村山・天童・そば街道

親友あにまるの愛車、日産 マーチ12SRに乗って山形県村山市や天童市をあちこち訪れた。メインは村山市内の「あらきそば」さんでの昼食である。参加者は筆者と家人、そしてオーナーのあにまるである。本当はEDOメンバーとその家族で決行するグルメツアー(GT)の予定だった。直前にコロナウィルス濃厚接触者がメンバーから出てしまい、この3人での道行きになった。

EDOとは?用語解説参照

目的地「あらきそば」さんは超人気店だそうだ。筆者は未体験。スムースな入店を希望するなら開店直後しかない!らしい。11時の開店に間に合わせるために9:30に曉スタジオに集合。いつもふわっとアウトラインだけ決めて集まるEDOなので、この日も集合して12SRに乗り込んでから「で、あらきそばでいいんだよな?」というアバウトっぷりを発揮。いちおう家人のシトロエン C3も暖機運転はしておいたんだけどねー。

R48、旧仙台ハイランド入口付近

平日午前中のR48はあまりスムースに流れてはいない。加えて作並温泉から関山トンネルまで、断続的な工事通行止め(交互通行)。舗装直しや雪害での倒木予防の工事・作業らしい。となれば文句も言えない。車列に混じってなんとか村山市へ入ると、K29、K120へ分岐。この区間は昭和ムードが真空パックされた筆者お気に入り。今回12SR搭載のfujitsu-tenのナビは、これまで筆者が走ったことのない部分も指示してきて、その区間も非常に味わい深かった。古い建築物好きの家人など大興奮である。あれよあれよとR13、E13を跨いだりくぐったりしてK294を西に進む。

最上川を渡るとK294はしばし南北方向に走る。最上川より西側を走るこの区間を、地図で思い切り縮尺を引いて見ていただければ一目瞭然なのだが、見事に盆地地形のほぼ真ん中を走っており、またちょうど良く付近は田園地帯。初冬の山頂付近に雪を戴いた山脈を眺めつつ走る走ることになる。その景色の雄大なこと。筆者にとってこの眺めはいかにも東北、いかにも山形なのだが、例えば長野県などはどうなのだろう。あるいは岐阜県など、西日本の日本海側などはどうなのだろう。ぜひ行って確かめてみたい。

やがて大字でいうところの大久保という土地に入っていく。目的のあらきそばはK294とR347が交差する直前に、道路沿いにさりげなくあった。無事に営業中、到着は11:10、待ち客はいない。大成功である。

外観を見るとわらぶき屋根の古民家。建っている場所によってはあざとく感じてしまうところだが、この周辺の空気にすっかりなじんでいる。鮮やかな青に染められたのれんをくぐると、薄暗い玄関の小上がりには実際に火が熾っている囲炉裏があり、ここがウェイティングスペースだとあにまるが教えてくれる。何かのアトラクションの順番待ちのように並ぶのは心底嫌いだが、囲炉裏端にあぐらをかいて待つならあまり苦痛に感じないかもしれない。座卓がずらりと並んだ畳敷きの大広間の端っこの席に座る。板壁や柱は黒光りしており、座布団の座り心地も悪くない。なんだなんだ、食事の空間として極上じゃないのか、これは。

あらきそばのメニューはシンプルだ。盛りそばを意味する「もり」という名の板そばだけ。板そばの盛りをふつうにするか大盛りにするか、それからにしんの味噌煮を付けるかどうかだけの選択となる。だから早く出てくるんだろうけど、筆者たちの入店時にすでにすすっている人がいて驚いた。あの人ぁ何時に来店したんだ?だが馴染客はこうしたものだという。昼時の混雑を避ける。筆者たちのすぐ後にもうひとり、初老の男性ひとり客が来た。店の人と親しげに二言三言交わしている。ほほぅ。なるほど。

で、ほどなくつゆや付け合わせの漬物、それに家人がセットで付けたにしんの味噌煮が運ばれてくる。この漬物もにしんも攻めた味わい(要は東北らしく濃い味付けという意味)で、筆者などこれに白飯があれば二膳はいける。これはうまい!と早くも夢中で食べているところにそばが運ばれてきた。事前にネットで見た通り、十割そばのボキボキに太いやつ。筆者と家人はこれの普通盛りを意味するところの「うすもり」。あにまるは大盛りを意味する「あつもり」。そばを盛りつけた板がうっすら見えるのがうすもりで、見えないのがあつもりである。うすもりとは言えそういうそばだから食べごたえは充分。つるつる……というよりも、がつがつすする。

正直に言うと筆者はあらきそばのような蕎麦粉十割の太麺は苦手である。それでも最後まで持て余すことなく完食できたのは、そばとつゆの一体感が素晴らしいからだ。箸休めとしての漬物もとてもいい。そうして食べながらふと目を上げれば、前述の、そばを喰うにふさわしい店内の雰囲気がある。これは流行るわなぁ……。あにまるが「どろりと濃いんだから!」と散々あおったそば湯は、口開けすぐだったからかさらさらしていた。とにかくここんちのつゆはすごい。筆者ランキングで間違いなくトップ3である。ごちそうさまでした。

退店してK294をさらに西へ走ると、ほどなくR347へ合流する。左折して天童市内方面、舞鶴公園に向かう。EDOは効率無視のMT車によるツーリングイベントだが、基本的に観光地には立ち寄る。舞鶴公園は天童市民の憩いの場だそうで、将棋好きなら「春の人間将棋」と言えばピンとくるのかもしれない。頂上駐車場に12SRを停めて周囲の景観を堪能しようとしたが、見事な桜並木が枝を張っており遠望は難しかった。春は見事だろう。

舞鶴公園を早々に退散し、舞鶴山のふもとにある「道の駅天童温泉」へ。甘味がほしい、甘味が。ジェラートスタンドで「アップルパイ」「さくらんぼ」のダブルをいただく。うんまい。あにまるは丹野こんにゃく一択。あにまるの丹野こんにゃく推しはある意味異常。今度食べに行かねばなるまい。

お土産を購入したら次の目的地へ。それは「一本杉菓子店」さんである。

この菓子店、以前筆者友人のN君が名物「あげまんじゅう」を手土産に持ってきてくれたことがある。あまりの美味さに目から火花が散った。山ほど買って帰りたい。予て訪店の機会を窺っており、場所もリサーチ済。今年何度も足を運んだ山寺こと立石寺のすぐ近くである。ということで天童市内からでも30分もかからない。いざ到着してみたらえらくモダーンな建物だが、悲しいことに駐車場に大きく「あげまんじゅう完売しました」の看板。とほほ。気を取り直して入店。店内は清潔かつ目線移動がしやすい手練れの設計。お菓子を吟味するこちらも力んでしまう。かぼちゃまんじゅうとタルトなど購入。筆者は自分用にバターどら焼きも購入。移動の車内で食べたら予想を超えて美味かった。支払い時にあげまんじゅうが何時頃に売り切れたのか店員さんに訊いてみたところ、昼過ぎだったそう。各々方、確と心に刻まれよ。

一本杉菓子店を退店した後はR48に戻り朝と同じコースを戻ってきた※。作並温泉で観光施設にも立ち寄ったのだが、特筆すべき案件はなし。いつもは「ひとり1台」を標榜するEDOだが、1台の車中でわいわいやりながらの移動も実に楽しい。久しぶりだったからなおさらである。ただメンバーがひとり欠けているため正規のEDO GTにはカウントしないでおく。12SRを提供してくれたあにまるに感謝。そしてEDOでは年末から年明けにかけて企画が続々である。「三人寄れば文殊の知恵」に期待する。仙台からは近郊と言える隣県山県の村山、天童であっても大満足のツーリングができることが証明された。来春からまた忙しくなる。


実はこの天童市内から作並温泉までの帰路区間は筆者が12SRを運転した。別途レポートしたい。

4件のコメント

  • そば、かなりクセつよ案件ですね。あつもり、食べてみたい。
    人間将棋の会場の公園・・・以前は風物詩としてニュースで見るくらいですが、三月のライオンで興味が湧きました。
    会社が千駄ヶ谷で将棋会館も徒歩3分なので、あの漫画の風景、そのままです。会社のビルもちょこちょこ出てきますし。笑
    明日、天気イマイチそうで、残念ですね。

  • 山形だけなのかよくわかりませんが、田舎十割そばってこういう感じですねー。三月のライオンは家人と娘がハマって読んでますが、まだ一度も読んだことがありません(笑)でも将棋会館の方がグッとくる案件なのでは? 明日はどうなるんでしょうね。でも行きますよ!

  • 山形は美味しい蕎麦屋がたくさんありますが、最近はめっきり10割りソバ食べなくなったなぁ~っとおもいました。

    食った後の胃もたれが・・・

    東根にある伊勢そばもおすすめですよ。太麺ゴリゴリだけどかき揚げ天プラがごっつ美味しいです。

    • 太麺ゴリゴリにかき揚げ天ぷらなんて、胃もたれ300倍じゃないですか!それよりまだフレッジドバーガーに行けてないっす。さすがにもう春を待った方がいいかなぁ。仙台も山沿い=我が家の近辺は、朝にうっすら雪が積もるようになってきました。

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