真夏の山形2days・後編

2日連続で山形に走りに行ってきた。初日の二口林道編はこちら。夜に「山寺駅あたりと二口林道が最高だったわー」と家人と話していたら、いつもは月曜定休の「そば竜山」さんがお盆期間中の臨時開店という情報が家人からもたらされた。ほほう。もう1件臨時開店ネタもあったのだが、家人の一声で再び山形県へ。山形市西蔵王公園近くの「そば竜山」さんと「ニュアージュマフィン」さんへ食いしん坊ツーリングと相成った。シトロエン C3で行く。

ニュアージュマフィンのマフィンはたいてい昼過ぎには完売してしまう。これは先手先手で行くしかない。10:00の開店直後にマフィンを買い、蔵王温泉方面経由でそば竜山へ行けば、恐らく待つことなしにそばが食べられるだろう。左様、竜山も人気店なのだ。超正攻法、R286で川崎町、笹谷へ。トンネル以外は有料道路は使わない。C3の助手席で写真を撮りまくったが、あまりお見せできるようなものはない。

フレッシュフルーツジュース
街道
R286と言えばこの景色
手を上げて
山形自動車道
助手席に乗っていればこそのショット
笹谷トンネル

山形IC出入口すぐの場所にある、古い輸入車が無造作に置かれている怪しいビルが、日本国内有数のレース屋さん「Yellow Magic」だと知ったのはつい最近のこと。無知とは恐ろしい。そのまま山形県庁前を通り過ぎてR286からR13へ乗り南下する。コースに自信がなかったのでiPadOS上のMap.appにナビらせたのだが、こいつが最短コースとして勧めてきたコースが、5月のオフ会の際にProfumo姐さんのBMW M235iを試乗させてもらったコースそのまんま。この日は逆行だったけど見覚えありまくり。住宅地の中を往くのだが、突然メルセデスベンツ山形の威容が現れたりして面白い。無事開店15分後のニュアージュマフィンさんに到着。どれもおいしそうなので迷うのだが、1種類ずつ4個購入。本来午後からオープンするカフェも併設しているのだが、コロナ騒ぎでクローズ中。いつかこのカフェでお茶をいただきつつマフィンを食べたいものだ。

ニュアージュマフィン
入口
マフィンズ
どれもおいしそう

退店して西蔵王公園を目指す。K21をさらに蔵王方面に登っていけば良い。するとK53と交差するT字路に至る。あとは左折してK53-K167をそば竜山まで一直線だ。11:00過ぎに到着すると、駐車場のクルマは数台のみ。勇んで入店。家人はこの季節限定メニュー「だしそば1,200円」を、筆者は「穴子天もりそば1,600円」を注文。以前は座卓席のみだったが、最近テーブル席も用意されるようになった。御高齢の方はテーブルにイスで座る方が楽らしい。座卓席、筆者から見て11時の方向にいた男性二人組がひたすらクルマの話題で盛り上がっており、つい参加したくなってしまう。

K53
オフ会名物ちょい乗り試乗コースとして有名
そば竜山
待ち人なし!

潰瘍性大腸炎患者にとって天ぷらなんぞは禁忌中の禁忌なのだが、薬が効いて様子が良いと少量なら食べてもどうということはない。が、竜山の穴子天ぷらはボリュームがすごいっす。1/3を家人に手伝ってもらった。竜山ご主人は清涼な水を求めてこの西蔵王山中にお店を開いた由。いわゆる田舎十割そばの一種ではあるのだが、素材が先鋭に過ぎることなく、更級のように平穏かつ涼やかな味だなので、十割そばが苦手な筆者もするする食べることができる。家人に至っては前夜だしそばを食べる夢まで見たそうで、まさに正夢の感がある。

穴子天ぷら
穴子天ぷら。望遠レンズなんで画角に収まりきらない
だしそば1,200円
家人のオーダー・だしそば1,200円

と、夢中でそばを手繰っていたら雨が降り始めた。天気予報どおり。いつもなら嘆くところだが、山の中のそば屋の座敷で聞く雨音は、思いのほか耳にやさしい。食べ終わってぼんやりしつつ、隣のテーブルの後片づけをしている店員さんに話しかけたら、この天気のおかげか今日は涼しくて過ごしやすいという。静かな山里。一軒家のそば屋。その座敷。毎度竜山での食後に考えるのだが、ぜひ昼寝部屋を作って欲しい。2時間3,000円くらいでもいい。竜山のそばを食べて昼寝するのが筆者夫婦の直近の野望である。そのことを店員さんにお願いしたら、あははと笑っておられたが、我々は真剣である。

さて、昼寝が叶わないので退店する。やっぱり甘味が欲しい。定番なら山形市内緑町の「たいやきわかば」さんである。山形市内はもはや勘で走ることができるようになってきた。東北芸術工科大学方面から市街地へ降りていき、ただひたすら一直線に進むとそこは緑町。お盆期間中だが営業しているか……??ざーんねん。お休みでした。さぁどうする。もちろん甘味をあきらめて帰るなんて選択肢はない。

七日町

5月、恒例のオフ会の最中、いっしょに来た家人は市街地で別行動を取っており、その際に居心地の良い喫茶店を見つけたという。幸い雨も小休止らしい。それじゃあってんで山形市七日町へ。喫茶店を楽しみつつぶらりと街を歩いてみることにする。これまたあてずっぽうに市街地を走っていたら、七日町の北端の交差点へ出た。信号待ちの間に目的の喫茶店の場所を家人が必死で思い出そうとする。店名を聞くとシャンソンがどうしたこうした的な、カフェ・ド・シャンソンみたいな名前だったという。そんな昭和の少女漫画に出てくるようなお店が2022年にまだあるのか甚だ疑問に思いつつ周囲を見渡すと、なんとその交差点の角に「シャンソン物語」なる看板が!「あ、そうそう、シャンソン物語だ!そこにあったかぁ」。なーにがカフェ・ド・シャンソンだよ。しかも「シャンソン物語」さんはお休みだった。

とりあえず適当なコインパーキングにC3を停め、歩き出す。七日町わきの旅籠町には老舗らしい食堂やらパン屋やらが軒を連ねる。この手の街並みとお店が大好きな筆者は、穴子天ぷらで満腹にしてしまったことを後悔した。いくつも魅力的なお店を見かけたが、残念ながら甘味処、喫茶店、カフェーの類いがない。そのリノベーションに筆者知人も関わったらしい「七日町御殿堰」という商店街に赴くも、喫茶店はあるものの混雑しているようだ。しかもケン・奥山カーサは休店。もう。うまく行かないもんだな。さらに少し歩いて「パーキングカフェ」さんというクレープ屋さんに入る。バナナキャラメルクレープとアイスティーでひと休み。うんまい。

魅惑のお店群
七日町御殿堰
七日町御殿堰
クレープス

裏道を通ってC3に戻る。あとはもう小細工なしで仙台に帰ることにする。往路と同じくR286で笹谷トンネル代金だけ支払って、秋保温泉経由で帰宅。前半がテンポ良く進んだだけに、山形市内の甘味処探索がむしろ印象深く、近々に七日町・旅籠町の飲食店掃討作戦として再訪したい。もう8月も半ば。東北のツーリングシーズンは実質11月で終了だ。あと2ヶ月半しか残っていないのに、宿題を積み増してどうする。C3だったので走行時間もトリップ距離も不明。要改善案件である。

4件のコメント

  • 竜山は、以前、りりィさんがご存命のときに、りりィ&洋士のカホンサポートで入ったときに山形のファンの方に連れられてりりィさん達とともに行ったことがあります。板そばがめっちゃ美味かったのを覚えてますね。また行ってみたくなりました。竜山シエスタ(笑)良いですねw

    • で、板そばは食べたことないんですよ。さすがにちょっと多いかなぁとビビってしまって。あ、そもそも潰瘍性大腸炎患者にそばは禁忌なのでした(笑)。

  • おはようございます。竜山さんが空いていたなんて、幸運ですね。山にある蕎麦屋さんとかは、空気や水もごちそうですね。そしてアナゴ天もり、を見た時、大丈夫か?と思ったら、奥様に手伝っていただいたのですね。さらにイエローマジックさんがこんなところに!です。
    前回の二口林道もまた行ってみたい気持ちが湧いてきました。東北はやはり走る場所が一杯ですね。遠くを見て羨ましがってばかりいないで足元の良さを味わいたいものです。ってまだまだ行ってないところがたくさんありますが。
    本当にもうあまり今年の残り時間は無いのですね。焦る~!!

    • お盆期間中の月曜日ってことで、特別に開けていたみたいです。やっぱりそこそこお客さんが入っていて、我々はちょうど谷間の時間帯に入店できたみたいでラッキーでした。東北の道独特の楽しさってのは絶対ありますね。まだまだ走り足りませんが、ほんと、焦りますー!

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