黒船襲来

当ブログとは何かとご縁のある関東在住のProfumo姐さんが、またクルマを買いかえた。もはや頻繁すぎてその一事ではまったく驚かなくなった筆者であるが、あのスイートゲルマンマシーンのBMW M235i(F22系)と、あれだけパーツ交換に熱心だったアバルト 124スパイダーの2台を処分しての導入というのだから、さすがにザワつかざるをえない。あれだけ惚れ込んでいた2台を処分してまで導入する1台とは何か。むしろあの2台を売り払ってまで……ということが大きなヒントになっていると思わないか諸君。結論から言うと筆者の読みはドンピシャで、ポルシェ 911だった。詳しく訊けばカレラSカブリオレ(991系)。サラッと書いたが、911となれば、自動車という物理運動体の、いや、有り体に言えば「スポーツカー」の極北である。とうとうそこに行きましたか……。

そんなP姐さん、山形市内で開催されるとあるクルマイベントに参加する予定があるという。まだ筆者のNDロードスターを見てもらってもいないので、これは良いチャンス。そこで、山形在住のalfa_manbowさん、仙台在住のkikuchi大先輩にも同道してもらい、秋の山形でポルシェ 911という黒船を迎え撃つことになった。

広範囲に散らばる4人が集まるので、姐さんとmanbowさんは福島市内で先に合流し、そこに大先輩と筆者が蔵王・お釜刈田リフト駐車場で合流することになった。この駐車場は山形と宮城にまたがる蔵王山の頂上付近。雪壁や樹氷で有名な蔵王エコーラインという観光ワインディングロードをFRレイアウトのNDロードスターで上がって行くことになる。いそいそと自宅を7時すぎに出発。

川崎町内K47

時間を決めての待ち合わせなので、こういう時はGoogle Mapさんの御宣託に従うが吉。なので川崎町までR286、町内からK47で蔵王町、遠刈田温泉を通り抜け蔵王エコーライン宮城県側入口へ至り、あとはひたすら上がって行くという、面白みゼロの道行き。エコーライン入口到着が8時半ころだから、まだまだ混雑はしていまいと思ったのが間違いで、混んでいなくとも1台でも鈍車がいればひたすら頭を押さえつけられる。この日もまさにそれで、しかも観光バスまで現れた。こうなったらもうどうしようもない。

せめて画像だけは疾走感たっぷりに
誰もいなけりゃ最高のワインディングなのだが……

超絶ストレスフルな上り行程を終え、蔵王刈田リフト駐車場へは9時15分に到着。待ち合わせ時間に先んじること45分なのだが、このメンツだと待ち合わせの30分前にはだいたい揃うのが普通なので、これは想定どおりである。蔵王山頂のすぐ下にあるこの駐車場は、強めの風が常に吹いていて雲が留まらない。雲海や福島県境の山並みなどを写真に収めていたら、kikuchi大先輩のAMG C43が登場。最近のツーリング活動成果を伺っているうちに遅れていたP姐さんのポルシェ 911とalfa_manbowさんのホンダ S2000も登場。

リフト乗り場から南を見る
L>R kikuchi大先輩、Profumo姐さん、alfa_manbowさん

年に数回しかお会いしないのに、昨日の続きみたいなテンションで会話ができるのが本当に嬉しい。ひととおり与太話を繰り広げ、イベント会場に移動する。この日のイベントはオープンカーがテーマで、今さらの種明かしだが、筆者のロードスターを含んだこの4台は、すべて屋根開きグルマである。4台のオープンカーが隊列を組み山形側へエコーラインを下っていく様は実に絵になる。

山形側を下る時はペースも良かった

おそらくそのイベントに参加するであろう屋根開きグルマと何台もすれ違ううちに、先導するmanbowさんが渋い細道に進路を変えた。後から地図で確認すると、実はお馴染のK53で、2020年の家族旅行の際に、途中までは走ったことのある区間だった。ここ、エコーラインと繋がっていたのかー!という感慨に耽っていたら、会場の大森駐車場に到着。

このイベントについて書くことは特にない。キッチンカーのメニューで空腹を満たせたことと、多数集まっていたロードスターを観察し、足周り改造のヒントをいくつか得られたことのみが成果と言える。

不意の弔事でkikuchi大先輩がここで離脱。我々もイベント会場を去ることにした。P姐さんが昼ごはんと911のガソリンをご所望。まずは「そば竜山」さんで人間の腹を満たすことにした。すでに一定量満腹の筆者も、もりそばくらいならば付き合えるだろう。

そば竜山
(山形市八森96)

先日竜山を訪れた際に筆者が食べた「穴子天もりそば」のことをおふたりとも覚えていてくれて、P姐さんは期間限定メニューのだしそばに単品の穴子天、manbowさんは穴子天もりそばの大盛りをオーダー。や、それぜったい物量多いよ……と思ったがそれは口に出さず(笑)、筆者はもりそばをオーダー。案の定現物を目の前にしておふたりとも一瞬怯んだようだったが無事に完食。相変わらず竜山のそばはうまいうまい。毎度思うのだが、竜山はまず入店時に「へぇっ!こんな山の中にこんなそば屋が……」と嬉しくなり、食べればそばがうまくてまた嬉しくなり、食べ終わって山間の景色を眺めてまた嬉しくなり……の3嬉しいレイヤー構造。食べ終わってからのんびりしたくなる雰囲気を持つ飲食店は貴重だ。昼時を外していたので与太話パート2を繰り広げていたが、親族一同夏の旅みたいな大人数のお客さんが入ってきて店内が騒がしくなった。それを潮に退店。真夏もかくやという陽射しが眩しい。

人間は腹いっぱいになったが、911の空腹は放置されている。燃料は入れなければならないが、せっかくなので911を運転させてももらいたい。試乗大会なら当ブログの主催オフ会会場たる西蔵王公園駐車場に如くはない。となると山形市街地のガススタンドに寄って、もう一度山を上がってきては時間がもったいない。まだ警告灯も点いていないのだからあと50kmくらいは問題なかろうと読み、駐車場へ移動。

恐れ多くも911を試乗させていただく。レポートは後日。またアバルト 124スパイダーオーナーだったP姐さんに、祖たるNDロードスターを運転していただく機会を提供。大変高評価をいただいた上に、駐車場でドリフトを実演していただいた。ESPさえカットすれば、ダンロップ ディレツィアIIIでもドリフトできることが示された。オレもやってみよう!

駐車場から北西を眺めると月山が見える。
おお!こないだあの麓にいた!感慨深い!

というあたりがハイライトで、そろそろ陽も傾いてきた。15時前に解散。疲れがたまっていた筆者は、最速コース(最もつまらないコース)、R286>笹谷トンネル>R286>釜房ダム経由の秋保温泉>錦ケ丘>愛子で帰宅。

釜房ダム湖畔で、夕方の定点観測

10時間/182km。この濃密な10時間が貴重なのだ。活字やネットからの情報だけでなく、ベテランヘンタイ諸姉諸兄の様々な知見こそ得難いものだ。Profumo姐さん、kikuchi大先輩、alfa_manbowさん本当にありがとうございました。次はなにをして遊びましょうかね。

11件のコメント

  • ありがとうございました!
    いやあ、124まで手放したとお聞きしたときは、もったいないー!!とどうしても思ってしまいましたが、現車を見てしまうとコレはコレでアリな判断だったのかな、と思えてきます。
    欲しいー!と思えるクルマと次々と出会えるというのは、羨ましくもありますね。私の場合は資金が用意できなくて機会を不意にしてしまうでしょうけど、、、
    活かせる人のところに機会も集まるのかも?

  • こちらこそありがとうございました。 124もフミコも、さすがに911の前では仕方ないんじゃないでしょうか。で、そうそう、機会を逃さず手にしてきた人には、機会の方から近寄ってくるんだと思います。姐さん見てると特に。manbowさんだってそうじゃないですか。オレなんかお金ないから悔しい思いをしたくなくて、耳と目をふさいで生きてますもん(笑)。
      
    だからクルマ選びが理屈っぽいのかなぁ。

  • さらっとあげましたね~。今回も楽しかった。ありがとうございます!
    2台手放して1台導入という話をしたときに、まさかの一発目で911と回答された時にはどこかから情報がリークしているのかと思いましたよ(笑)
    蔵王はさすが近場ですね。10時間182kmかぁ。当方18時間980kmでした(爆)
    今回はホント、NDを再認識しちゃったのが大きな成果でした。このところパワー嗜好に傾き過ぎているけれど、ひらひら正義!を思い知らされました。くぅ~、やべぇ。今度はもうちょっとたっぷり乗らせてください!
    今回はじっくり試乗するほどの時間を作れなかったのは残念だけど、直接話ができるのは何にも代えがたいですね。またやりましょう!

    > alfa_manbowさま
    自分でももったいない!って思ってるんですよ。あれこれは自分のブログで…

    • さらっと書きましたよぉぉ。本エントリーでは2行で済ませてますけど、書こうと思ったらエントリー1本分になりますね、確実に。書いてて楽しくないので書きませんけど(笑)。
        
      オレの10時間のうちみなさんといっしょにいたのは5時間くらいですが、やっぱり、直接話しができるのって密度が違いますね。オフのあとは毎度そう感じます。もう少し様子をみますが、呑みますOFF会も復活させたいところ。
        
      NDはまた乗ってください。今度は同乗してみようかな。そして今なら124スパイダーの印象もずいぶん違ってくるはず。改めて124を運転してみたいですね。124と911カブリオレを同時所有できないことは、理屈ではよくわかりますが、「早まったんじゃね?」とも思います(笑)。911の試乗記を書きました。めっちゃ煮え切らない内容です。すべてはオレの腕不足。

  • オープン(カブリオレ)4台は、絵になりますね。
    楽しくいい音が聞ける、屋根開きグルマの共演。
    乗り換えのタイミングは様々ですが、タイミングと資金は重要ですよね。
    B3への出会いには恵まれましたが、
    果たして911に出会えるタイミングを引き寄せられるのだろうか(汗

    • え?Motiさん911に乗りたいの??BMWとかアルピナ、なんならMでこのまま行くのかと思ってました。ぜひM5買っていただいて、山形で試乗させていただきたいものですなぁ。

      • 911一度試乗をしてみたいと考えています。
        あまりにも乗り換え先に選ぶ人が多いのが気になっているだけではありますが(汗
        今回の東北ツーリングでアルピナの良さを再認識した次第です。
        長距離ドライブ/ツーリングには最適なのではないかと考えています。荷物も載りますしね。
        V10エンジンのM5は憧れではありますが・・・。

        • Motiさん、乗ります?(笑)

        • いやいや、そりゃそーでしょーよ(笑)<<長距離ドライブ/ツーリングには最適なのではないか
            
          走りをロジカルに考える人は、一般的に911には興味を持つんじゃないでしょうか。エンジンを後輪よりも後ろに置いて曲がれるはずがねぇ!なのに曲がる!みたいな(笑)。で、実際に乗ってみる価値は多いにあると思います。

  • この10年ほどは、もしスーパーカーのジャンルで1台所有できるなら、911と憧れています。

    新車は無理でもタイプ997(996はいらない笑)なら、とか考えないではありません。

    MiTo時代からの友人はタイプ993の6MT車を所有しているのでよく見にしますが、未だに恐れ多くてステアリングを所望したことはありません。😅

    • 漠然と欲しい「スーパーカー」ってのはもちろんありますが、今回911を運転させてもらって、家にあっても持て余す予感で胸がいっぱいになりました。ちなみに997は賢い選択かもしれませんが、997も電制領域がぐっと増えたらしいので、ここはインターミディエイトシャフト地雷を承知の上で996、それもGT3ってことで!いいかげんインターミディエイトシャフトは対策品や対策済個体も出回っているでしょうし、hoshinashiさんのお住まいなら、現実的な距離内にポルシェのスペシャルショップも複数あるのでは?
        
      ちなみにスーパーカーではないけど、でかくて速いクルマなら、マセラティ グランツーリズモMCストラダーレが欲しいっす。

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