スタッドレスタイヤ導入レポート2023・装着直後編
仙台市北部のランドマーク泉ヶ岳が真っ白に雪化粧した日、当スタジオのロードスターをスタッドレスタイヤに履き替えた。第一印象をレポートする。
購入したタイヤ
ダンロップ ウィンターマックス03 195/50/R16 84Q
購入時総走行距離数
70,156km
購入したお店
株式会社タイヤワールド館ベスト栗生店
購入金額内訳
WM03 *4 111,273円(@27,819円)
マルエム ゴムエアバルブ *4 1,200円(@300円)
タイヤ入れ替えバランス調整 *4 11,182円(@2,796円)
廃タイヤ処理量 *4 1,200円(@300円)
メンテナンス会員アップグレード 3,000円
消費税 12,785円
合計 140,640円
メンテナンス会員に入会するとタイヤ値引きと若干の無料サービスが付加されるので入会してみた。この他に購入店独自のタイヤパンク保証サービスが無料で付いてくる(保証開始日=装着日から半年以内・タイヤ1本分のみ)。このお店のお世話になるのは初めて。昨年まで利用してきた某店は支店数も多く大きな店舗で取り扱いブランドも豊富なのだが、どういう訳かトーヨータイヤを扱っていないことが筆者的にはネックだった。また手広くやっているがゆえか店員ひとりひとりがアノニマス感が漂っており、要はコンビニで専門知識の必要な商品を買う気がしないよね、という気分になってしまうのだった。その点今回お世話になったベストさんの担当者は、こちらの質問に立板に水で答え、適宜見解も挟み、対面販売の醍醐味を味わうことができた。結局はそれが決め手だったような気がする。
さて装着直後の印象記を書いてみる。かつて先代WM02を履かせたことがあり、その時はグリップ能力の不安ばかりが気になっていた。代が変わって03になったところで基本的な性格は大きく変わらないだろうという予想はあった。じゃあどうしてダンロップなのよと問われれば、合致するサイズがラインナップされていて、値段が手頃なのはWMしかなかったのよと答えざるを得ない。ミシュランもトーヨーも195/50/R16はラインナップにない。つまりは消去法で選択したのだった。ところがWM03、望外に印象が良い。ミシュラン パイロットスーパースポーツ(しかもインチアップした17インチ)からのスイッチだから、当然普段乗りの印象はがらっと変わる。だがグリップ能力の不足に関しては、流石にPSSが大概のタイヤよりも優れていることが分かっているし、そのことを論うつもりは最初からない。スタッドレスタイヤとしてWM03のグリップ能力は平均かそれ以上だろう。
むしろ特筆したいのはドライ路面での振る舞い。ミシュランから履き替えてもまったく遜色がない。インチダウンも効いているのだろう、17インチのPSSでは積極的に避けたくなる舗装荒れや段差などがあまり気にならない。ショックの受け方、逃がし方が巧みだ。インチダウンとの合わせ技ではあるが、16インチWM03装着時の乗り味も積極的に味わいたくなる。そもそも純正サイズが16インチであり、WM03は純正ホイールに履かせているのだから、乗り味が大きく劣化しないのは当然と言えば当然なのだが。
上記の印象は主に直進時やそれに近い状態での話。こと旋回時はさすがにPSSと同様とはいかない。比較の対象が間違っているとも言えるが、筆者にとってはこれが現実であり日常なのでどうしても気になってしまう。まず旋回動作に入る瞬間は16インチWM03の方が圧倒的に軽やかだし俊敏だ。これは嬉しい。旋回動作が進み「よし、ハンドルを直進に戻すぞ」という瞬間、旋回減速から加速にフェイズが移行する瞬間は、残念ながら少々腰が浮く感じが否めない。特にウェット路面だとさらに1割くらい下がるが、これはもうスタッドレスタイヤの宿命なのであれこれ言うつもりはない。そもそも公道上の数多あるコーナーでケツを振るような運転をする方が間違っているので、これはもうジェントルな運転の研修機会と割り切るしかない。
ロードスターではあまり評価しようがないが、タイヤノイズも気にならない。未だ幌を閉じた状態でしか乗っていないが、PSSと比べてうるさくも静かにもなっていない。この点も優秀だと思う。以上の3点を要約すると
・直進時はノーマルタイヤとの落差が少ない/ドライ路面性能は優秀
・旋回時のグリップ能力低下は想定内/グリップ能力はスタッドレスタイヤとしては中庸
・タイヤノイズも気にならない/静寂性も優秀
これが新品で値引き価格11万円なら、少なくとも東北・宮城県仙台市でブリザックやミシュラン、コンチネンタルに15万円出さなくても良いと思う。死なない・他車に迷惑をかけない冬季自動車生活が充分可能だと思う。半信半疑の消去法での選択だったが、ダンロップ ウィンターマックス03、積極的にオススメする。買って良かった。あとは寿命だがこいつばかりは時間をかけねば評価しかねる。希望としては距離数3万kmくらい、3シーズンくらいもってくれれば嬉しい。
こんばんは。私も明後日日曜日に交換予定です。冬タイヤにしてしまうと、急に走る気が失せてしまう私ですが、acatsuki様はじめ東北在住の皆様はどうお感じになっているでしょうか。スニーカーから長靴に履き替えた気がしてしまうのです。
私は昨年初めてミシュランに履き替えて、感触の良さに感心しているのですが、ダンロップも良いとは。次は試してみましょう。今朝鳴子温泉で用水路に車が突っ込んで、運転していた方が亡くなられましたが、そんなことにならないように、お互いに注意して運転しましょう。
寒くて怖い冬がやってきました。
kikuchi大先輩のコメントで鳴子温泉の件初めて知りました。どういう状況だったのか不明ですが、冬季はこういう事故が増えますね。用心用心。とは言えおっしゃるとおり「スニーカーから長靴」ですよ。言い得て妙ですね。今回のウィンターマックスはノーマルタイヤ比落差が少ない方ですが、旋回時のグリップ不足はどうしようもなく、そのたびに「うーん、我慢我慢」と唱えることになってしまいます。東北の景色は大好きですが、4ヶ月弱、1年の1/3は我慢しなきゃならないのはどうにかならんのか……。
千葉県なので雪の心配はそれほどない、とはいうものの通勤の方メインにぼちぼちスタッドレス装着車見かけるようになりました。ダンロップのフィールが好感触で何よりです。個人的に好きなメーカーなのでなおさらです。タイヤのチョイスも運転も改めて死なない、他人に迷惑をかけない、肝に命じます。冬の交通安全運動のメッセージもこれくらいいえばいいのに(笑)。
日本の道路交通法とか安全運転の呼びかけって、あくまで「みなさんわかってますよね?」という前提なのが生ぬるいなぁと思います(笑)。雪道や凍結路で、まずは自分が死なないこと、他人や他車に迷惑をかけないことを肝に銘じろと思いますし、そういう前提で対策をするべきだと思います。法律や規則でそれをやられるとうざいので(笑)、気に障らない啓蒙ができると良いんですけどね。
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脱線しますけど、どうしても「運転が好きではないけどせざるを得ない」とか「クルマという機械には興味がないけど、道具として必要」という層がいますよね。と言うかそういう層に属する人の方が圧倒的に多い。そういう人たちがコンビニの駐車レーンに頭から突っ込んで駐車するし、右折レーンに入ってしばらく経ってから右ウィンカーを出したりする。そういうドライバーが多いからそれでも良いと勘違いする人も多い。これって病理は深いと思っていて、こういう環境でマナー良い運転を志すとか、運転技術向上を目指すとか、かなり無理筋だと思うのです。芸事も同じですが、自分より上手い人と交わらないと自分の技術や見識って向上しないじゃないですか。上手で安全な運転をする人を滅多に見かけないので、そうじゃない人たちが上手くならない、見識が向上しないという負のループがあると思います。雪道はそれがさらに顕著になるので怖いです。