良いタイヤは本当にイイのか
自業自得バースト案件のため、筆者のNDロードスターのタイヤは現在フロント2輪がダンロップ ル・マンV、リア2輪がダンロップ ディレツィアIIIと、前後異なる銘柄を履かせている。本意ではないものの、仙台ではどうせあと1ヶ月もすればスタッドレスタイヤに履き替えなければならない。スタッドレスタイヤ+ホイールの新調も悩みどころだが、この前後異名柄状態はごく短期間のことだと割り切っている。同時にその状態でクルマの印象はどう変わるのか、興味があったことも確かだ。
同じダンロップのタイヤだが、元々履いていたディレツィアよりも、今回中古であてがわれたル・マンの方がヒエラルキーとしては上位である。昨今の国産タイヤブランド内のヒエラルキー上位のタイヤとはすなわち、静寂性と快適性がブランド内の上位であることと同意であろう(あくまで筆者の印象)。いわゆる「高級車に履かせるといいですよ」というヤツだ。快適性はともかく、静寂性云々はことマツダ ロードスターというクルマには関係ない……と言い切るには語弊があるが、筆者は「気にしてもしょーがない」とは思う。
今回ル・マンを履かせてみて一番驚いたのは接地性の良さと、そこから自然と立ち上がる高い直進安定性だった。ディレツィアよりもあきらかに舵が重いのだ。かと言ってイヤな粘り方でもない。それはハンドルの動かし始めだけに抵抗感があるとか、旋回動作が進行するにつれて重さが変わるとか、そういうアホな反応ではなく、ハンドルを切った瞬間から舵角が決まるまで、そして直進に戻すまでが、均一な抵抗感で統一されている。そこが美しい。その「均一な抵抗感」がディレツィアよりもやや強いというだけで、均一ならまったく問題ない。
ディレツィアよりもハンドルがどっしり安定するのは、ある種のクルマにとっては歓迎すべきことだろう。だがロードスターというクルマのキャラクター解釈によっては、持て余してしまう高性能でもある。筆者にとってロードスターとは、直線番長でもなければスピードマシンでもない。ワインディングロードでのひらひら軽快な旋回こそがロードスターの華だと思うのだ。実際にそういう運転をするかどうかはさておき。もちろんロードスターをツアラーと見なして乗ったって良いし、クローズドコースでの限界走行専用車として扱ってももちろん良い。ダンロップ ル・マンは、前者には歓迎されるかもしれないが、後者にはお呼びでないということになる。理想は理想として、現実を生きる筆者はツアラー的運転に終始しており、履かせて最初の数時間での印象は「良いタイヤってすげえな!」ということだった。まぁ筆者は安物タイヤしか知らないので、ポテンザ RE050Aの時も同じこと言ってましたけどね。
たまたま前輪にル・マンを履かせたので、ここまで思考を巡らせることができたのだろう。実際には前がディレツィアで後ろがル・マンならもっとツアラー的ロードスター生活のクオリティは上がったのかもしれない。しかし、やはり筆者の中のロードスターは「軽いボディを生かした軽快な旋回動作を楽しむクルマ」である。ル・マンは良いタイヤだとは思うが、筆者とロードスターにはちとオーバークオリティというか、狙い所が違う。高くて良いタイヤが自分にとって良いタイヤかどうかはまた別の問題なのだった。
ん、わかる気がする。acatsukiさんほど繊細にはわかっていないけど、それでもNCに履いてたポテンザRE050Aがオーバースペックというか、なんだかNCのキャラにあってないって感じたもの。「そのクルマに合うタイヤ」ってあるんだなぁと思った。
ちなみにフミコは前後サイズ違いで、前2本がPS5、後ろ2本がPS cup2という変則組み合わせだったが、それで400キロくらいしか走らずして手放したからよくわからない(涙)けど、この2種の場合、全然違いが判らなかったです、ハイ。
未公開情報ですが、実は911のタイヤが近々変わります。これは割と変わってくれるんじゃないかと思ってて、ちょっと楽しみ。へへへ。
未公開情報が駄々漏れだYO! ル・マンの接地性の良さがよくわかったのは、おそらく舵取り側に履かせたからだと思います。接地性が良いということは粘るということでもあって、スリップアングルが粘っこく付けば、理屈でどうこうよりも「ん?なんか違うな」くらいは、特にロードスターだとわかると思います。
逆にリアにル・マン、前にディレツィアだとどうなんだろうと今は思います。リアが粘るってことは旋回特性が変化するわけで、軽快感が若干削がれると予想しているんですが、タイヤ交換するのが面倒くさい(笑)。フミコちゃんのリアにPS cup2ってことは、やっぱり駆動輪側に接地性の良いブツを履かせているわけで、試乗時の挙動を思い出してもそれは納得ですね。やっぱりドイツ車って、小さいカーブをひらひらって場面はハナから想定してないんだと思います。300km/h(今は250km/hでリミッターの紳士協定?)でアウトバーン突進できて、車線変更さえ素早くできれば後は知らん的な。
個人的にすごい面白いです!恐らく単純なグリップはディレッツァの方が上だと思うのですが、手応えはディレッツァの方が軽やかというのは、ダンロップの設計思想そのままなんですかね〜?ルマンは、自分みたいな通勤メインだとミトには相性良さそうに思いました。ロードスターはディレッツァなら新型の102、ピレリだとドラゴンスポーツあたりが良さそうですね。一押しのトーヨープロクセススポーツはどうなんでしょう?NDには若干グリップ良すぎですか?もうすぐライフ終了ですが、ハンコックは癖がなくて、良い意味で何も気にならなかったです。
ハンコック、評判いいですよね。個人的にはロードスターには良い意味で中庸なタイヤが良いと思っていて、ピレリの安いヤツとか良さそうだなと思ってました。プロクセススポーツはサイズが無くて、プロクセスTR1になっちゃうんです。ランクが上がっちゃうようで、金もかかるしキャラの相性は不安だしどうしようかと。
NDロードスターは乗り味と価格のバランスを取るための「見切り」がすごいと思っていて、タイヤだけ格上にしてちぐはぐになったらいやだなと。ル・マンにはちょっとその影が見え隠れしてますね(笑)。
acatsuki様とどっちが先かわかりませんが、今冬か来春にピレリドラゴンスポーツかブリジストンテクノスポーツ考えてます。どちらも「メジャーなメーカーのアジアンタイヤ」という未知のカテゴリです。交換したらすぐインプレ送ります!
来春にはノーマルタイヤをどうせ新調しなければならぬ身ゆえ、楽しみにしております。でもピレリに興味あります(笑)。画面の一番下までスクロールしていただくと「メールで問い合わせる」リンクがあるので、そちらに送っていただければネタで一本書きますのでよろしくお願いいたします!
こんばんは。私は昨年の秋に前だけタイヤを交換する必要に迫られて、ピレリのドラゴンスポーツにしたことがあります。私のレベルだと「これでいいじゃん」となります。むしろいつも履いているコンチネンタルのエクストリームコンタクトより、カチッとした印象で静粛性もそん色なしでした。コンチネンタルのスポーツコンタクト5+と同じくらいの固さを感じました。印象は良かったわけですが、今年の春に前後一緒に取り換える時、〇ジタイヤの店員から、C43ならコンチでないとみたいに言われてついコンチのエクストリームコンタクトに戻しました。
今考えると、ドラゴンスポーツの方が良かったような気がします。店員さんに言われるとなんかそれに従っちゃうんですよねえ。あとは、値段。これも毎年のことなので、気になります。
来年はエクストリームコンタクトかドラゴンスポーツかと、今から悩んでいます。お金があればミシュランのPSとかも試してみたいのですが。
フ○タイヤのお姉さんににっこり言われると「そうかな」と思ってしまうのはわかります(笑)。実際コンチで悪いわけないと思うのですが、善し悪しとは別に「好き嫌い」ってのがありますからね、人間には。ドラゴンスポーツにはっきりと好印象を持っておられるなら、ぜひ一度試してみるべきかと思います。馬鹿みたいに高価なタイヤでもありませんし……というか、やっす!今調べてみて驚きました。仮に1年で使い捨てでもこれなら納得な価格ですね。ぜひ4輪全部に履かせた感想をお教えください。
あ、ミシュランは絶対良いので、あれは保険と割り切ってあれこれ試してみる方が楽しいです(笑)。