SAYONARA スタッドレスタイヤ2022
今期スタッドレスタイヤ最後のツーリングに出かけた。遠征というほどの体力がなく、宮城県北の県道をあちこち走ってきた。冬季はどうしても雪の少ない南方面へ行くことが多かったから、とにかく北、みたいな理由ではあるが、山沿いに踏み込むにはまだ早い。絶対雪がまだ残っているはず。かと言って海沿いは2週間前に行ったばかり。消去法で内陸へ。そういうことなら久しぶりに伊豆沼に行ってみますか……という感じ。
伊豆沼へのベストコースも、こう何度も走っていては飽きが来る。そろそろ新規開発が必要だ。仙台からの経由地点のひとつ、田尻までのルートを少し変えてみる。まずはR457を北上し、色麻町内からK16で三本木へ抜ける。MiTo時代に走り過ぎて、最近は避けていたコース。特にR4から東は微妙に交通量が増え、特に仙台三本木線と名付けられているK56はペースが落ちる。そうそう、だからあんまり走らなくなったんだよな(笑)。
鳴瀬川沿いに走るいつものK152まで到達するもそちらには乗らず、K146で北上する。このK146をなぜいつもは避けていたかというと、単に田尻への近道であり、整備されすぎてて面白みがないから。筆者の県道三昧ツーリングは高効率を良しとしない(笑)。初めて走るK146は、言ってみれば田園地帯エクスプレス。道幅も広く、だからロジスティクス系のパネルトラックの走行量が多い。ペースが速めなのはありがたいが、ダンプやトラックの直後は飛び石の危険があるから、車間距離をいつもより多めに取るくらいの気遣いはする。
さてR108を跨いでからも、田園地帯の細い農道を縦横に走る。すると次から次と見知った交差点や路線に出会う。新規開発しているつもりでも、これまでの内陸ツーリングで走行履歴があるのだ。フレッシュネスの点ではちょっと肩透かしではあるが、ツーリングのスキルアップとはこういう経験の積み重ねだから仕方ない。
田尻駅前のコンビニでひと休み。田尻から先は定番コースで行く。
伊豆沼着。昼時だ。伊豆沼といえば筆者には定番メニューがあって、ひとつは産直ショップくんぺるの「おこわ+メンチカツ」。どちらもプラトレイで販売されているお総菜だが侮るなかれ、地味に美味い。そして安い(一時期よりは値上げされたが)。もうひとつはお隣りレストランくんぺるでのグリルミートやハンバーグなどの間違いないメニュー。タイミングよく空腹ではあるが、先日の朝ラーとそのあとの昼食の影響で、筆者胃腸は本調子ではない。この日は定番ランチを見送り、長男に買ってもらった無印良品の「不揃いバウムチョコがけオレンジ」を昼メシの代わりにする。渡り鳥たちやたまたま通り過ぎた貨物列車などの写真を撮る。撮影の瞬間は決してそんなつもりはないのだが、できあがりの画像を見ると、どうしても「漫然と撮影している写真」に見えるものが多い。なんなんだ。どうすりゃいいんだ。
滞在時間はいつも短い。この日の帰路はいつもとは少し変えることにした。仙台市北西部の曉スタジオまでスムースに帰れるように、いつもは伊豆沼から西南の方向へ走りだすのだが、この日は東南、つまり宮城県内陸部の東よりを南下することにした。こちら方面はいつもは避ける。中規模の市や町が多いから交通量も信号も多く、あまり楽しくないのだ。だからいつまでも土地勘というか道路勘が発達せず、結果的に走るのを避けるという悪循環。ここはひとつレッツ経験値アップ。伊豆沼湖畔のくんぺるから東に出て、R398へ乗って南下を始めるとすぐに「みやぎ県北高速幹線道路」なる自動車専用道路が現れる。地図上では単なるK36なのだが、こいつがえらく快適だ。なんだ、みんな「交通量も信号も多い」って思ってたんだな(笑)。あっという間に次の町・佐沼へ。こんな高効率の快適走行、筆者の考える内陸探検じゃない!早々に佐沼ICで下界へ降りて、R398などをさらに南下する。やはりこちらも所々に見覚えある街角(笑)。敢えて走ったことのない道へプン太郎を進めるが、結局知っているどこかへ出てしまうもの。気付けばおなじみK15だ。平筒沼などの案内も見える。
あ!田尻駅だ!!なんだよ戻ってきちゃったよ……。まぁいいか。田尻駅を探検してみる。
この日新規開発したK146を往路のとおり逆行……するつもりが、曲がり角をひとつ間違えて北浦駅に出てしまった。急ぐわけじゃないし……とカメラを取り出したら、ちょうど電車が入ってきたのでパチリ。まるで撮り鉄じゃないか。
ここから先は間違えようがない。いつもは伊豆沼への往路の決定版として愛用しているコースを、逆に走って何事もなく帰宅。筆が流れたように「何事もなく」と書いているが、ツーリングは何事もなく帰宅できることが大事だ。新しい道の発見や美麗な景色などはドラマであって、破損や事故などは事件である。ツーリングにドラマは歓迎だが事件はいらない(笑)。5時間/163km。
新規コース開発と意気込んだ割には馴染みのある場所やコースをずいぶん走ってしまった。どうも宮城県内陸部の初期開発は完了してしまったようだ。二次開発としては、昨年の涌谷町のように、1点の深堀り目的のツーリングになるだろう。幸い訪れてみたい場所はたくさんあるが、ようやく訪れた春だ。これ以降は県外を目指したい。COVID-19の影響は免れないが、隣県、特に2年越しの開発目標「岩手県」は積極的に訪問したい。2022年のツーリングシーズン開幕か?その宣言はノーマルタイヤに履き替えてからにしよう。まずはスタッドレスタイヤにさよならだ。
こんばんは。はい、スタッドレスタイヤはもうさようならです。足元が軽くなりますよ。さて、今回一番のショットはカモちゃんたちですね。かわいくて気持ちが和みます。そして駅の写真とプン太郎がカーブで佇んでいる写真。どれも良いですね。それにしても、県道はもうは走り尽くしたのではないかという内容に、今更ながら感服です。私は東北道から東側は未だに未知のゾーンでして、脳内に地図はほとんどありません。平らな道が多いので、どうしても山側に行ってしまう私には未だに空白地帯です。段々に書き足していきたいです。でもその前に東北でも行ってみたいところがまだまだあるので、どの程度進められるか分かりません。まず連休に男鹿半島アンドR105阿仁合です。
もっと水辺に近づけば、見応えある絵面になったかもしれませんが、横着してしまいました。男鹿半島?関東の噂も聞こえてきましたが……。いやー、男鹿半島は私も再訪したいです。天気が良いとより良いですね。