箱根・伊豆2023−特濃3Days#1

takichi mt.

春爛漫、ゴールデンウィーク直前のある週末、箱根と伊豆を訪れた。箱根ターンパイク、伊豆、芦ノ湖、箱根の各スカイラインを爆走した特濃3days。こういう遠征案件の企画は筆者ひとりでは難しい。左様、いつもの面々の企てに混ぜてもらったというのが真相である。いつもの面々とはかくの如し。

Profumo姐さん(NCロードスター)
しまの助さん(ルノー クリオR.S. Sr.3)
H社長(アルファロメオ GT)
kikuchi大先輩(AMG C43)
acatsuki-studio(NDロードスター)

毎日がトピックの連続なので、初日、2日目、3日目とエントリーを分ける。

初日・4速より上は忘れた

この日の参加者はしまの助さんとkikuchi大先輩。というか、仙台からの前乗り移動日にしまの助さんが付き合ってくれた形だ。集合はアネスト岩田ターンパイク箱根小田原料金所に14:30から15:00の間。最寄りの高速道路インターチェンジは小田原西IC(高速ではなく自動車専用道路か?)。E4東北自動車道仙台宮城ICから南下するとして、いったいどれほど時間がかかるのか。最短時間コースで5時間半から7時間という、おばあちゃんの天気予報みたいな予想時間をGoogleMapが出してきた。今回はE4久喜白岡JCTからC4首都圏中央連絡自動車道を経由、一瞬だけE1東名高速道路を走り、厚木ICでR271に乗る。首都高の時間の読めなさは別格だとしても、圏央道でここまで予想時間に幅が出ますか……。ともあれこういうケースでは「最長時間」を基に計画すべきだろう。集合時間を考えると、小田原市内で昼ごはんを食べるのが現実的。筆者が考えた往路のタイムスケジュールはこうだ

07:00 仙台発
E4途中のどこかSAで朝食
13:30 小田原着
小田原早川漁港付近の海鮮屋で昼食
14:30 小田原料金所

完璧すぎる。

安達太良SA朝定食
E4安達太良SAの朝定食

C4圏央道で数ヶ所の渋滞。ぴたりと停まってしまうほどの渋滞は1ヶ所だけで、他は超スローペースながら流れてはいた。だが全体的にペースが遅い。2年前の復路に走った時とは印象が違う。ともあれマツダコネクトの2015年版ナビデータに頼りっぱなしで小田原西ICへ至る。ICを降りて一夜城下通りを海の方へまっすぐ進めば、15分も走らずに早川漁港に到着。13:00。なんだ、順調じゃないか。さっそく早川魚市場の無料駐車場にクルマを停めるべく路地へ入っていく。車道に歩行者がはみ出しまくっているほどの混雑。海鮮関係の飲食店が軒を連ねる様は圧巻。当初目星をつけていたお店が10組待ちの混雑。予想はしていた。さすがに11組目にはなれず離れ、散策。「小田原五鉄」さんに入店。

五鉄・板わさ
小田原だもの、かまぼこを食べますよ
「小田原土岩の板わさ」748円(税込)
三崎まぐろ丼
「三崎まぐろ丼」2,178円(税込)

潰瘍性大腸炎を患う筆者には魚卵も禁忌食品である。最近まぐろ丼に凝っているのは「海鮮丼」だと不可避でイクラが盛られてしまうからだ。まぐろ丼に敷いてある海苔も本当は良くない。まぁ固いこと言うなって!五鉄の丼メニューは食べ方が指定されていて、半分はそのまま丼で、残り半分を出汁茶漬けで食べろという(メニューに書かれている)。丼にはお茶漬け用のトッピング具材も付いてくる。筆者は丼は丼のままフィニッシュしたい主義だが、この場合は郷に入っては郷に従え、だろう。だがいざ半分食べ終えてみると、如何にもご飯残量僅少である。出汁をお願いするついでに「追いライス100円」も頼んでしまった。この追いライスがもろに1膳分あったのは誤算だったが(笑)、出汁がおいしく難なく完食。ごちそうさまでした。

まだ14:00前ではあるが、かと言って鈴廣蒲鉾店舗に赴いている程の時間的余裕もない。30分も早いことは承知の上で小田原料金所前パーキングへ移動する。するとどうだ。すでにkikuchi大先輩もしまの助さんも揃っていて談笑しているではないか。相変わらずの時間感覚である。我々のオフラインミーティングは30分巻きがデフォルトなのだ。

気の置けないクルマ好きが3人も集まれば、もはや走らなくても楽しい。料金所に吸い込まれていく数々のモノモノシイ物件を眺めてあれこれしゃべっているだけでテンションが上がる。実際のところ、我々の集合直後に991、992世代のポルシェ 911が3台(しかもその内の1台はGT3)も集合してきた。先にコースインしてあんなバケモノに追いかけられたくない(笑)。のだが、週末のターンパイクにはポルシェ以外のバケモノも多数やってくる。意を決して料金所をくぐる。我々のすぐ後ろにはランボルギーニ ウルスが居た……。

先頭はAMG C43。3台中2台目を走る筆者のロードスターでは、これがもう、まったく太刀打ちできない。4L/ツインターボ/AWDに1.5L/NA/FRがターンパイク上り勾配で付いていこうってんだから無理筋は当然なのだ。当方のギアはもはや4速から上は無用の長物、かつ回転数は4千5千はアタリマエ!な世界。大観山に近づくに連れて霧と小雨によるウェット路面が現れ、C43がペースを落とし、そこでようやくこちらも余裕を持てた。濃霧に包まれた大観山パーキングに到着してクルマを停める。

ターンパイク大観山P
濃霧のターンパイク
スカイラウンジ2階からの眺め。
本当なら眼前に芦ノ湖、遠くに富士山が
見える……のだが……

ロードスター、焦げ臭いぞ(笑)。エンジン内から排気経路まで、堆積していたカーボン屑を焼却・ブロワーしたらしい(笑)。明日の伊豆ではエンジン絶好調に違いない。楽しい上りだったが、眼前の芦ノ湖すら見えない濃霧では無理しても仕方ない。アネスト岩田スカイラウンジ2階のティーラウンジで、閉店の16:00までおしゃべり。料金所の待ち時間にやっていたことと変わらない(笑)。

今夜の前乗り宿泊にはしまの助さんも付き合ってくださる。大観山から裾野市のホテルまでしまの助さんを先頭に移動開始。てっきり芦ノ湖スカイラインで西岸を走るのかと思っていたら、それはどうやら明日のお楽しみに取っておくようで、R1やK75で芦ノ湖を反時計回りに迂回する。この裾野市行で白眉だったのは湖尻峠で分岐するK337である。クリオとND5RCにおあつらえ向けの細道ワインディング。仙台近郊でもこれに匹敵するハードなワインディングはちょっとすぐには思い出せない。おあつらえ向けなどと書いたが、ターンパイクとK337の合わせ技に、右足が悲鳴をあげ引き攣る寸前。市街地に降りてきての信号待ち時間のマッサージでごまかす(笑)。なんとか無事にホテルにチェックイン。

ホテルルートイン裾野インター」さんのすぐ隣は「トヨタ自動車東日本 東富士総合センター」なる、まるで病院と見紛うばかりの白亜の巨塔が威容を誇り、その総合センターを囲むように矢崎総業株式会社の研究所、開発センター、製作所などが建っている(ストリートヴューでご確認いただきたい)。我々とっては敵の本拠地みたいなエリアだったのである(笑)。だがそういう立地なので、歓楽街はおろか飲食店すらほとんど見当たらない。下戸三人衆協議の結果、ホテル内のレストランで晩ご飯に決定。

串揚げとご飯セット
デフォルトメニューのあれこれは
潰瘍性大腸炎の筆者にはちとヘビー。
れは「串カツ盛合せ」530円(税込)に
「ご飯セット」280円(税込)の組み合わせ

筆者以外のおふたりは最上級定食メニューをオーダー。kikuchi大先輩はこれは当たり!とお喜び。ご当地メニューはなるべく食べてみるという大先輩の姿勢は見習うべき。食事後早々に解散して明日の伊豆一周に備える。ホテル脇のコンビニへ甘味を仕入れに行ったらゴルゴ13の新刊(208巻)が並んでいたので購入。旅先のベッドで読むゴルゴは格別だねぇ!ということで初日のレポートはここまで。走行距離は約488kmだった。

kikuchi大先輩としまの助さん
これは「大当たり!」とお喜びになる直前の
kikuchi大先輩(L)としまの助さん(R)

10件のコメント

  • こんばんは。本当に楽しい3日間でした。それにしても、マグロ丼は私には今まで縁遠い存在だったのですが、acatsukiさんのおかげで、食べてみたいリストに乗りました。
    ターンパイクの料金所で、時間を過ごしているとたくさんのカッコいい車にお目に架かれます。音も聞けるので、余計楽しいです。晴れてれば言うこと無しでしたが、霧の中でも充分楽しかったですね。

    • 海鮮丼を食べられる消化器官と財布の余裕があれば、そりゃオレだって海鮮丼を食べると思いますが(笑)、寿司屋さんと同じで、どういうまぐろを仕入れているか?はそのお店のある種のバロメーターにはなると思います。まぐろ丼は言ってみればシンプルな丼ですから、まぐろ丼がおいしければ、他のメニューも間違いない……という法則が成り立つのではないかと思っています。
        
      ターンパイクは「あぁ、こういう日もあるのか……」という感じでした。そりゃ雨の日も風の日もあるよな、と(笑)。2年前はとても良い天気でしたから余計に「ターンパイク=さわやか晴れ間」という刷り込みがあったんですね、今思えば。C43の後を全力で追走するなんて、とても貴重な体験でした。

  • おやおや羨ましいツーリングですね。
    ターンパイクは20代の頃、900ninjaでよく行きました。
    登りでオーバー180kmでもケータハムには勝てませんでした。
    カウンタック5000QVは楽勝で勝ちました。
    今考えると、怖いもの知らずというか恐ろしい。バカですね(笑)

    • オレは計画を立てていただいて、それに乗っかっただけですからホントらくちんな立場でした。個人的にNDロードスターはせいぜい80km/hくらいまでがおいしい速度域だと思っていて、それより上は「がんばってる感」がどんどん色濃くなるのであまりそこに行きたくないんです。だから実にローカルかつ主観的な、好みの問題ですが、七北田ダム裏のワインディングあたりがちょうど良いと思っていたんです。
        
      でもターンパイクを走ってみると、必ずしもそうじゃないなと。180なんて数字は出せませんが(笑)。速度を出す/落とすをもっともっと計画的に、能動的にやらないとぜんぜんお話にならない世界、それを今回体験できてすごく良かったと思います。ロードスターには過酷だったと思いますが(笑)。あ、そうそう、先日伺った「エンジンを回すってのはどういうことを言うのか」。素晴らしい気付きだったので、今回往路のE4、国見IC/福島飯坂ICの1区間で、4速固定・5,000rpm保持ってのをやってみたんですよ。エンジンとミッションオイルも交換したばかりだし、これで箱根・伊豆は完璧だろうと内心思っていたら、箱根ではさらにしごくことになったという(笑)。おかげさまでエンジンの吹け上がりは少し良くなったように思います。怖いのは4千5千はアタリマエ!が感覚的に染みついてしまったことでしょうか(笑)。免停怖い。

  • 一日目はこんな感じでしたか。毎日美味しいもの食べたのね。善き哉。
    911でサプライズ襲撃するかどうするか、さんざん迷ってたのよ。渋滞怖くて行けなかったけど。
    大観山でこのくらい靄っていると、芦ノ湖スカイラインは40キロ以上出せないくらいの濃霧の可能性あり。反時計回りで正解でした。あの芦ノ湖の温泉街もなかなかいい感じでしょ。

    ところでこの日、ターンパイクでは午前中速度取り締まりやってたらしいよ。よかったねぇ。

    • 初日は結局走ったというよりしゃべったという感じでしたが、このメンバーならではの醍醐味でもあるので問題無しです。や、オレもね、「姐さん、気が変わって991で来るんじゃね?」と思ったりもしたんですよ。そうするとホントに大人と若者の後を子どもが付いていくみたいな絵になってしまうんじゃないかとね、心配したんです。今振り返ってみれば、それはそれで良い修業の機会だったと思いますが。恐ろしいのは(紋次郎さんへの返信にも書きましたが)仙台の日常生活でもブン回すクセがついてしまったこと(笑)。2ー3,000rpmくらいだと「なんだかぜんぜんピリッとせんなぁ」とついギアを1段下げたくなってしまう……。あぶねー。
        
      なにもあんなところで取り締まらなくてもなぁ。あそこは金払ってオウンリスクで走ってるんだから、一般道に時々いる馬鹿は排除されているし、むしろ安全だと思うんですけどね。

  • 初日は長旅お疲れ様でした!
    もう少し走るコースも考えたのですが早めに寝てメインディッシュの翌日に備えたほうがいいかなと軽めのコース選択でした。
    実は私もお昼前には到着しており近くの大磯のほうで昼寝をしておりました(笑)
    先輩も早めについてたようなのでもっと前から集合できましたね。

    • 何から何まで大変お世話になりました。そうでしたか……。次回は昼ごはんからセッティングできますね(笑)!でも週末の13時頃の早川漁港は大混雑でした。小田原という設定が間違っているのか…… ←間違ってない

  • お久しぶりです。
    K337を知ってしまいましたね、個人的にも気に入りの道の一つです。
    ターンパイクはカーボン飛ばしには最適ですね 笑
    機械はきっちり可動範囲ですべて動かしてなんぼですし、
    定期的に動かすことで長く付き合えると思いますよ。きっちり回して行きましょう。

    • あのK337をロードスターで走ることができたのは幸いでした。てか、あそこ、実は有名なの??芦ノ湖はちょっと思い入れがあるので、また周りをぐるり一周とかもしてみたいです。

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