2022年4月22日
車内ノイズ計測#2
プン太郎を日々運転しつつ、新しいノーマルタイヤ、トーヨー プロクセススポーツを検分している。前任のノーマルタイヤ、ブリヂストン ポテンザ アドレナリンRE003も、スタッドレスタイヤ、グリップマックス グリップアイスXもタイヤノイズが大きく、筆者はそれに辟易していた。プロクセススポーツを選ぶ時も、一応「静寂性」に気を使っているらしいことを確認した上で購入に踏み切った。だからまず何をおいても「静かなタイヤなのか?」は最大の興味関心であった。
測定は前回と同じくiOS上のアプリ「騒音計.app」を使う。タイヤの空気圧はメーカー指定値である前2.3bar、後2.1barに揃え、運転状態(速度やエンジン回転数)も測定コースも前回とほぼ同じ。而して結果や如何に。
がーん。MAX104dB。なんと、うるせーうるせーと言い続けてきたグリップアイスXと同じである。キャプチャー画像にはMAX値しか残っていないが、走行中のアベレージ値も90dB代でほとんど同じ。あぁ、色気を出してスポーツタイヤを買ってしまったのが敗因か……。幸い導入後の仙台は春らしい良い気候が続いており、日中など窓を開けて走ることができる。少しでもサイドウィンドウを開ければ室内ノイズは激減する。一方で風切り音や外部の音は流れ込んでくるが、中低域のノイズが籠るよりは爽快だ。しかし同じ環境で比較しなければグリップアイスXに失礼だ。プロクセススポーツは、残念ながら音に関するコンフォート性には欠ける。
総評はもう少し走ってから書くつもりだが、静寂性に関してのみ、速報としてお知らせする。とほほ。
タイヤって難しいですよね。オーナーがどこを目指すかによってチョイスが変わってくるし、これぞと思って買っても意外にレビューと違うぞ!?とかあったり。愛車との相性もあるし、安いから期待してなかったけど、意外にいいじゃんとか、結局履いてみないと分からないということがほとんど。私も何回も当たったり裏切られたりしてます(笑) 静粛性が一番欲しかったとしたら、静粛性を前面にうたっているタイヤを買うのがベストなんでしょうが、でも、ある程度は踏ん張って欲しいよなあ、とか考えがよぎると結局中途半端で失敗。。。とか、本当に今まで何回もありましたw 今は明確に「これを重視!」と決めたらブレずに選んでます。
静寂性静寂性と言う割には、結局グリップしないとヤなんですよ、きっとオレは。だとすると「どっちも」は多分あり得なくて、どこかのバランスで妥協するしかない。仮に静寂性の面で満足なタイヤだったとして、それでグリップ能力が低かったらもっとブーたれてると思うんです。ここに考えが至ったことが、プロクセススポーツを買った最大の成果だと思います。静かだがグリップするタイヤなどないのだ!と割り切れば、あとはおっしゃるとおり、重視することだけをブレずに考えれば良いし、買った後も後悔もないはず。良い勉強になりました。
貴重なコメントありがとうございます!プロクセススポーツとここまで真剣に向き合うこの界隈の皆様はマニアというよりレアキャラですねw。そもそもプント(含むミト、ノーマル?プント)自体の静粛性能もどーよ、って話にもなると思うんですよね。極端な話、レクサスクラスにプロクセススポーツだと「音は気にならないけど乗り心地が✕だね」、とかになるかもしれないし。フェードアウト命様のようにゴールを決めて選ぶのが最善だと思いました。今後UPしてくださるであろう動的性能のクオリティが楽しみです!
とは言うものの、タイヤ選びって難しいし面白いですよね。クルマ好きなら避けて通れない関門だと思います。静寂性云々については、おっしゃるとおりクルマの車体側の遮音性能にもよるし、その意味では10万km走ったプントエヴォは、かなりダメな方だと思います。マルチエアのエンジンサウンドって、基本的に野太くて廻せば廻すほど気分が盛り上がるって性質のものでもないから、基本的にフロント側の制音はちゃんとやったんだとは思います。でもリアがなぁ(笑)。なんか、DIYでリア制音って改善できるんかなぁ。
ちなみに動的性能ですが、どんどんプロクセススポーツが好きになってます。こいつはなかなか良いタイヤですぜ。
こんにちは。静粛性、グリップ性のほかに、金額というのも大きいです。私の場合は。車好きなら金のことなぐ言うな、というのは正論ですが、そうもいかないのが、現実。やはり剛性感とグリップを上げると静粛性は難しいのでしょう。また、コンチネンタルのエクストリームコンタクトに戻ったのはいいけど、もうちょっと剛性感が欲しい所です。みなさんいろいろ試されているでしょうね。ま、これも楽しみのうちの一つです。
どんなに良いタイヤでも、1本5万円とか8万円では絵に描いた餅です。初期投資金額だけで見るとプロクセススポーツはかなりコストパフォーマンスが良いと思いますが、どれくらい長持ちしてくれるのか……。これで1年もってくれたら相当嬉しいです。というのも、様々な速度域で走らせてみて、このタイヤのおいしい部分がわかってきたからです。得意分野っつーんですかね。そしたらめっちゃ頼れるヤツだったという。いずれ総評を上げます。ウェット路面性能だけが不明で、いまだ上梓できないのです。
おそらく、「騒音計」を謳うアプリなので人間が不快と感じる周波数成分をメインに計測していると思われますが、果たしてiPhoneのマイク性能がどれほどのものかは気になるところです。
自動車走行時の騒音は、そのクルマやタイヤ自体の音響特性と周囲環境・道路環境の合わせ技になりますが、人間がどう感じるかはまた別の話になりますよね。結局のところ音量が同じでも不快に感じなければそれで良しですし、ロードノイズは重要なインフォメーションでもあります。
電気自動車(HEV含む)が登場したあと、「電気モーター走行は静か」というかなり恣意的な言説が広まってしまいました。実際のところは、モーター(インバーター)の発するあの「キュイーン」とか「ヒューン」みたいな高周波音は自然界にほとんど存在しないため、人間は相当不快に感じてしまうので、防音材・吸音材てんこ盛りで対応しているという現実があり、BEV(特に高額車)の車両重量の一端はこの防音材・吸音材によるものと言えます。現在では、車載スピーカーから騒音と逆位相の音を出して打ち消すノイズキャンセリングを実装したモデルもありますが、音を効果的に減衰するには最終的に質量と物量という、身も蓋もない結論に至ってしまいますw
そして、耳が詰まったような圧迫感のある妙に静かな車内環境には、「不快」と感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
なるほど、確かにおっしゃるとおりですね。iPhoneに限らず、iOS、MacOSの最大の特徴は「細かいことは言うな。おまえら、こういうのが好きなんだろ?」という姿勢そのものだと思っています。誰がどうやっても一定以上のクオリティになる反面、細かく調整して自分なりにどうにかしようとするとそもそもそれができない。iPhoneのカメラやMacのGarageBandはまさにそれですね。一説には映像編集アプリ、ファイナルカットもそういう傾向があるとか。ま、事の真相はともかく、iPhone同士の電話での会話の異様なクリアさは、マイクに施した音質的チューニングと、そのチューニングに合わせた再生音へのイコライジングではないかと思っています。つまりiPhoneのマイクはそもそもチューニングされているはず。
ではあるのですが、このエントリーは「音量」だけに着目して「音質」は無視しているので、実際ウチのプン太郎に乗ってみたら、「いや、言うほどうるさくないじゃん」という方がいてもおかしくはないですね。私がこんな風にうるさく感じるのは、私が愛好する音楽の、おいしい帯域をがっつり侵食するからだと思うのです。コンテンポラリー音楽のベースの演奏が聴こえないのは、かなり印象を左右しますので。かと言ってなぁ、昨今のすべての音が全面に貼り付いたかのようなオーバーコンプのマスタリングは聴いていても疲れてしまうし……。
音楽を聴かなければ、そして同乗者との会話がなければ、眉を吊り上げて糾弾する音量ではないとも思います。あと、やっぱり「防音性能の劣化」の方が問題としては大きいかもしれないです。防音材ってそんなに重いの?まぁ低音を制御するには質量しかないですからねぇ。今のプン太郎の乗り味が変化してしまうなら、多少室内がうるさくても我慢します(笑)。