箱根・伊豆2023−特濃3Days#2
2021年以来2年ぶりに箱根と伊豆を走り回ってきた。関東勢のミーティングに混ぜてもらったというのが実情。メンバーは
Profumo姐さん(NCロードスター)
しまの助さん(ルノー クリオR.S. Sr.3)
H社長(アルファロメオ GT)
kikuchi大先輩(AMG C43)
acatsuki-studio(NDロードスター)
の5名。実はP姐さんとH社長は二日目からの合流。三人でターンパイクを爆走したが濃霧と小雨で残念という初日のレポートはこちら。
二日目・伊豆半島は時計回りに走れ
冒頭に書いたように、今回のコースはkikuchi大先輩を加えた関東勢がプランニングしてくださっており、およそのコースは事前に知らされていたが、二日目の集合場所や時間すらよく知らずに初日の夜を迎えていた(笑)。しまの助さんに教えてもらうと、集合は宿泊先の「ホテルルートイン裾野インター」さんに朝9時だという。「ということはさ!絶対8時頃来るよ!」とkikuchi大先輩が断言。「30分巻きの法則(レポート初日を参照)」を鑑みればそれも大げさとは言えないなぁと、朝食後部屋で準備をしていたら、8:17、P姐さんから「もうみんな駐車場にいるよー」とメッセージが。マジか!
H社長はおらず伊豆スカイライン入口で合流することになったらしい。伊豆までのルートを確認していよいよ出発!裾野市街地をR246で走り抜ける。筆者は付いていくだけ。異国の風景に嬉しくなりきょろきょろ(前を見て運転しましょう)。いつのまにか伊豆縦貫自動車道へ。自動車専用道路なのに交通量が多くてペースが遅い。この日は日曜日ではあったが、東北ではまずこういうことはない。さすが首都圏(筆者にとって伊豆は首都圏である)。大場・函南ICで下道に降りて、伊豆スカイライン熱海料金所を目指す。いよいよだ。
伊豆スカイライン熱海料金所前の駐車スペースでH社長が合流。心配していた天気はどんどん晴れてきた。明らかに観光目的の背の高いクルマも多いが、バイカーの数がすごい。二輪車も当然有料なのだが、10台、20台とまとまって走る時の支払いってどうなってるのだろうか。居酒屋の支払いみたいに「まとめてお願いしまーす」と言われるのだろうか。
我々も出発。まぁそういうわけで前日のターンパイクのような走りは初めから諦め、ペースに乗ってお行儀よく走る。ほとんどの人がこういう場合のルールを弁えているので、平和そのもの。景色が素晴らしく次から次と現れるPマークすべてに停車したくなってしまう。しかし今回の全日程で富士山は雲の中。惜しい。
天城高原ICで伊豆スカイラインを降りると、K111を東に走りR135沿いにある「伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと」さんにクルマを停める。主に大先輩と筆者がお土産購入である。ついでに少し早めの昼食を……と目論んだ我々、すぐ近くの「手打ちそば砂場伊豆高原店」さんへ。砂場の名前はもちろん知っていたが、実は一度も食べたことがない。さてお点前や如何に。
画像で見ると天丼が我が物顔であるが、そこはそば屋、そこは砂場、まずせいろそばが凄い。そばつゆがこれまで味わったことのない系統。口に入れた直後はやや酸味があるが、その後出汁のボディが膨らみ、のど越しでそれらが再度合流するという三段階変化。更級と合わせると実にうまい。驚き。なんだ、せいろ2枚頼んでそれで終わらせれば良かったな……と思いつつ箸をつけた天丼もまた濃厚。天ぷらの素材がそもそもうまい。しっかりしている。トータル量は多目だったが、大満足である。なるほどねぇ、こりゃ銘店と言われるわけだわ。
R135を今度はひたすら南下する。相模湾が常に左側にある。途中のパーキングスペースに停めて記念撮影。
下田で今度はR414へ。少し内陸を北上してK15を経由して西伊豆・松崎町へ抜ける……のだが、この日の白眉はこのK15ではなかろうか。道幅が狭くて進入直後は怯んだが、いやはやどうして最高のワインディングロードである。時折対向車が来るので無茶はもちろんできないが、5台でのランデヴーもギリギリ可能。東伊豆と松崎町を結ぶこのK15は、山中の、いわゆる観光客はあまりいない道である。初日の芦ノ湖から延びるK337もそうだった。こういうワインディングは東北にも各所にあるし、なんなら宮城県内にだって走り甲斐がある道はある。だがこのような生活道路周辺の景色が絶対的に東北とは違う。これはkikuchi大先輩も言っていた。しかし理由がわからない。植生だろうか。植生、すなわち気候風土が東北とはまず違う(伊豆は温暖だ)。人の暮らしも当然違ってくる。となると住まいの形や建て方が違う。個々の住宅概念が違えば集落の景色も変わる。そういうことではないかと筆者は思っている。もちろんこれはこのエントリーを書きながら考えているのであって、現地ではただひたすら道路の面白さと景色の美しさに圧倒されていた。しかも気の置けない仲間といっしょである。ごく控えめに言って最高じゃないか。
K15沿い「道の駅花の三聖苑伊豆松崎」さんで小休止(どういう訳か道の駅公式サイトに記載がない)。幕末から明治期にかけて活躍した三聖人をフィーチュアリングした道の駅で、明治期の小学校校舎が移築されていたりして見応えがある……のだが、我々は芝生のベンチでひたすらのんびり。
松崎町でR136へ乗り換えて今度は西伊豆を北上。2021年にはこの道を南下した。見覚えある景色が所々に現れる。途中で安良里の港に立ち寄る。
さらに北上して土肥でK17に進入。このK17は海岸線に沿った細い道路で、走り甲斐はあるわ景色は良いわで最高。今回痛感したのは、西伊豆、南下するより北上する方が景色が良い。前述のとおり今回は富士山は一切見えなかったが、天気さえ味方してくれたら、ほとんど常に進行方向左側に駿河湾と富士山を見ながら走ることができる。ここ、大事。テストに出ます。
実は筆者、さらに北上した先の戸田港で富士山の写真を撮りたいとルートプランニング時に提案していた。あるブログで素晴らしいエントリーを読んだからだ。天候不順で富士山は見えないが、しっかりと筆者の希望は叶えられ、戸田港を一望できる「出会い岬」なるヴュースポットに停車。素晴らしい景色を見ることができた。
ここでちょうど17:00。宿へ直行することになった。今夜の宿は伊豆の国市・「ホテルニュー八景園」さん。戸田港からちょうど1時間で到着。聞けば夕食は予約制とのことで、我々は外に食べに行くしかない。が、周辺の飲食店は日曜定休のお店が多く少々手詰まりに。結局2021年の夜と同じく、「むろ井」さんへ行くことになった。ここでディープな自動車話を繰り広げたような気がするが、もはや定かでない。ヘトヘトになって宿へ。この日の走行距離数は約213km。距離の絶対数では驚くに値しないが、その走り甲斐や美麗景色を堪能できた超特濃な1日であった。だがこの翌日の午前中はもっと濃かったのだ……。
いやぁ、良い道だったねぇ。
#1でおっしゃっている通り、ロードスターは80km/hくらいが一番気持ちがいい。100km/hくらいから緊張感が出てきて、120km/hを超えるとがんばってる感いっぱいになる。この日のツーリングではそんなに速度は出てないけど、回した回した。5,000rpm超えるのはあたりまえだったね。エンジンルームのおそうじだ。
伊豆高原まで行って、おそばを食べさせていいのか?と思ったけど、さすが老舗砂場、大勝利でしたな。将軍せいろ、よかったわぁ。
西伊豆のすばらしさを再認識できてよかった。ホントに道もよかったし。それにしても富士山を見せられなくて残念。近いうちに代わりに伊豆リベンジして見てきてあげます(笑)。あー、西伊豆スカイライン走りてぇ。
あ、ちなみに、朝8時にはホテルの隣のセブンイレブンについてたんだよ(笑)
回しました回しました(笑)。ロードスターの光と影がよくわかりました。仙台じゃここまでやらないから、オレにとってはサーキット走行に等しい、貴重かつ重要な体験でした。
オレの病気について、みなさん気を使ってくださってホントにありがたい。実はみなさんの心配(これ食べても大丈夫なの?)こそ正しい病気対策で、オレの言う「量を食べ過ぎなきゃ大丈夫!」は隣に主治医が座っていたら怒ってます(笑)。今回の食事でいちばん優しいごはんは初日の安達太良SA朝定食と昼のまぐろ丼でしょうか。この二日目の砂場の天丼がボスキャラレベルでやばい食べ物(笑)。でも実際この3日間でも帰宅してからでも体調に大きな変化はなく、個人的には病気対策としても100点だったと思ってます。砂場のそば、美味かったわー。関東チームが仙台に来たらどこに連れて行くか、けっこう悩むけどいくつか候補がしぼれてきましたよ。あ、酒処じゃなくね(笑)。酒処はもう充分候補がある。
西伊豆……と言っていいのか、オレが走ってみたいのは修禅寺ICで降りてK18を西へ進み、K127ーK411ーK59で松崎町まで南下してくるってコース。
そしてkikuchi大先輩の予言は正しかった……(笑)
こんばんは。今更で郷愁ですが、トップの写真がなんとなく、格好いい。もちろん青空の下の5台なら言うこと無しです。が、曇り空の下の絵面も、これから走ってやる、みたいな情熱(怨念)がドロドロと出てきそうで、迫力ある絵になってます(個人の勝手な妄想)海沿いの駐車スペースの明るい写真は、それはそれで良いですね。
さて、砂場、無知な私は全く知らなかったので、「何?砂場のパラソルの下で蕎麦を食べるの?」と本気で思っていました。知らないとは怖いものです。食べてみたらビックリ!!そばが上手い、タレが美味い、かき揚げ丼が美味い、でした。こんな老舗に連れてきていただいて幸せです。
私の一番のトピックは何といっても、安良里の町に行けたことです。前回安良里に来た時は、まだ獣の戯れの舞台がここと知らなくて、今回は無理を言って回っていただきました。ひっそりとして、明るいそして小さな町の雰囲気を生かした作品になっていたなあと思っていました。
風景の違いは、たぶん生えている木の多くが照葉樹だから、もこもこしていて、杉などの針葉樹主体の宮城などと違って明るく優しい感じに見えるのではないでしょうか。東北は東北で、凛として重厚な感じで良いとおもいますが、あの明るさにはまいりますね♥
道はacatsukiさんのおっしゃる通りです。楽しかった!!
言われてみれば、滝知山Pの写真はちょっと凄みがある……と言えなくもない……。伊豆スカイラインに乗ってすぐ、最初のPですからね。やる気は満々ですよね(笑)。
砂場、おいしかったですねー!もっとシンプルなメニューを次は食べてみます。せいろとかかけとか。安良里はそう言えば前日に三島由紀夫の話になっていましたね。現場にいる時、自分の脳みその中ではぜんぜんシンクロしていなくて、普通に「風情のある景色だなぁ」と。2年前の伊豆の踊子案件といい、私の浅学ゆえに楽しみが薄まっている良くない例ですね。反省。
照葉樹……という言葉自体を初めて知りました。へぇぇええええ。植生が違うとはなんとなく思っていましたが、具体的に東北地方とはそういう違いがあるのですね。そりゃ景色も違って当然ですね。どっちが良い悪いじゃもちろんありませんが。
はい。ついついたかいところに登ってしまう子です(笑)
伊豆スカで頭押さえつけられていた分、三聖苑に至る道はほんとに気持ちが良かったですねー
富士山のほうは曇ってて残念でしたが伊豆半島のあたりは快晴で気候も景色も素晴らしかったですね。
タイムスケジュールが予定通り過ぎて宿について即、移動となってしまいましたがあそこに1時間くらい余裕があって仮眠でもできたら言うことなしでしたね!
伊豆半島はまだまだ深掘りしがいがある土地だということが、よーーっくわかりました。しかも美しい。富士山は残念でしたが、自然相手じゃどうしようもありませんし、見たけりゃまた来いやということでしょう(笑)。特にこの二日目はどんどん天気が良くなっていって屋根開きグルマ的にもドンピシャでした。とは言え伊豆半島体験はこれまで週末ばかりなので、平日に、さらには夜に走ればどれほど気持ち良いのだろうか、という欲も出てきました。
伊豆半島の時計回りでの素敵なルーティングですね、出会い岬は個人的もお勧めしております。
これが西伊豆にしょっちゅう行く理由でもあります。
なお経験者としては、平日夜の伊豆は小動物との接触も多いのでご注意をば。
考えられているK59は山形K27の狭小区間よりも若干狭い道が、
ヘリポート辺りから高原まで続きますので弱くお勧めします。
ただ、K59の途中にある「森のカフェ リトルハート」さんは、お勧めです。
あ、こちらはProfumoさん向けかもしれません。
伊豆を走っている時(どこでだったかなぁ)、「ここはMotiさんのテリトリーでもあるからね」と話題になったのでした。あの東伊豆の山深さを知れば、夜に野生動物が動き出すのにまったく不思議はありません。っつーかオレんちの近所と変わらねー(笑)。2年前かなぁ、R457で夜にイノシシとぶつかってるクルマがいて気の毒だった。
K59、そんなに狭いですか。山形K27同等と聞くとちょっと萎える(笑)。でもいつか、攻略してみます。東伊豆の景色も見たいし西伊豆は北上が原則となると、K18以降の南下ルートをどうやって挟むかが難しいです。カフェリトルハートさん、パスタとシフォンケーキがうまそう。なんか、とにかくまだまだ伊豆のルートを知らな過ぎるので、食事時に狙った場所に到達するなんてハイレベルな技がまだ使えないんですよ(笑)。
Motiさま
あらあら、可愛いお店ですね。行ってみます!
そうなんですよね、悪名高きK59、私もちょっとどうかと思っちゃいますが、NDなら何とかなるでしょう、と無責任に思ってました(笑)
acatsukiさんが想定されてるルートの西伊豆スカイライン部分は2年前に通っているのですが、何度かいろんなルートを試して自分の最適解を見つけるのが大事ですよね。ひとに寄って基準も違うし。でもK59はどうかと思います(爆)
偉そうに言っておりますが、自分では行っていません。ここで予習しました。
http://roadkawasaki.web.fc2.com/pr/pv/pv059a.htm
ぜひMotiさんと西伊豆走りたいです。よろしくお願いします!
うおー!このサイトのレポート、すげえ。これは……、たしかに……、ちょっと躊躇するけど(笑)、でも東北じゃ割と遭遇率高めの、よくある狭路じゃないかとも思います。確かにこれはNDならなんとかなるレベル。ただ個人的に重要なのは、どちらかというと霧香峠から南下してくるK127とK411でありまして、西伊豆町、松崎町へ抜けるためにK59を経由せざるを得ないというのが実情です。ま、理屈と予習も大事ですが、結局は走ってみてナンボですからね!K59はそんなに深刻に考えてません。 ←だから走ったMotiさんが「弱くおすすめ」っつってんじゃん
いやぁ、伊豆はこれからの季節も良いでしょうねぇ。当方はGWが明けたら岩手探訪シーズン2を起動する予定です!