箱根・伊豆2023−特濃3Days#3
2021年以来2年ぶりに箱根と伊豆を走り回ってきた。関東勢のミーティングに混ぜてもらったというのが実情。メンバーは
Profumo姐さん(NCロードスター)
しまの助さん(ルノー クリオR.S. Sr.3)
H社長(アルファロメオ GT)
kikuchi大先輩(AMG C43)
acatsuki-studio(NDロードスター)
の5名。三人でターンパイクを爆走したが濃霧と小雨で残念という初日のレポートはこちら。今回のコース取りから「伊豆は東から西に時計回りで回るべし!」と悟ることになった、特濃二日目のレポートはこちら。
三日目・伊豆半島の県道はホントに楽しい
宿の朝ご飯を食べて、そのテーブルで三日目の今日をどうするか決める(笑)。kikuchi大先輩と筆者の仙台組は、帰路を考慮して軽めのプランニングを所望。そこで解散ポイントを御殿場の「とらや工房」さんと定め、芦ノ湖、箱根の両スカイラインを走り抜けることになった。
朝一番で各車給油を終えると、伊豆の国市内・大仁南ICからE70伊豆縦貫自動車道へ。三島塚原ICで降り、R1を芦ノ湖に向かい標高をぐいぐい上げていく。この登りもNDロードスターにはちょい負荷が高め。この三日間、実はこのことが秘かに心配ではあった。なにしろAMG C43にV6搭載のアルファGT、R.S.謹製のクリオ(日本名はルーテシアだけど)である。ガタイの小さいクリオSr.3だって、時のメガーヌとエンジンを分けあい(ターボの有無が違う)、202psである。P姐さんがNCロードスターをチョイスしてくれたのでまだ出力カーブの凹みはある程度均されているが、姐さんが主戦闘機991カレラSで参線してたに日にゃ、ウチのNDがみんなの足を引っ張って……という状況になっていたやも知れぬ。だから必死ですよ(笑)。
箱根エコパーキングでひと休み。この日はどういうわけか風が強くて気温も低く、ここでオープン走行をあきらめた。この日の筆者の走りは、みなさんの声から察するには、ひとりボトルネック化は幸い避けられたようだが、こんなに長い時間エンジンをぶん回し続けたのは購入後初めて。ターンパイクや諸スカイライン道路では、プン太郎(筆者の前愛車アバルト プントエヴォ)ならもっと楽だったんだろうなぁと思わずにいられないが、死んだ子の歳を数えても仕方ない。今回NDの前荷重を意識せざるを得ない高負荷時の旋回動作を、これほどの長時間に渡って体感できたことを大収穫と喜ぼう。
さてここで先導をしまの助さんからH社長に交替。芦ノ湖スカイライン−箱根スカイラインへ。芦ノ湖スカイラインに乗ってすぐのパーキングで記念撮影。平日なのでほぼ誰もいない状態。これで晴れてりゃねぇと思わずにいられない。
実はH社長が先導に替わり、少し落ち着いて走れるんじゃないかと淡い期待をしたのだが、それは愚かな妄想だった。V6であんなにフロント偏重であろうアルファGTなのに、H社長はぐいぐい後ろを引き離そうとする。再び三度、こっちは2-3速固定でエンジンをぶん回すことになった。しかも箱根スカイラインを降りてさらに下るK401が圧巻。その後ろをひょいひょい付いていくC43もクリオSr.3もすごいが、いや、マジで、ちょっと待ってー。
めっちゃ楽しかった……。
で、麓に着いたらそこはとらや工房だった。
御殿場、旧岸邸脇……。こんな立地は東北仙台では考えられない。御殿場では考えられない仙台ならでは立地ももちろんあると思うが、日本国内の富裕層が居を構える土地の雰囲気という意味では、飛び抜けている。で、そこで特製どら焼きを売ろうというとらやもすごい。とにかくこんな場所にこんな風雅で瀟洒な建物が……と、しばし言葉を失う素敵さ。食べ物飲みもののお値段はそれなりに高価だが、この土地の空気も含めての料金だと思えばむしろ妥当と思えてくる。筆者はぜんざいとお茶をいただきました。おいしい。
とらやのテーブルでもネジのゆるんだクルマ話を繰り広げたような気がするが、もうディテイルを思い出せない(笑)。昼時となり解散となった。仙台組は御殿場ICからE1東名高速道路、C4首都圏中央連絡自動車道を経てE4東北自動車道。復路は面白くないので省略。E4ではシルバークラウンの覆面パトカーが、わざとらしく睨みを効かせるべく路肩に駐車していたなぁ。この三日間充分すぎるほどNDロードスターをしごいたので、高速道路はむしろリラックスタイムとした。長いリラックスタイムだった(笑)。数ヶ所で休憩しつつ曉スタジオには18:00に帰着。三日目の走行距離は約526kmだった。
今回の箱根・伊豆行で痛感したのは「伊豆半島は東から時計回りで走れ」ということだ。半島内の道路はどこも走れば楽しいが、今回の体験を心に刻むとしたら、特に東伊豆の山々の瑞々しい緑だ。鎌倉時代初期、やらかした要人は何かというと「伊豆流し」の憂き目に陥っていたようだが、それも納得の深山幽谷。あの頃にこんな山の中に幽閉されたら、そりゃ第一線への復帰は絶望的だったろう……と素直に思えるほどの大自然が意外だった。だがそんな山々も、2023年に屋根開きグルマで走るなら大ご馳走である。そんな芦ノ湖周辺と伊豆半島を三日間トータルで1226.7km走ったが、むしろ距離よりもタコメーターの針の動きの方が印象深い。NDロードスターの非力さも楽しさも脳みそと左右の脚に刻み込むツーリングであった。
病気で体力が落ちていて、計画通りに走ることができるかどうか内心不安がなかったわけではない。が、クルマ仲間と過ごす時間特有の脳内アドレナリンのおかげで100%楽しむことができた。Profumo姐さん、H社長、しまの助さん、kikuchi大先輩、本当にありがとうございました。できれば年内に自主復習ツーリングをしたいものだが、さてどうなるか。(了)
追記
Profumo姐さんのブログにて、P姐さん視点で本件を記したエントリーがアップされたので、相互リンクの意味で紹介する。姐さん、改めてお世話になりました。ありがとうございます。
クルマについて語りたい 2023-05-05
「GW前の伊豆ツーリング」
いやはやほんとに濃い旅でしたね!
読み直してすぐにまた伊豆に行きたくなってしまいました。
今回は私も前回とクルマが違うので色々と発見することが出来ました、メガーヌと同じエンジンや同じFFパッケージなど言葉の羅列だとほとんど同じなのにクルマのサイズ、ターボやNAの違いなどで大分違いがでるなぁと改めて感じました。
acatsukiさんは前回がプントで今回がNDとまるで別物のクルマなので特に違いを楽しまれたかと思います!H社長はずいずい疾走していくので追いかけるのが大変です(笑)
運の要素がありますが今度は晴れて富士山が見えるときにまた伊豆半島を堪能しましょう!
小排気量ターボ車全般に言えることだと思うのですが、やはり日常でよく使う領域、100km/hを分水嶺とすれば過渡域に仕事量が多めに割り振られている分、ワインディングでの減速後のダッシュがすごく得意なんだと思い知りました。というのもNDロードスターが、その辺真正直すぎて、運転手が能動的にムチを入れてやらないとダメだったので。下り坂の終わりがカーブになっているからぎゅぎゅっと減速する。20km/hくらいまで落ちたところで今度は旋回しつつ上り坂になっている。ギアを2速に落としてそりゃあ!とばかりにAペダルを煽る……というシーケンスで、プントエヴォなら望み通りに加速できたのに、NDは130%くらいの負荷をかけないとそういう振る舞いをしてくれない。まぁだからこそのダウンサイジングターボだし、NDの振る舞いは「素性の良いエンジンとギア比と車体を、自由自在に操ってくださいね」なので、良い悪いじゃなく、どっちを選ぶかってことなんですけどね。今回はホント、みなさんに付いていくのが大変でした(笑)。ま、がんばればやれるのね、ということがわかって良かったとも言えます。ぜひぜひまた伊豆を走りましょう!
うんうん、3日目はおとなしく、と思っていたのに、R1号の滑走からすごかったですね。あそこはやっぱり911で行きたかった(笑)。最後尾だったことをいいことに、NCで追いかけるのを断念しました。いやぁきつかった。NDよりNCのほうが排気量も馬力もあるのに情けなかっ!acatsukiさん、さすがです。
芦ノ湖スカイラインは大好きな道なんだけど、晴れていないと楽しさ半減、ワインディングもきついし道幅も狭いし、って思ってました。911でも箱根スカイラインからは道幅的にもきついしっておもってましたが、今回はNCで楽しんだねぇ。「横滑り防止装置」なんてついてないから、どうなるのかとひやひやしつつ、結構つっこみました。おもしろかった!
またやりましょう!
そうなんですよ、R1で桜の代紋がいたらどうしようか、本気でビビりました。点数やばいんで(笑)。今回の3日間、なんとかみなさんの後ろを付いていけたのは、もしかするとタイヤのおかげかもなぁと、今日思いました。これで中途半端なエコよりのタイヤだったらもっと丁寧なアクセルワークじゃないと、横滑り防止装置が黄色く点滅しまくっていたと思うんですよね。でも3日目にはちょっとケツがむずむずしてたので、もう限界なんですな!タイヤ買わなきゃ!
「伊豆半島は東から時計回りで走れ」<–これにつきますね。座右の銘にします 笑。
きっと伊豆のどこかですれ違う日が訪れそうですね。
しかしとらやで解散は、いい響き。
伊豆半島のどこかでMotiさんと邂逅したら、大爆笑ですねー。いや、良い意味で。今回のぐるり一周ツアーで走ったように、17時頃戸田港に到着してるのはホント大正解だなと思いました。そしたら戸田港周辺にけっこう宿があるんですね。いくつかの宿のサイトを調べてみたら、一番良いお部屋で1泊10万円近くする宿があって気絶してしまいました。国内有数の観光地伊豆半島、おそるべし。
お疲れさまでした。きっと私より体力あります、acatsukiさん! 大丈夫ですw
NAだと、峠は、よりパワーバンドを意識しないと、思ったより加速しないとか、コーナー出口でもたっちゃったりしますよね。
でも、それはそれで、ツボに入ってうまく行ったときは気持ちよくて楽しいんですよね。分かりますw
私は930ターボを知った時以来のターボ好きなので、これからもターボ道を突き進みますw
みいさま
横から失礼します。
そうか!それでみいさんはターボにいったんですね。
私はBreraでNAの気持ちよさを知っちゃいました。なので911もNAを選んだんです。
みいさんのクルマの嗜好は私といつも似ているのに決定打は違っていておもしろいです。
>Profumo姐さん
そーなんですよ(笑) さもない小学校時代のすり込みなんです。でも、それが意外と後引くんですよね。私の中では、ポルシェは、6気筒NAではなく、「ターボ」になっちゃったのです(笑)だから、718ケイマンも、購入時はGTS4.0は一切眼中になくて、一直線に718GTSにいっちゃった訳です(笑) 多分、世間一般的には、Profumo姐さんが正義で、私が変態です(汗)
いや、おふたりとも充分…………
今回疲れたことは疲れたんですけど、それは病気云々というよりも、非力なNDで大パワー・大トルクのクルマに付いていくという荒技のせいじゃないかと思うんですよね(笑)。それは、こう、適度なエクササイズにも似ていて終わってみるとさわやかな汗をかいたなぁ……的な。実際は冷や汗だったわけですが(笑)。でもパワーバンドを意識してそこを維持する走りってのは、こういうことじゃないと体験できないなとも思いました。良い勉強になりました。
こんばんは。とらやは、関東ならではですね。二度目に訪れても、素敵さには脱帽です。acatskiさんのブログを読んでると、また走りに行きたくなります。
さて、今回のブログの内容とは離れますが、今日K192経由女川をしてきました。まずK192ですが、飛ばす道ではないと教えていただいたので、ゆっくり景色を見ながら走りました。味のある、きれいな景色を楽しめる道でした。すれ違ったのは、1台のみの静かな道でした。途中きれいに整備された箇所を何箇所も見て、お金が掛けてあるなあと思いました。
お待ちかね女川では、GWということもありなんと1時間待ちで、明神丸さんのマグロ三色丼特上(個数限定)を頂きました。美味しかった!仙台からわずか1時間強でしかもこの値段でこのお味!仙台に生まれて良かった~!情報をありがとうございました。
とらや工房のような洗練された店舗は、やはりあちらならではという気がします。仙台にも洗練されたお店や食べ物はあるのですが、関東の洗練と東北の洗練の違いみたいなものは確実にありますね。
K192、行かれましたか!なかなか素敵な道だと思ってます。なんと言っても石巻と雄勝の距離がぐぐっと縮まるのが素晴らしい。私もまた行きたいです。そして明神丸、1時間待ち???マジか!ニューこのりなんかどれくらい待たされるのかなぁ。私、今年のGWは観光地的な場所、あるいは子ども連れで混み合いそうなところには一切近づいていないのですが、それでもあれこれ影響はありました。GWが明けたら行きたい場所やお店がたくさんあります(笑)。石巻げんき市場のげんき食堂やとんから食堂、明神丸などはその筆頭です。うーん、うらやましい。