雪上のダンロップ ウィンターマックス03
既報のとおり、冬季2023-2024シーズンのためにスタッドレスタイヤを新調した。ダンロップ ウィンターマックスは在庫品の02もかつて体験したが、03は現状でダンロップスタッドレスタイヤの最新製品。ブランド最新製品を体験するのは初体験ということになる。畳と女房は新しい方が良いと言うが、タイヤは古い新しいという評価軸の他に、愛車の走行性能、オーナーの運転スタイルとのマッチングという評価軸も存在する。ND5RC曉号と筆者の運転にウィンターマックス03（以下WM03）は雪上でどんな振る舞いだったのか、書いてみたい。
※本エントリーには当日の雪の状態を知らせる画像がない。雪上で呑気にクルマを停めて写真を撮影している心理的余裕がなかった
去る12月16日、仙台西部は今シーズン初の積雪があり、それは水分多めの、ややずっしりした雪だった。気温がまだ中途半端に低いからだろう。これがマイナス2度や4度なんてことになると、市街地でもパウダースノーになり、タイヤの印象もまた異なってくるとは思う。筆者がWM03を購入したタイヤワールド館ベスト栗生店の担当者氏は、雪上・凍結路において強いのはブリヂストン ブリザックと言えるが、早朝のガチガチに凍った郊外の道を頻繁に走る人でもなければ、WM03でも充分効くという見解だった。筆者は郊外の道を頻繁に走るものの早朝ではないし、FRレイアウトゆえかつてのプントエヴォやMiToよりも慎重に運転するだろうという予想から、むしろ積極的にWM03を導入した経緯がある。さて、ベタ雪積もる仙台郊外の道路でWM03は充分「効く」のだろうか。
チェックは積雪のあった当日の朝8時30分ころ、仙台市北部の曉スタジオから定義山へ向かうワインディングで行った。寄りにもよって最もハードな試験路である（笑）。定義山の「門前喫茶Norah」さんでバイトする長女を送って行くというミッションも兼ねているので、ちょうど良いというか仕方ないというか……。
さらに画像左奥に進む後半がある
WM03の基本的な性格はドライ路面で確認済。基本的には全方位的に優秀。というかノーマルタイヤとして考えても基本素養は高い。刺々しい反応もないし、静寂性などミシュラン様と比較してもさほどがっかりしない。唯一、旋回脱出時のトラクション不足＝グリップ能力そこそこという部分だけが「ま、しょーがないよな、スタッドレスだもんな」というだけである。で、雪上、一部圧雪路を走ってみると、見事にドライ路面上の性格がそのまま引き写されていて、グリップがさらに低下するだけであった。だから雪道ゆえに運転メソッドを変える必要はなく、ただひたすら速度にだけ気をつけていれば良い。まぁ下りのU字カーブで車体1/3分横滑りみたいな場面もしっかり味わったが、注意深く運転している分には、概ねAペダルの抜き差しだけでコントロールできると言って良い。
この「ドライ路面時の振る舞いがそのまま雪上にも引き写されている」ことは、思った以上に重要だと気が付いた。いつもの7ｰ8割ペースで走れば大丈夫！と信じられるのが素晴らしい。念のため書いておくがほぼ全編ワインディングロードでのチェックでこの感想である。唯一の心配はハードな凍結路での挙動だが、そこまで行くとどんなスタッドレスタイヤであれ速度を落とすことでしか対応できないから、性能比較とは次元が異なると思っている。前述したブリザックは早朝の凍結路にも強い……というのは、WM03にさらにほんの少しだけマージンがありますよというレベルの話だろう。滑ってしまえばタイヤの性能もクルマ側の駆動レイアウト差異も何の役にも立たない。超基本的な話で恐縮だが、みなさん雪道ではタイヤを過信せずご安全に。
ダンロップ良さそうですね！スタッドレスの評価軸って全く不勉強なのでありがとうございます。タイヤはコスパだけでは選んていけないと思うのですが、ダンロップはどのカテゴリーも結構良心的だと思います。確か住友グループの一員だと思いますが、それを考えると「おかしなものは出さない」と言えるかと。でも夏タイヤは未体験ゾーンの中華系が気になって仕方ないです(笑)。しかしどんなシチュエーションでも結局速度超過は危険、これにつきます。ま、お前が言うな、ですが。
ダイハツの一件を見るにつけ、国内メーカーの「××だから安心」ってのはもう無いな……と虚無に飲み込まれそうになります。でも少なくともダンロップ WM03は準雪国でなら程よい選択だと思います。というか、02の記憶ではちょっと突っ張る硬めのタイヤという印象だったのですが、03になったらググッと良くなっていて正直驚いています。
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中華スタッドレスタイヤは2シーズン前に痛い目にあったので、当分手を出さないつもりでいます。激安だったけどあれば酷かった（笑）。滅多に雪が降らない土地でお守り代わりに……という方もいるかもしれませんが、ドライ路面では消しゴムのごとく削られるので、いざ降雪した時に役に立たないと思うんですよねー（笑）。
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積雪・凍結路では速度控えめ慎重な運転が大正解ですが、これで駆動系が4駆だったらどうなのかな？という興味は、実はあります（笑）。
こんばんは。あの狭い道を積雪状態で下りて行くなんて、怖くて想像したくもない私です。そこを下りてのレポートは貴重です。あの日にそちらでは雪が積もった訳ですね。私は積もる雪が１２月に降るなんてと驚いてしまいました。統計としては１２月の中旬に降るのは３年連続だそうです。でもその後このポカポカ陽気。うむー、仙台の冬も変な感じになってきたぞと思っています。
本格的に降るのはやはり大寒あたりからでしょうか。これから我慢の日々が続きますね。スピードは控え目に、でいきます。
え？ということは大先輩のご自宅周辺は積雪しなかったんですか？まさか！こっちはちゃんと積もりましたよ！なんなら圧雪路面ありましたよ！ガックリ。そしてやっぱり暖かめの冬になりそうな気配ですね。ドライ路面ならウィンターマックスはあまりスタッドレスタイヤであることを意識させないので、ありがたいです。でもドライ路面ばっかり走ってると減るんだよなぁ……。