プントエヴォ・理想のシフトノブ動作で大勝利!

(株)イデアルサービスフロントロビー
良く晴れていたが、風が強く外は超寒い

プン太郎が帰ってきた。株式会社イデアルさんにて以下の整備修理を行った。

●ミッションワイヤー交換
CABLE ASSY 55235449 22,000円
CABLE ASSY 55235450 20,000円
技術料 16,900円

●左前輪フェンダーライナー交換とアンダースポイラー取付
PROTECTION 51885649 13,300円
BUTTON 718115080 400円(@200×2)
BUTTON 51834606 800円(@200×4)
技術料 7,800円

●リヤマフラー遮熱板取り外し

消費税 8,120円
合計 81,200円


今回の最重要案件はシフトリンケージワイヤーの交換だ。シフトノブのタテヨコ動作を伝達するワイヤー。かつてアルファロメオ MiToを乗り回していた時、人里離れた橋の上でこのワイヤーが唐突に切れた(しかもオフ会の帰り道だった)。ギアが2速に入っていたのは不幸中の幸い。かろうじて自走で自宅まで帰り着くことができた。これ、要約して書けばそういうことだが、仙台市郊外の山間の橋の上で「うわ!何これ!シフトチェンジできないんですけどー!」とパニックになり、それでも住宅地や田園地帯の県道やらなにやら巧妙にコースを選び、赤信号に引っかからないように2速だけで自宅まで走り切ったのである。ホント、あれはまぐれだったけど、オレ、良くやったわ。そんな体験をしてしまったものだから、プン太郎を手に入れた時、10万kmあたりでワイヤーは新品に取り換えようと固く心に誓っていたのだった。

シフトリンケージワイヤー
これがシフトリンケージワイヤー。
長短2本ある

アンダースポイラーは、まったくもってオーナーのガサツな運転が引き起こした不幸な事故。そもそも何度もスポイラーはガリガリと擦っていて、初めて走った七ケ宿 – 上山間のK13で、決定的にダメージを与えてしまった。

2021年5月29日
プントエヴォで行く!山形K13とそば竜山

改めて上掲記事中の画像を見てみれば、固定ビス3つの最後のひとつで辛うじて残っている状態。以後だましだまし走っていたのだが、今季の積雪のせいで落ちてしまったところを、自らの前輪で踏んづけて引きちぎってしまったのだった。ビスの受け側はホイールハウスを覆っているフェンダーライナーで、こいつが一体構造なもんだから、ビス穴三つのために全体を交換することになったのだった。

左アンダースポイラー
アンダースポイラーそのものは使い回し

リヤマフラー遮熱板というのはサイレンサーの被覆のことで、今回明細を見て初めて「遮熱板」だと知った次第。これもMiToで経験済。犯人は冬季4ヶ月に渡って主要道路に散布される融雪剤。錆びて剥がれてきてしまう。加速やエンジンブレーキ使用時に共振してうるさいので、取り外しというよりも感覚的には「剥がす」だが、とにかく取っ払ってもらった。

遮熱板除去後のリアマフラー
つるんとすっきり。異音も消えた

アンダースポイラーは元通りになった。一方マフラーは遮熱板が無い状態は心配は心配だが、ひとまず静かになって良かった。だが繰り返すがもっとも重要なトピックは、シフトリンケージワイヤー交換によって精度の上がったシフトノブアクションそのものである。1速から2速へ、2速から3速へ……という場面。特にゲートに入れる瞬間のノブの動きに、滲みのような、余裕のような、多少適当に動かしてもそれを許容してくれるような「余剰」を感じるプント系オーナーは多いだろう。改善するためにクイックシフトを入れているオーナーも、これまた多いだろう。プントエヴォは幸か不幸かLHDモデルしかなく、頻繁に使う上に、なるべくテンポ良く動かしたい下4段のギア変速は、身体のすぐ近くで行えるため、クイックシフトの必要性を感じたことはない。だが、ゲートから出る瞬間と入る瞬間に、もう少しだけでいいから「精密感」が欲しいとは思わないか、諸君。いや、筆者は欲しい欲しいと願っていた。理想はホンダ シビックタイプRの6MTである。ありゃすごい。手首だけで決まるってなぁこういうことか!と感動した。シフトリンケージワイヤーを新品に換えても、ホンダ謹製のあのシフトになるわけではないが、「もう少しだけでいいからMORE精密感!」は手に入るのである。

筆者はプント系MTシフトノブの理想のアクションを、当ブログ主催オフ会の常連ヤマベ兄ぃのMiToを運転して知ることができた。

2021年11月4日
試乗記・ヤマベさんのアルファロメオ MiTo 1.4T Sport

2021年秋のオフ会時に久しぶりに運転させてもらった兄ぃのMiToのシフトは、「え?なんでこんなにコクコク決まるの?」と不思議に思ってしまうほどのスムースさだった。同乗してくれていた兄ぃに訊いたら、ミッションオイルを小まめに交換しているだけだという。今回ワイヤーと先んじてミッションオイルを交換したことで、プン太郎はまさにヤマベ号と同等のシフトノブアクションを手に入れた。大勝利であります!

自己満足に近い余剰整備と、しょーもない補修2件を完了した今、残る喫緊の課題は新規ノーマルタイヤ購入を残すのみとなった!ぶつけて爪が折れたフロントバンパー?遮熱板を取っ払ったマフラー?必殺!忘れたふり!!

おまけ
イデアルさんでプン太郎を受け取り、意気揚々と走りだしたのは良かったのだが、どうも様子がおかしい……。シフトノブはスッと入るのだが……。ン?各ギアに入るものの、入った状態でノブがガクガク動くのだ。ええ?どういうこと??イデアルさんに取って返しコンプレイン。原因はワイヤー取付後の締付(動き代の調整分)が足りなかったらしい。再調整ついでにメカニックさんとサシで、「もうちょっとタイトにできます?」とか口出しさせてもらえた。ま、あまり極端にやると返ってシフト動作がシビアになりすぎるかも……ということで、ちょうど良いところに落とし込んでもらえた。雨降って地固まるである。

調整代の解説
この可動部分は55235449にしかない

おまけ2
ものすごく遠回りして帰宅し、大勝利に酔い痴れつつトランクに荷物を戻そうとしたら、開かない。手動でもリモートでも開かない。もー!なんなんだよ今日は!きっとバッテリーを外したからに違いない!(シフトリンケージワイヤーの調整部分は、ちょうどバッテリーを外した下の部分にある) で、サービスフロントの今回の担当Tさんに電話。ユーザーにできるリセット方法とか無いんすか?と訊いたら以下の方法を教えてくれた。

リモートキーでロック → リモートキーでアンロック

なんとこれだけでトランクリッドは元通り開閉できた。これマメ知識な。

4件のコメント

  • こんにちは。6万円でヤマべ号のコクコクが手に入るなら大勝利ですねえ。あのスッスッと入る感覚は、素晴らしかったですから。もう、毎日ギアチェンジの度にニンマリされているのではないでしょうか。それはそうとK13は走ってはいけない道ですね。もし万が一ジムニー増車にでもなれば話は別ですが。(妻のタントでも本当は同じですが)他のメンテもオーナーにとっては大事な要素ですから、大成功だと思います。もう少しで春です。待ち遠しい。(ガソリン高騰がちょっと邪魔ですが)

    • やー、まさにヤマベ号の、あの感触です。すっこすっこ入るので気持ち良いです。逆に「あともう少しゲートの入口がカチッとしてればなぁ」と新たな欲も出てきてしまいましたが、でも大満足です。
       
      K13、あの泉のところで不用意に後退しなければ……。って、クルマを壊す時はいつも同じですけどね、「●●しなければ……」。プントエヴォだと、K13はなんとか「走って楽しい道」なんです。確かにすれ違いができないパートもありますが。確かにジムニーが必要ですね、ディフェンダーでもチェロキーでもちょっとしんどい。

  • こんにちは。皆さんお褒めの言葉ありがとうございます。
    シフトやミッションは、ミッションオイル交換をエンジンオイルフィルター交換と同じ頻度でしてるだけで、実はシフトリンケージワイヤーなど交換した事無いんですよね~

    • そう!「実はシフトリンケージワイヤーなど交換した事無いんですよね~」なのが衝撃的でもありました!でもヤマベ兄ぃのMiToのシフトの感触だけがリファレンスでしたから。2速、3速の入り具合がめちゃくちゃスムースで、今日も改めてニンマリでした。で、ミッションオイル交換の頻度も参考になります。ありがとうございます。山形市内もそろそろ雪の影響は薄れてきているでしょうか。早くあちこち走りに行きたいですね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です