厄落とし!宮城県南K28をゆく

宮城県南のK52、K28を丸森まで走り、足を延ばして相馬からR115を伊達市まで戻ってきた。これは冬季の雪害をなるべく受けないために筆者が編み出した冬のツーリングコース。今季まだ走っていなかったとハタと気が付き、何はともあれ出かけた次第。だがその決心の裏には、自損事故の厄落としという意味もあった。

冬季ツーリングコースパトロール2021#1

2021_puntoevo

リンク先を読むのは面倒くさいという方のためにサマリーだけ書いておく。2021年1月、晴天と西に見える雪を戴いた蔵王連峰に気を良くして、このK28を走行中ちょこちょこプン太郎を停めて写真を撮っていた。件のK28の途中、写真を撮り終わりいざ走り出さんとした時に、如何にもペースメーカーになりそうな気配の車両が近づいてきた。反射的に「あの車の前に入りたい!」と慌ててしまい、地味な縁石を見落としてプン太郎のフロントバンバーを傷めてしまった。筆者は事故や桜の代紋系の事案があった場所には積極的に再訪し、無事走りきって厄落としをする主義である。プン太郎は旅立ってしまったが、ロードスターでいざ厄落としというわけだ。

その日、二度寝から覚めたら早11時にならんとするところだった(二度寝最高!)。宮城県南程度なら出発は決して遅くはない。ガソリンスタンドでフルタンクにして、まずは村田町を目指す。厄落としなので、少なくとも往路は2021年の時と同じにしなければならない。とするとR4とR6の分岐点・岩沼市内へどういうルートで行くかがまず最初の悩みどころ。この日はK31で村田町→途中菅生で左折してスポーツランドSUGOを経由→K25に乗って岩沼市内という初組み合わせ。

坪沼八幡神社
仙台市太白区・坪沼八幡神社

R4経由でR6に入る。K52へ右折交差点は、地図で確認すると「亘理町田澤交差点」がストレートだが、筆者はいつもその手前「亘理町逢隈交差点」を右折し逢隈中学校前を走った先でK52に合流する。阿武隈急行JR常磐線を跨線橋で越える時に正面に見える蔵王連峰がそれはそれは美しいのだが、この日は雲が多く見えず。まぁ良い。なにしろ厄落としが最優先だ。

K52はほどなく柴田町方面から阿武隈川を渡ってくるK28と合流する。さぁいよいよ「あの場所」である。住所で言えば瀬ノ木橋、なんてことない路側帯が事件のあった場所。改めてロードスターを停めて周囲を見渡しても、2年前なぜ自分がここで写真を撮ろうと思ったのかまったくわからない(笑)。なぞはなぞとして今回も数枚撮影、細心の注意を払って再び路上へ合流。無事に厄落としは叶った。この後くだらない事故など起こさず帰宅すれば完璧である。

現場1
手前の縁石が犯人
現場2
阿武隈川と蔵王とロードスター
蔵王、阿武隈川、ロードスター。
2年前もここでプン太郎の雄姿を撮影した

K28を南下し、阿武隈川河川敷脇でプン太郎と同じ構図で撮影したりして厄落とし感をさらに高める。このあたりで時間は13時になろうとしており、腹が減った。ミニストップ角田藤田店に入店。いつの間にか角田市内だった。

ミニストップ角田藤田店駐車場
ミニストップ角田藤田店
(宮城県角田市藤田目角田93-1)
豪華絢爛な昼食
特に丸いなり寿司ってのがおいしかった

こんなことなら家からおにぎりでも持ってくればよかったな。この日、K52に乗るあたりから背中や腰に痛みがあり、しかも腹ぺこで手足の末端がずぅっと冷たいまま。どうも脱水症状一歩手前だったようだ(持病のせいか割と簡単に脱水症状になってしまう)。危ない危ない。

もう少し南下してみよう。丸森町内でR113に至る。まだまだ走りたい。とりあえず東にハンドルを切る。このまま行けば福島県相馬市だ。相馬といえばとんかつ「かつ吉」さん。持病の発病以来かつ吉のおかみさんに会えずじまいで心苦しい。せめて生存報告だけでもしたいのだが、かと言ってメシを喰ったばかりでかつ吉を訪れ、挨拶だけして帰ってくるのも納得できない。などと考えつつロードスターを進める。1月なのに雪はどこにも見えず、気温は10度になろうとしている。ここまで雪がないなら軽い峠越えになるK228で相馬に行けるのでは??そのまま激空きのR115で伊達市まで戻ってくれば良いのでは??と気が付き、K228へ。試しに幌を開けてみる。

K228
open
into 福島県
1月とは思えぬ雪の無さ

おおおお!それほど寒くない!ィヤッホー!痛快痛快。やっぱりロードスターは屋根を開けなきゃダメよねー。無事に福島県入りし、常磐自動車道の高架をくぐった最初の交差点、南に向かう広域農道の看板が!R115へのショートカットである。願ったり叶ったり。R115には相馬市立山上小学校のすぐ近くで合流する。ここから復路。東北各地の東西に走る高速道路あるいは自動車専用道路の整備が進んだおかげで、旧来の三ケタ国道の交通量がガラガラであることを、このブログでは再三再四お伝えしている。筆者や読者諸氏のような「クルマを運転することが目的」なんて人種は、かつてはペースの遅い地獄の国道と忌み嫌っていたR115やR398を、今や積極的に走るべきなのだ。もちろんこの日も相馬・伊達区間のR115は天国。お願いだからこの区間のどこでも良い、GoogleMapのストリートヴューで数百メートルで良いから確認してみてほしい。こういう道をまったく自分のペースですいすい走ることができるのである。お勧めするもの也。

霊山パーキング

ところが体調が怪しい。どうも熱がある。脱水症状の好転反応的に筆者は発熱することがよくある。R115のマイペースっぷりにアドレナリンはドバドバ出ているから良いのだが、首から上が熱くてしょうがない。再び幌を閉じた頃、ちょうど伊達市内が近づいてきて前走車も現れ始めた。霊山周辺のK149、K45、K31を北上するあたりでアドレナリンも封印し、慎重に走る。梁川を抜けR4で宮城県白石市を目指す。

梁川から白石へ

R4を離脱するコースは複数あるが、久しぶりにK12、蔵王町立宮中学校脇の町道(?)を北上する。久しぶりに走るこの道があの蔵王コスモスラインと並走していることも今ならわかる。感慨深い。んでもコスモスラインには乗らない。再びK12、さらにK115へ右折し村田町立円田中学校前の町道(?)を北上。あぁ、熱で身体がバキバキだ。こういう時は同じ姿勢で座っているのが辛い。ちょうど定点観測地点に着いたので身体を動かす意味でも写真撮影。

蔵王町定点観測地点
ここまではなんとか降雨なし。この後からざんざん降りに

とにかくここで事故など起こしたら新たな厄を背負ってしまう。ちょうどこのあと雨も降ってきた。慎重に慎重に走り無事に帰宅、昏々と眠る。夕食を食べる頃には復活していた。5時間半/204km。無事に厄は落とせたし、K52、K28、R115はとにかく気持ちよかった。体調不良に見舞われなければ大勝利だったが、それは如何ともし難い。今回の宮城県南コース、3月くらいまでにもう1度走りたいものだ。みなさんもぜひ。

2件のコメント

  • 私は、軽く車を動かすために、仙台空港、鳥の海方面からK123を通って6号線に出て、6号からK52に入って、そのまま道なりに走って、村田に出て道の駅に寄って、道が良くなったK25を帰ってくるというのが一つのルーチンです! 牧歌的な感じ(個人的感想)な感じで、気持ち良いですよ!

    • はいはいはい、わかるわかるわかる(笑)。K52をひたすら村田町へってのも今の季節特に良いですよね。蔵王連峰が常に視線の先にあって。あと夜遅くなると人口光が少ないので星がすごくきれいに見られるんです、K52。空港方面へ行くには、当スタジオからだとどうしても混雑する市街地を経由しなければならないので、それが億劫かなぁ。でもこのコース(組み合わせ)で走ったことがないので、今度走ってみます!

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