツーリングは無事に終了した。いまだスタッドレスタイヤを履かせたままで甚だ不本意なれど、2022年のツーリングシーズン開幕をここに宣言する。タイヤーーー！早く来いーーーー！