2022年9月21日
定期レポート#47_2022年9月
総走行距離
45,760km(当月+1,491km)
今月のロードスター
「黒船襲来」というタイトルで山形で遊んできたレポートを上げたが、実はこの日、筆者の体調は決して絶好調ではなく、少し疲労が溜まっている状態だった。皆と会っていればアドレナリンも噴出されるからあまり気にならないが、問題は帰路だった。寄り道せずに最短コースで帰ることに決めたものの、不安になるような疲れ具合だった。
ところがいざ走り出してみると驚くほど疲れない。山形市街地からR286で笹谷トンネル入口まで上がってきた時、いっそ笹谷峠を越えていこうかと迷ったほどだ。NDロードスターは不思議なクルマだ。ヘロヘロに疲れていても運転手への負荷が少ないからいつものペースで運転できる。きっと運転環境、つまりシートへの座らせ方、ペダルやハンドルの配置、視界などの諸々が、運転手の意識下に沈んでしまうように周到に設計されているのだ。筆者がこれまで相棒としてきたアルファロメオ MiToやアバルト プントエヴォとは正反対。ロードスターに乗るようになったとたんに「マツダ万歳!」とか「人馬一体!」とか言いたくないが、クルマと運転手にはこういう関係性もあったのかと瞠目する思いだ。
NDロードスターが車として自然体なのかAcatsuki様と相性が良いのか分かりませんが「人馬一体」というより「一心同体」ですか?感覚として「自分の手足の延長」なのか「自分が車の一部になる」のかどちらよりなのかも気になります!
「こいつすげえいい!」という飛び抜けた良い点がないかわりに、「こりゃあ、ここが原因で半年後にはかなりきらいになってるんじゃないか……」のような致命的な悪い点もないのがNDです。でもこれって自分の輸入車人生ではかなり異質で、まず惚れ込むポイントがどのクルマにもあったんです。そのおいしいポイントがひとつあれば、ほかの欠点には目をつぶれるみたいなところがあって、それをざっくりと「ツンデレ」などと書いていました。MiToもプントエヴォも人間が元気な時はいっしょに盛り上がれるのですが、元気がないときは「もうちょっとテンション低く話してもらえる?」みたいな、一方的に元気なヤツというか。お前は元気かもしれないけど、オレ今ちょっとしんどいんだよ!という時はちょっと困る的な。NDはそういう意味で透明感がある自動車ですね。
で、私はクルマとは「運転手の制御の対象」と考えているので、そこには理屈が必要だし、理屈にしたがって操作したとおりに反応してくれないと困る、と考えます。それができるクルマは「自分の手足の延長」として愛情を注ぎたくなるんです。NDはすばらしい手足です。もっと延長できるはずなので(P姐さんに実演されてしまった)、もっと制御スキルを上げていきたいです。
あら、なんだかイマイチ乗ってこないから、911なんて衝動買いする私のことを嫌いになったのかと思ってました(笑)
NDはホント、いい意味で力が抜けて気負わずに走れるいいクルマですね~。
じゅんすかさんのコメントで考えてしまった。私にとって124は「自分の手足の延長」だと思っていたのですが、私が124に入り込んでいたかも…。それがほかのクルマとの大きな違いだったかもしれません。ドリフトしてるときにまっすぐ進ませようとして、カウンターいっぱい当てたままアクセル踏みこんで「いけ~!」って叫んでたのを思い起こすと、あれはガンダム感覚だ。あぁ、また書くネタが出てきてしまった…
姐さんを嫌いになることってあるのかなぁ。想像つかないです。衝動買いはもはや姐さんを構成する一要素と認識してますし(笑)。
911のカブリオレを買う以上124の居場所がないことはわかりますが、そうでしょ?手足の延長だったんでしょ?一体感を追求してたんでしょ?991型911カレラSカブリオレが124要素を完全に埋め合わせることができるかどうかは、オレは疑問に思ってます。NDを姐さんが気に入ってくれたことで、ますますそう思いました。どっちも屋根が開くから同じジャンルのクルマ、という括り方は、4本足で歩くから牛もネコも同じって言うようなもんです。でも991カブリオレじゃなきゃ味わえない旨味ってのが確実に(しかも色濃く大量に)あるはずですから、それを追求していくしかないっすね!
その「911カブリオレならではの旨味」ってのが、こないだの試乗じゃ、オレごときにはわからんかった……。とほほ。
やはりMAZDAのDNAは「手足の延長」ですかねー。歴代ロードスターやRX-7を乗っている人はカッコ良さや速さだけでなく、何処かで感じているから手放さないのかなぁと思ってます。しかしお二人とも「ロードスターで旋回を知り、911で加減速を知る。」を体現してしまいましたね。このまま車を卒業する勢い…はまだ先か(笑)。
ベテラン911乗りは「911を着る」なんて言うらしいですね。NCはぴったりフィットするスニーカーのような感覚だったと、今にして思いますが、NDはどう例えるといいのかな……。「手足の延長」は間違いなくそう感じます。卒業??その心配はありません(笑)。むしろNDに乗るようになって、ようやく中学生のレベルになれたように思います。まだまだ覚えたいことがたくさんあります。