真夏の山形2days・前編

2日連続で隣県山形県へ行ってきた。初日はひとりロードスターに乗って、二日目は家人とシトロエン C3で。それぞれに面白さがあったので前後編で書いてみる。

2022年8月の中旬は雨ばかり降っていた。度を越した雨量で実害のあった読者もいるかもしれない。お見舞い申し上げます。いわゆるお盆の頃に2連休があった。そうなるとどうしたって走りに行きたい。道路状況や残存体力を含め子細に検討した結果が山形だった。R48で村山方面へ抜け、R13合流直前、山口の交差点でK279に折れて南下。さらに山際に一本道をずらせば、畑の中をほぼマイペースで走ることができる。すぐに山寺に到着するので、そのまま二口林道で宮城県に戻ってくる。本気ツーリングではなくライトツーリング。いざ出発。

仙台市北部の夏景
夏ですね

R48で山形へ向かうとなれば、まずは定義山のカフェ「門前喫茶Norah」さんへ立ち寄らざるを得ない。仙台市泉区根白石から七北田ダム裏へ続く市道(?)は、タイヤやパーツ類を替えた後の成果確認のための、曉スタジオ御用達テストコースでもある。ロードスターではまだ数回しか走っていない。FFとFRの違いをしっかり味わいたくて、同じ速度で同じコーナーに進入するとどう違うか……、プントエヴォの時の記憶と参照しつつ走るのだが、まだ違いを言語化できるところまでは行っていない。

Norahへの道

この日は薄曇りでロードスターの外気温計表示が29度。30度未満なら幌を明ける内規によって、オープンで走っている。日焼けに弱い筆者はニットキャップにスカーフ、長袖Tシャツで武装。走れば風はそれなりに身体を冷やしてくれるが、やっぱり暑い。一方で山の中のワインディングをオープンで走るってのは、猛暑日の夕方にビアガーデンで飲む最初の1杯のような、「これこれ!これなんだよ!」の感がある。しかもこの日は大倉に抜けるまで前走車がおらず、完全マイペース状態。笑いが止まらん。

門前喫茶Norah
定位置。LHDのプントの時はドア開けやすくていいんです
Norah店内
あのカウンターの右端の席が定位置

開店直後のNorahでアイスティーとパウンドケーキをいただく。前日は殺人的な忙しさだったという。都市圏にお住まいの方は想像が難しいかもしれないが、東北地方は盆暮れの道路が混雑しがちだ。帰省によって人口が増えるのだ。加えて仙台市街地からクルマで30分の手軽な観光地でもある定義山は、一家三世代で遊びに来る人も多い。いきおいNorahのイートインもテイクアウトも大忙しとなる。がんばって稼いでほしい(笑)。

R48へ出て西へ。作並温泉を通り過ぎても交通量は減らず、そこそこの長さの車列に紛れて山形県入り。宮城県西部と山形県東部の天気は正反対のことがままあるが、この日は関山トンネルを抜けても空模様は変わらず。いや、少し青空が見えるか。東根・村山方面へ山を下って行き、K279へ左折天童市立津山小学校の先でさらに左折。山際の林檎畑の中を走る。幅広めの生活道路だが近隣住民のものと思われる周囲のクルマもペースは速めで通行量は少ない。今日はこっちに来て大当たりだな、とニヤニヤ。

天童市内
林檎畑

15分も走ると山寺である。正しくは立石寺。流石にこの近辺随一の観光地なので、いつもの5倍くらいの交通量。JR山寺駅でひと休み。

JR山寺駅
JR山寺駅
立石寺
立石寺。山の上の崖っぷちのやつ

山寺駅前は見たこともない混雑。クルマが4台仮駐車しているだけで大混雑なのだが、やはり人通りも多い。以前散歩中のおばあさんと楽しく会話したようなのんびりさはまったくない。そそくさと出発する。気がつくと青空が広がり、直射日光ぎらぎらである。とっくに外気温は30度を超えていたが、これから向かう二口林道のてっぺんはきっと3度くらい気温が下がるはず。なので幌を下げたまま仙山線の高架をくぐり、林道へ向かう。どういうわけか先行する横浜ナンバーのハイエースとデッドヒートを繰り広げてしまう。別に筆者が煽ったりしたわけではないのだが、ハイエースが気を使って道を譲ってくれる。リードを稼いで道端で写真を撮っていると、ハイエースが抜いて行く。また追いつく。また譲ってくれる、のくり返し。すんません。でもあんな箱車で良いペースだった。運転がうまい人なのだろう。

天童市を睥睨
二口林道から天童市方面を見下ろす
二口林道

山形・宮城の県境にゲートがあり、少しスペースがあるのでまたもやロードスターを停めて写真を撮る。宮城県側から横浜ナンバーのアクアが上がってきて、やはり停車してご夫婦が降りてきた。二言三言を交わす。山奥で会うと、見ず知らずの人ともフレンドリーに接することができるのはなぜだろうか。

県境
ここが県境
二口林道展望台
仙台方面・二口林道展望台

宮城県側に下り始めてすぐに「二口林道展望台」という単なる路肩があって、そこでも記念撮影。山の上だから湿度も気温も低めだが、陽射しは容赦ない。例のハイエース以外に前走車も追走車もおらず、良いペースであとはひたすら下る。秋保キャンプ場の手前にある(山形から下って行くと向こう側だが)仙台市秋保ビジターセンターでひと休み。そういえばキャンプ場にあんなにクルマが停まっているのを初めて見た。夏休みも後半。水の事故には気をつけてほしい。

そのキャンプ場付近の路上はけっこう泥まみれだった。おそらく先の大雨のせいだろう。ビジターセンターの駐車場で改めてロードスターを眺めると泥まみれではないか。R457へ乗り、さっき走ったばかりのR48へ合流。裏道ばかりを経由して帰宅……する前にコイン洗車場に立ち寄り洗車。買ったばかりだとマメに洗車するのだ。ところが拭き取り用タオルを搭載しておらず(言い訳すると、ちょうど前日に洗濯したばかりだったのさ)、洗車場から10分かけて帰宅後に拭き取ろうとしたら、もうカルキ染みが点々と……。わーん(泣)。ジャスト4時間/132kmのライトツーリング。全体的にペース良く走ることができて大満足。やっぱり幌は開けないとね。

10件のコメント

  • 雰囲気が伝わるレポ、良いですね! 行きたくなります。
    二口林道って、もう全部舗装されているのですか?
    私は、砂利道の時(それも崖崩れ以前)の記憶しかないので(笑)
    ビジターセンターまではたまに行くんですけど。
    途中の集落(野尻でしたっけ)がいい味出してますよね。

    • 二口林道、全編舗装済、すれ違いが難しい部分もほぼなしです。これからの季節、おすすめです。野尻も雰囲気最高ですよね。なんと石窯ピザ屋さんがあるんですよ!まだ行った事ないけど。

  • >30度未満なら幌を明ける内規によって
    冬はどーすんだ?

  • まだNCが家にあった頃、当家長男は気温ヒトケタでも開けてました。助手席に乗ったら風邪引きそうでした。この冬、チャレンジ!

    • 頭冷え過ぎると、思考が著しく低下するから、注意な!
      (厳冬期のダイビングの経験より)

  • 比較例が極端すぎる!

  • NDの取説に5℃以下で幌の開閉は止めろと書いてあるので気を付けましょう!(124も同じです)
    https://www2.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/roadster/nd/erte/contents/02280300.html

    • え、知らなかった… フツーに開け閉めしてました(笑)
      NAは幌が破けちゃったから、念のため気を付けてくださいね~

      • そうそう、そういう話の方が「気をつけよう」って気になりますね!

    • なにー!!!「風邪を引くから」が理由じゃないのか!

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