シトロエン C3・で、フロントブレーキはどうなのよ?

家人のシトロエン C3が初の車検から帰還したのだから、走りに行かねばならない。特にフロントブレーキはローターもパッドも交換され、その感触の変化を確認することは重要である。C3でのツーリング、前回は七ケ浜町へ出かけたので(未掲載)、今回は漠然と南へ。家人も同道した(当然か)。

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E4東北自動車道脇をひた走るK31
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もうすぐ白石市……というあたりのR4

行き先方面はともかく、今回はあまり遠方を想定していない。遠くても福島県・飯舘村だろうか。飯舘村への未知のアクセス経路としてはE13東北中央道に乗って、霊山飯舘ICから近隣のK31とかK315合わせ技というプランを温めてはいるが、村の一帯は高地にあたるらしく、例年雪深いらしい。車検上がりのC3を雪の轍で傷めるようなことになったら本末転倒だ。だがこの季節の道路状況は、実際に見て走ってみなければ本当のところはわからない。行けたらいいな、くらいに留めて、まずは以前からR4沿いの看板が気になっていた白石市内の「甲冑堂(田村神社)」を最初のチェックポイントと定めた。村田町内から大河原へ抜け、白石近辺でR4へ乗る。あとは何も考えず南下すると、県境付近にその甲冑堂はある。

しろいし観光ナビ「甲冑堂」

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田村神社
看板
甲冑堂
隣接する、こちらが甲冑堂
看板
これだ!この緑の看板をいっつもR4から見ていた

白石あたりで雲行きが怪しくなってきた。気温は摂氏4-5度はあるのだろうけど、寒い。こう言っては失礼だが、神社境内は思ったよりもきれいに整備されており、参拝自体はたいへん快適。我々の他にはあとから自転車に乗ったお兄さんがひとり現れただけで、如何にも山里の社という趣。今期NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が盛り上がってくれば、今後お参りする人も増えるのだろうか。

さて問題はこのあとだ。上掲画像のとおり、境内には盛大に雪が残っている。幹線道路はともかく、脇道の日陰部分はまだまだ油断できない。飯舘村への道中で雪道を走るのは愚行と判断。R4をもう少しだけ南下して、国見町で新しい食事処を開発することにした。

敢えて近場の国見町にフォーカスしたのは、いつも通り過ぎるばかりで、町内をこれまでに深堀りしたことがないからだ。伊達市・保原の「駅前食堂」のような吉例もある。きっと地元民に愛用されている食堂があるはずだ。しかし情報は少ない。R4のある交差点で存在感を放つ「レストランあぶくま」が以前から気になっていた程度。もちろん「あぶくま」でも良いのだが、もう1-2軒、他にも候補が欲しい。奥の手=Google Mapで飲食店を探す。まずその「あぶくま」。ネット上のメニューを見ると我々夫婦には少しばかりヘビーな印象。スパイシーだったり脂っこいメニューが多い。まぁ洋食中心だとそうなるわなぁ。さらに探索範囲を広げていくと、食事処「味喜」が目に入った。うどんと丼物、さらに揚物類のランチメニューがあるらしい。これこれ、こういうの。ミニ天丼くらいなら筆者も大丈夫だろう。勇んで入店。12時前でもあり、店内には他に客がいない。メニューは数ページに及び、どれも魅力的だ。筆者は肉うどんとミニ天丼、家人は天ぷらうどんを注文。ちょうど天気が好転し陽射しが差しこんできた。いいね!

味喜
肉うどんとミニ天丼
肉うどんとミニ天丼
天ぷらうどん
天ぷらうどん

味喜の肉うどんの「肉」はチャーシューである。このチャーシューがまず普通にうまい。うどんには適度に腰があり、ツユとの相性も上々。単純に素うどんで食べても充分満足できる。片や天丼側、天ぷらの揚げ具合や具材も卒がなく、タレもしっかり味が濃い。結論。味喜は当たりのお店。可能なら次回はかつ丼で試してみたい。またチキンカツ定食などの一皿定食も魅力的だった。や、後から入店したお客さんが頼んでいたので、ちらっと見てしまったのだ。

ふたりでトータル2,200円程度。大満足である。満腹でこれ以上足を延ばす必要もあるまい。ちょっと遠回りするくらいで帰ることにする。福島県・国見町からの帰路とくれば、もっとも楽しいのはK46・小坂峠を越えてR113で宮城県・七ケ宿町内へ行くコースだ。唯一心配なのが小坂峠。下手したら積雪で通行止めだ。ダメなら引き返してくれば良いと開き直り、C3の鼻先をK46に向ける。

小坂峠1
小坂峠頂上部分から国見町内を睥睨
小坂峠のC3
国見側はずぅっとこんな感じ

我々の心配をよそに、小坂峠は無事に全線通行可能だった。路面に雪はないが、道路両側の雪壁が融けて流れ出た水で概ねウェット。その雪壁の高さはC3運転席に座った筆者の目線よりも高い。これこそ山の春ならでは眺め。上出来である。むしろ下り、七ケ宿町側の日陰の方が積雪の轍でたいへんだった。しかもR113七ケ宿ダム周辺では雪がちらつく始末。実は家を出発する時には、色気を出して山形に行ってみるというプランもあったのだが、奥羽山脈越えはまだまだ自重して正解だった。R113をダムの西端、K51との分岐点まで進んでも、ちらつく雪は重篤化しなかったが、K51は始終雲がどんより垂れ込める道行きとなった。遠刈田温泉経由で村田町内へ戻り、あとはいつもの生出(おいで)経由の帰り道である。相変わらずC3のトリップメーター操作に慣れておらず、走行時間・距離ともに今回は不明ということにさせていただきたい。今後改善します。

さて、C3のブレーキはどうだったか。筆者は国見町内から自宅までの帰路の運転を担当した。正直フロントブレーキの効き具合の変化はよくわからなかった。その気で検分しても、である。ブレーキパッドの残厚4.5mm程度だったそうだから、かなり慎重な予防措置であったことは間違いない(自分なら2mm残くらいまで攻めるからなぁ……)。その分変化がわかりにくいのかもしれないが、家人は「はっきり違う」と言い張る。オーナーがそう言うのならそうなのだろう(笑)。いずれにしても、C3は健在である。素晴らしい。

2件のコメント

  • こんにちは。今回も楽しい内容をありがとうございます。小坂峠にこの時期に挑戦するとは、さすがです。宮城県側は怖かったでしょう。そして、雪の壁に対して、山の春の景色ととらえ上出来とおっしゃる。私などは、洗車が面倒だな~、となるのに、楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。そういう捉え方が大事ですよね。
    さて、本日午前中ウルスの試乗会1時間コースに行ってきました。泉インターから大衡インターまでレーサーの東さん(ニュルの24hに出ている方でした)に運転していただき、大衡インターから下道で大和インターまでと大和インターから泉インターまでを私が運転しました。結論は、素晴らしいの一言でした。SUVなのにロールはしないし、加速はもちろん凄いし、ブレーキも言うことなし、乗り心地も良い、さらに室内も凄く静か。エアサスでウィンタータイヤなのにしっかり感が異次元。東北北海道では無敵で完璧でしょう。西風も強かったと思いますが、全く影響を受けませんでした。100位かと思っていると、150は出ているという、疲れない車でした。宝くじをこれからは買うことにします。あとは、スピードを出さないという、心のカギをかけることでしょうか。次の機会はウラカンに乗ってみたいです。

    • なんか、その試乗印象が既に別次元ていうか……。大衡 ー 大和間の下道は確かに(どんな車種でも)試乗に最適ですね。問題は汚したくないってことでは(笑)?

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