おっかなびっくり

手術痕がまだまだ痛くて、プン太郎に乗り込むのもおっかなびっくりな筆者。短距離ではあるが、この二日間運転してみた。

傷は腹にあるので、かがむ時はもちろん痛い。ところが意外と背筋を伸ばしても痛いのだ。一時期運転姿勢に異様なこだわりを見せた筆者。現在ではプン太郎の純正シートとのつき合い方を完全に体得し、姿勢そのものはすぐにぴたりと決まるのだが、この肩甲骨をシートバックにきっちり預ける、ある意味背筋を伸ばした体勢が、現在の傷あり腹筋によろしくない。もっともこれは筆者が普段猫背気味である証左でもあるのだろう。プン太郎を運転する時だけはしゃきっとした姿勢になるのだ、筆者は(笑)。

とにかく痛みだったり引き攣れを感じつつも正しい姿勢でシートに収まる。シートの前後位置を合わせるのがまた一苦労。どうしたってかがむことになる。たいていのクルマはそうだと思うが、クルマから降りる時は、シートは一番後ろまでスライドしてしまうのが楽だ。非電動シートの利点はここにこそあると思う。モーターでういぃぃぃんと下がるのなんかかったるくて待ってられるかよ!ストッパーを解除するレバーをくいっと引いて、しゃーっとシートを下げてスタッと降りるのである。イエス。だがしかし、そのレバーを引くために上半身をかがめるのが痛い。ぐぐっ(痛みをこらえる心の声)。

なんとかかんとか姿勢も整えて、いざクラッチペダルを踏んでみる。これが意外とすんなり踏めるのだ。腹筋というよりも、丹田(ヘソの下)にちょっと力がかかっているかなぁ……?という程度。幸いこれが傷に障らず、またシフトレバーを操作する右腕の動きにも干渉しない。やっぱり「背筋を伸ばしていること」それ自体が傷の引き攣れを感じさせて、シートで正しい姿勢を取っている間中「傷、ありまーす」と主張されているように感じる。特に退院二日目などは往復60kmくらい走ったのだが、結局帰宅するまで引き攣れ感があったままだった。

傷の痛み、違和感は日々少しずつ癒えつつはあるが、哀しき50代、若者のように一晩寝たらケロッと治っていた!なんてことは起こらない。無理しない範囲で徐々に走行距離を伸ばしてみるしかない。来週に予定されているプン太郎の入院には自分でクルマを持ち込めそうなので、それだけは安堵している。お金が……。

10件のコメント

  • 退院おめでとうございます。術後は乗り降り含めひと仕事ですね、楽しいので苦痛ではないですが…経験上お察しいたします。2月後半には凍結の心配も緩みますので、ご自愛ください。シート前後は手動がありがたい、全く同意です。背もたれ調整は日本車の方が便利ですが、ダイヤルの方が細かい調整ができますね。モーターを使った便利機能は故障時財布に痛いです。…それにしても看護師さんはなぜ術後数時間で、歩いてと言うのでしょう?私は促されてトイレに行って意識を失ない、気が付いたらベッドに横たわっておりました(苦笑)。

    • そうなんですよ!「乗りたい!」「でも痛い……」の葛藤が(笑)。日々少しずつ痛みは減ってきているので、楽しみの方が大きくなりつつあります。仙台のここ数日は、日中3-5℃くらいまで気温が上がるようになってきました。夜に調子に乗らなければだんだん走り安くはなってきています。お言葉のとおり、自重しつつ楽しみたいと思います。
       
      術後の歩け歩け運動は、内蔵の癒着防止らしいですよ。さすがに尿道カテーテルが入ってたので、術後数時間で……とはいきませんでしたが、翌日午前中にカテーテルが抜けてからは歩け歩けで(笑)。当初は病棟をうろうろするのが、文字通りおっかなびっくりの一歩一歩でした。術後数時間で自力トイレは、乱暴じゃないかと思います(笑)。

  • 横から失礼!
    痛いのに歩け歩け、といえば。お産の時がそうなんですよ。陣痛がもう5分おきとかになって、発狂しそうに痛いのに、トイレに行けっていうんです。そんなんできるかーい!って思うんですけどね。そのほうがお産が進むんですって。トイレで赤ちゃん出てきたらどうすんのよ!って思いましたよ、はい。帝王切開された方はやっぱり術後大変なようでした。
    いいですか~、世の中のお母さんたちは須くその苦労を潜り抜けてきておりますよ~!

    • 横から大歓迎。痛みに関しての話で陣痛は最終兵器ですなぁ。金珠を蹴られた時の痛みは、瞬間的に陣痛の何十倍という説を読んだことがありますが、体験しようがないものを物差しに持ってきてもしゃーない。長女が生まれる時は付き添えたんですけど、やっぱり陣痛の最中に家人は看護師さんからトイレに行っておいてと言われたんですね。で、戻ってきて子宮口の開きかげんを診たら「あら、もうずいぶん開いてるわね。分娩室、行きましょうか」と即座に言われて『えー!?トイレで生まれちゃったって可能性もあったってこと!?』と驚いたもんでした。20年ぶりに思い出した(笑)。
       
      最近、もう年寄りなんだから痛いの我慢することないよな、と開き直りました。退院する時「痛み止め、まだあります?もっと出せますよ」と言われて、カブリぎみに「ください!」と返事しちゃいましたよね。ロキソニン60mg/1錠、ありがたやー。

  • おはようございます。私は恥ずかしながらありとあらゆるケガを経験しておりますので、痛みの想像はできます。それなのに、退院二日後に60kmというのはビックリです。クラッチ操作で痛くならないのが、不思議ですね。左足の小指を骨折(それも連続して2度)したときは、ATで良かったと思いました。
    仙台も今年は昼間は雪はありませんが、毎晩ちょっと雪が降りますよね。あれが怖いですね。朝のラッシュと重なって嫌ですね。安全運転でお仕事頑張ってください。

    • ありがとうございます。退院二日後に60kmはちょっと早計だったと今では後悔しておりますが(笑)、もっと大きな手術をした友人の話では、助手席に乗っているだけなのに、出先でギブアップしたとか。もっともそのクルマはジムニーだったそうですけど(笑)。
       
      毎晩、ほんのり降りますよね、雪(笑)。ホント、クルマが汚れるからカンベンしてほしいです。

  • 大丈夫、あなたの時代は2月後半に必ず来ますから耐えてください(笑)
    僕の時代も来月に来ます!

  • 退院おめでとうございます。自身は大過なくなんですが、通勤している地域や職場がコロナ禍に見舞われております。事務処理に忙殺されてますが罹患した方は何も悪くないので早く治ってほしい一心です。人間普通に生活できるだけで幸せなんだとしみじみ感じております。プント共々ご自愛下さい。

    • まずはお元気とのことでなによりです。ありきたりですが、身体を病んで初めて健康のありがたみがわかりました。やっぱりそういうことなんですなぁ。特に神経質にしているわけではありませんが、COVID-19も(基礎疾患持ちですから)おっかないので、基本的なことは日々励行しております。で、プントも予防医学の観点から2月下旬に入院が決定しました。金ばかりが出ていく2月……。

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