オート・エグゼ スポーツステアリングホイール
既報のとおり当スタジオのND5RCロードスターに改造を施し、制動と旋回の初期動作向上を図ったところ素晴らしい効果を上げることができた。ことのついでにハンドルも交換したのだが、今回はこの交換したハンドルについて詳述する。
まず純正ハンドルから交換する形で取り付けた社外ハンドルを再録する。
スポーツステアリングホイール交換
Auto Axe MNZ1370-03 45,000円
ざっと交換理由を書いておくならば、要は純正ハンドルでは忙しくハンドルを切る時滑りそうだと思ったのだ。握り抵抗に不足を感じるオーナーはドライビンググローブを自力で用意しろとマツダは考えているのだなと。考えてみればちょっと値の張るドライビンググローブの導入とハンドルの交換では圧倒的に前者がコストパフォーマンスが良いのだが、こういうのはイキオイである。
いざ取り付けてみて、施工をお願いしたファン・ファクトリーさんのヤード内を公道に向かって走ろうとした時にすでに違和感はあった。
握り径が太すぎるのである。
オートエグゼ スポーツステアリングホイールに施工されたナッパレザーの感触は素晴らしく、前述したステアリング操作時の握り抵抗も過不足がない。握ることもリリースすることも純正ハンドル操作時よりも軽い力でできる。ということは運転手の操作もその分速くなっているはずで、それは今回の改造目的にも合致する。だが握り径が太くなることで握り方そのものが変わってしまう。ハンドルの造りから握る場所は10時10分であることは間違いない。だが純正はもう少し下、9時15分……とまでは断定できないまでも、10時10分と9時15分の中間くらいでバランスしていた。特に直進時は9時15分が圧倒的に楽だった。
径が太くなり握り方が変わり、握る場所も変わるとなれば違和感があって当たり前である。しかもオートエグゼ、フラットボトム、D管なのだ。ハンドルは真円こそが真理と考えている筆者にはこのことも違和感である。そんなもん買う前にわかるじゃねえかと言われればそのとおりですが。てへ。加えてセンターマーク付きである。とにかく筆者は運転中の視界に余計な情報を入れたくない。目の前をちらちらと赤い筋が動いては目障りである。これも注文時に覚悟はしていたのだが、いざ目の前をちらちらされると分かっていてもびっくりする瞬間がまだある。
一方で4時40分の位置になだらかな突起があり、直進時に重宝するのは実はこの突起である。手の平と手首の交差点付近をこの突起に合わせると握る感触も気持ち良いし、直進保持も楽で言うことなし。これはアバルト プントエヴォでも体験していたので実にありがたい造形である。
しかし以上のことから考えると、オートエグゼのスポーツステアリングホイールの造形は、名前とは裏腹に直進向け、つまりグランドツアラー的な運転にこそ相応しいのでは?と思えてくる。純正よりも太い径は、フルフィンガーグローブを装着して握る時にしっくり来る太さなのかもしれない。装着してからまだ日が浅いが、このハンドルだけはいまだに腑に落ちていない。吉凶入り乱れているというのが正直なところだ。
まあまず試着が効かないのがギャンブルですよね。それにa様のおっしゃるとおり、個々のフィーリングや求めるものにもよるので。個人的には太い径は結構好きです。切り口が少し楕円形だとなお良いです。でも径は細い方が良い、切り口も真円が気持ち良いという方も多いと思います。レザー、ウッド、カーボンとか材質まで考えるとまさに千差万別ですよね。D型は自分も某重ステ車で現在進行系です。乗り降り楽、曲がりながらバックするとき何故か何気に迷う、が円形との違いと感じております。AutoExeは間違いなく良いモノだと思うので、慣れれば結局大勝利に帰結するかと。
そうそう、ギャンブル要素強めですよね。今回は「負けられない」ので(笑)身体をハンドルに合わせていくしかありません。あと自問自答を繰り返しつつ、やはり自分は峠バトラーでもないしサーキットの住民でもないし、行き着くところはロードスターツアラーだろうな、と。だったらこのハンドルは大正解と言ってイイ……のか?そうなのか?というところですね。
握り径の形状までは気がつきませんでした。確かに真円ではなく奥行きのある楕円形が近い。握る場所によっても微妙に違うので、その辺はやはり考えられて作られているなと思います。
私も124の純正ステアリングが気に入らなくて、新車時からダムドに変えてました。ちょっと小径になってちょっと太くなって肌触りが良くなって、私は満足してました。
NCはステアリングを変える歩と度は思っていないので、革を一枚上から被せて縫ったわけだけど、これもけっこう気に入ってるんだよね。NDにもそういうキットがあれば、実は純正に巻くだけでよかったんじゃない?
なんて、いまさら言ってはいけない(笑)。
私的にはこのAutoExeとても良さそうに見える。慣れの問題かもよ。うん。
なに?ダムド?なにそれ美味いの??ということでウェブ見てきましたよと。ガーン。小径型、いいじゃないすか。しかもアルカンターラ巻きがありやがる!うー。こっちの方が良かったかなぁ。調べもしなかった……というか、メンバーのちゃんとしたヤツ探しててオートエグゼに行き着き、あ、こんな半民半官みたいなサードパーティーが……とページをスクロールしていったら交換用ハンドルがあるじゃないですか!「ついでこれも替えちゃお」というのが実情なので、そもそもサードパーティーのハンドルを探していたわけじゃないんですよねー。とほほ。
今回このハンドル交換で明らかになったのは、自分はNDロードスターを極楽ツアラーと見ているのか、それともワインディング王に、オレはなる!なスポーツカーとして見ているのかという実に根本的な問いだったと思います。で、このオートエグゼのハンドルを良しとするなら、圧倒的に前者じゃないの?と自分自身に問い詰められて”あうあう”と狼狽しているわけでございます。冷静に考えて、自分の運転スキルではスポーツドライビングの巧者とは言えませんので、それが悔しいんですな。くっそー、なんかカウンセリングみたいなエントリーになってた!
私は細めの経が好みですね、それこそミトのハンドルがちょうど良かったです。
昔ゴルフ(スポーツの方)のインストラクターにクラブを握った時に親指+人差し指・中指に力が入りやすい人と親指+薬指・小指に力が入りやすい人がいると言われたことがるのでそういった違いでもしかしたら太い経が好みの人と細い経が好みの人で別れてくることがあるのかもしれないですね、ちなみに私は薬指・小指のほうでした。
年初にクリオのハンドルを小径・細経のものに交換しましたが交換理由として小型のハンドリングを楽しむ車を小径にしたらもっと楽しめるのではないかと思ったからでした、ちょっと細すぎるかなと現在感じてますが小径になり重量も減ったので以前よりも楽しめていると思います。変えてみたことによってメガーヌのほうの太い経が、あ〜これはこれで合っているのだなと確認できました(鳴らないクラクションをどうにかしたいので本来であればメガーヌこそ交換したいですが)
慣れの問題もあるでしょうけどハンドルひとつとっても奥が深いですね!
実は私とて純正ハンドルの太さに不満があったわけではなく、「単に滑りやすいからなんとかならんか」の一念だったのですが。
スポーツドライビング時のハンドルの握り方は、まずは小指から力をかけるというアドバイスがありまして。というのも人差指、親指に力が入っていると腕・肩にも力が入って結果的に素早いリリースがしづらくなるからという理屈でした。一応私も高機動になった時は小指・薬指から握れているか意識するようにしていました。ところが今回のオート・エグゼのブツはそれがやりづらい。力まないように握ろうとすると、どうしたって親指と人差指でつまむように保持するようになってしまいます。これが引いてはツアラー向けのハンドルという印象に帰結していくわけですが……。
クリオが小径でますます高機動を楽しめるようになると同時に、1ランク上のボディを持つメガーヌの径の太さが納得できるというのは、以上の体験からすると実に理に適っていると思います。今すぐは替えないけど、次にロードスターのハンドルをどうにかする時は握り径と直径をよくよく確認してからにします。