定期レポート#62_2023年12月

総走行距離
71,401km(当月+1,356km)

今月のロードスター
天候不順だったり主の体調不良だったりであまり距離を稼げない。そしてとうとう仙台でも積雪。その日はたまたま定義山(仙台の西方の山奥)へ行かねばならない用事があり、いつもなら旋回挙動の試験のつもりでステアリングとペダル操作に全神経を集中して走るワインディングを、ただただひたすら安全だけを最優先にして無事走り切った。新スタッドレスタイヤであるダンロップ ウィンターマックス03の印象を別途書いてみたい。

今月の読書
たまたま出会いがあり「スピリット・オブ・ロードスター 広島で生まれたライトウェイトスポーツ(池田直渡・著)」を読み始めている。NDロードスター開発経緯やエンジニアリング、デザイン面での壮絶な苦労話などを、マツダのそれぞれの中枢社員25名にインタビューして書き上げた労作。沢村慎太朗の「嘆息のND」が徹底的に評論の立場で書かれたNDロードスターの分析なら、こちらはむしろその背景にある「物語」の活写を主題にしている。沢村の評論はロードスター4車種全ての潮流の最新作として、NDの良いところと悪いところを炙り出しているが、池田のこの本は出来上がったNDが、なぜこういう商品になったのかを詳らかにしていく。オーナーとしては、パーツや挙動のひとつひとつに「あぁ!だからこうなっているのか!」という再発見がある反面、沢村が辛口に評価した部分へのフォローのようにも読める。好き嫌いはあろうがNDオーナーなら両方とも読んでおいて損なし。

スピリット・オブ・ロードスター 広島で生まれたライトウェイトスポーツ
ISBN978-4-8334-2198-0

参考:午前零時の自動車評論10(中の『嘆息のND』)
ISBN978-4-904076-52-1

8件のコメント

  • んで、124へはどう影響しているのか、ぜひ考察してください!

    • この池田さんの著作を読むと、フロントとリアの造形を変えただけでもうNDとは別物っつーことになるんですな。フロントやリアオーバーハングの重量を減らすために素材置換やデザインの工夫など、いわゆるお涙頂戴レベルでがんばってる。フィアットはそんなストイックな事情などまったく無視して「カッコ良けりゃいいんだろ」で仕上げてる。これが悪いっつーことじゃなくて、むしろ124はNDの改造コンプリート車ってことで解釈すれば、誰もがハッピーになれるクルマだと思います。
      __
      という仮説を立てたので、運転させてください!でも温かい季節にオープンでドライ路面で(笑)!

  • NDと124ちょっと納得です。先日弟が「made in italiaの良さ」的な本の内容について話してくれたんですが、イタリアの考え方の一つに「少し不便でも美しくあれ。」とか仕事は「過程も美しくあれ」みたいな価値観があるそうです。FIATととしては先代のオマージュのためには、みたいなところもあったでしょうか。124自分もぜひ乗せてください!

    • そして我々は、その不便でも美しいからあれらのクルマをリスペクトするわけで、そこを理解できてないと「不幸な出会い」になっちゃいますよね。さぁ、124を運転してそれを確認しよう!

      • ふむふむなるほど納得だね。
        んじゃあ、NDときっちり乗り比べてみよう!
        春の房総でボクと握手!

  • Yes!

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