川口食い倒れツアー2024

川口市のごく狭い範囲で食い倒れツアーを決行した。クルマでの移動はE4東北自動車道のみだったので、正直このブログで扱う内容ではないことは百も承知だが、「移動の自由の謳歌」という視点ではそうとも言い切れない。また川口市周辺にお住まいの読者の役に立つ可能性もゼロではあるまい。備忘録として書いておく。

そもそもなぜ川口なのか。実は長女が我が家から独立し、初めて一人暮らしを始めたのが蕨市、蕨駅の直近で、蕨駅は川口市との端境にある。買い物や飲食店などは東口たる川口市側の方が圧倒的に選択肢が多く、家人の上京予定にホイホイ着いて行った際など、蕨駅近くのホテルを拠点に近所のお店を開拓したものだ。現在では長女は居を移しているため蕨市とはご縁も切れてしまった。だがそれ故に「あの時のあの店は今も健在だろうか……」と、返って望郷の念に似た懐かしさに取り憑かれてしまい、時々GoogleMapで懐かしいお店の近況などを追いかけてはいた。2023年の春以来筆者の生活も大きく変化し、別に長時間の高速道路移動を厭わなければ、ふらっと遊びに行くことができるではないか。そんなわけでほぼ5年ぶりに蕨駅東口の懐かしい飲食店を訪ねることになった。

HAPPY KEBAB
川口入りした初日の晩ご飯は本格ケバブ料理のお店で。5年前の初訪問時とはお店の場所も雰囲気も変わってしまった。店員さんも客もすべて現地の方々(クルド人だろうか)。筆者(と当日だけ合流した長男)は猛烈な外国人感を覚えつつケバブには舌鼓。こんなちゃんとした各種ケバブを大量に食べられるなんて最高。

最近チンピラ感溢れるルックスの長男

喫茶クラウン(川口市芝新町3-19)
昭和の雰囲気を令和に伝える、その筋では有名な喫茶店。その筋とはレトロ喫茶店ラバーズや歴史的建造物マニアのみなさんのこと。テレビ取材などもよく入るらしい。朝8時の開店とほぼ同時に入店。常連さんと思しき方々が数名。筆者も含めてみな年齢高め(笑)。朝はモーニングメニュー3種の中からしか選べず、筆者はBモーニング(ラウンドトースト、ゆでたまご、サラダにコーヒー)。滅多に喫茶店の朝ご飯など食べないので他と比べてどうなのかはわからないが、仰々しいイスやテーブル、カーテンや店内装飾のなかで食べるトーストやゆでたまごはとてもおいしかった。全体的に素っ気ないところが気持ち良い。

注文したBモーニングは本来スクランブルエッグなのだが、
ホールを担当するおばさんが「今わたしひとりだから!」ということで
提供が楽なゆでたまごに強制的に変更された。
そういうのも気にならないお店

PIZZA MARIO
5年前の初訪問時と異なり、週内の営業日も少ない上に昼間はスパイシーチキンカレーのみ提供(夜や土日昼はピザとパスタのお店になる)。そのピザとパスタが抜群においしかったので、あのピザが食べられないのは残念だったが、カレーそのものがこれまた非常においしかったのでプラマイゼロ……というか、むしろカレーで嬉しい。初めて頼むのにたまねぎのアチャールを有料で追加トッピング。しかも店内飲食に限りカレーソースのおかわりが1回無料という太っ腹営業。ライス、もっと多くても良かったなぁ。単品メニューならではの高クオリティ。

おみやげ:パン ア ロルジュ(川口市芝5-7-1)
マリオの開店時間とホテルのチェックアウト時間が噛み合わず、時間調整とお土産購入のつもりで入店したパン屋さん。ベーシックな食パン類もあるが、ホットドッグ系などの調理パンがとてもおいしかった。帰宅後の晩ご飯に家族で食べた。

泊った宿:ワラビーハウス
蕨駅に近いからワラビー??駄洒落のような名前に一瞬怯むが、中古マンションをリノベーションした、どちらかと言えば長期滞在に向いたホテル。各部屋にキッチンがあるので、駅前のスーパーマーケットで食材を買ってきて自炊するのが正しいのかもしれない。スタッフの対応もてきぱきしているし、きれい好きな友人宅に泊めてもらっているような感覚で、とてもリラックスできる。歩いて10分くらいの蕨駅からは都内のターミナル駅への接続も良く、我が家の定宿。実は風呂がないのだが(シャワーのみ)、むしろ歩いて10分くらいの銭湯に行くのが楽しい。

そんなこんなの1泊2日旅だった。実はもう1軒行きたいお店があったのだが、定休日と営業時間の調整がうまく行かず今回は断念。また数年後に来てみたい。

6件のコメント

  • acatsuki様
    ケバブもカレーも美味しそうで、うらやましいなぁと思いながら拝見しました。
    しかし、なんといっても、ベストショットはご長男ですね!
    エネルギッシュな感じが伝わってきました。(^^)

    • 料理がおいしかったのはもちろんなのですが、数年ぶりに訪ねる遠方の地ってのが程よいスパイスにもなっていたように思います。息子は今人間としていちばんエネルギッシュな年齢ですからね、これくらいで良いと思います。料理の量が思いがけず多かった場合食べ役に鳴ってくれますし(笑)。

  • 長男くん以外のものが頭に入ってこない(笑)。
    うちの息子の髪はメッシュ赤です。娘は下半分ブルーグリーンです。ダンナはほぼ白で、私はインナーがロイヤルブルーです。もうなんでもいいですね。
    川口あたりは結構外人さんが多く暮らしているので、お料理も多彩で楽しいんでしょうなぁ。ワラビーハウスもその影響かと。
    と、コメントもクルマ要素ゼロで〜ww

    • 長男のルックス、攻撃力強いなぁ(笑)。やっぱり若者って存在そのものにパワーがありますよ。髪なんか何色でもいいし、何を着ていてもいい。行動にパワーがあるからすべて後付けで肯定できちゃう。自分がその年齢だった時はまったく気付かなかったけど(笑)。川口、ネットでサクッと見ていると世紀末みたいなことばっかり書いてますが、実際のところはどうなのかなぁ。日本人と外国人のカップルが普通に歩いていたりして、(日本全国どこででも肯定的じゃないとしても)オレはそういうこだわりのなさに明るい未来を感じましたけどね。共生とか多様性って言葉だけがひとり歩きしてる印象を持ちました。ま、一晩泊っただけの感想ですけれど(笑)。

  • こんにちは。こういうのも大人のツーリングな感じで凄く好きです。
    食べ物が美味しそうで、楽しさが伝わって来ます。仙台ではケバブとかかかなか無いですよね。こういうツーリングも良いです。いつもどーっと走るだけなので。今度はこういうのがいいかなあ。皆さんと一緒に走る時は、お話しする時間を取ってくださるので良いのですが、一人で走るとついついがーっと走ってしまいます。

    • 記事がお気に召して何よりです。そうなんですよ、仙台でケバブを食べようと思うと夜の国分町に出かけないといけないので、もはや自分にはハードルが高くて……。
      __
      あ、自分もひとりの時はガーッと走っちゃいますよ。今回はロードスターの苦手な高速道路なんで、走行自体はあまりファンというか、ジョイはなかったですねぇ。かと言って下道で行ける距離かというと、もうそんな過負荷な道行きは無理、という……。嗚呼。

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