初冬の川崎町
川崎町のピザ屋さん「森の工房ルヴォワール」さんと「BLUE COFFEE tetsukasiroyama roaster」さんに、家人を伴って再び行ってきた。先日職場の同僚I君と巡ってきたのと同じコースである。もうひとつ別のプランもあったのだが、音楽を作ったり990Sの試乗をしたりとけっこう密度の高い休日が続いたので、あまり気合いを入れたツーリングは無理と判断。遠くを目指すよりも、ふらっと散歩に行く心持ち。幸い天気は良く、また気温もそこそこ上がったのでオープンにしたロードスターで行く。
前回と同じく、ルヴォワールは正午を待たずにほぼ満席になってしまった。やはり人気店なのだ。ピザで満腹になったが、やっぱりBLUE COFFEEも外せない。
ストーブに火が入っており、店内は少し暑いくらい。我々の他にお客さんがおらず、静かな店内で筆者は紅茶をいただく。インド南部産の茶葉を指定したのだが、柔らかい味わいのおいしい紅茶だった。家人が頼んだ珈琲もまた同様だったようだ。筆者行きつけの定義山は「門前喫茶Norah」さんとはまた違う味わいのお店。立て続けにBLUE COFFEEを訪れているのは今が紅葉狩りの真っ盛りだから。仙台市街地から比較的近く、美しさに定評ある紅葉目当ての観光客がこの時期定義山を多く訪れる。Norahの繁盛は大いに慶賀すべきことなのだが、一方でマスター夫妻やスタッフとのんびりおしゃべりできる雰囲気ではなくなってしまう。だから筆者のような常連は敢えてこの時期は様子見を決め込む。紅葉が終わって、そろそろ雪が……という時期が来るまでもう少し我慢だ。
BLUE COFFEEをあとにしてR457を遠刈田方面へ。13時頃になると早くも陽光が薄くなり、西から差してくるようになる。青根温泉-遠刈田温泉間は森の中を縫って走る区間だが、すでに木々の葉はあらかた落ちてしまい、枝のすき間からキラキラと薄い冬の太陽が差しこむ景色が延々と続く。多少やせ我慢をしても、ここはオープンで走るべきだろう。990Sのタイトで無駄のない挙動を味わったあとだったが、Sスペシャルパッケージの乗り味だってなかなかだ。この両車の違いを楽しむくらいにはクルマの乗り方がわかる。筆者は幸せだと思う。
あまりに楽しかったので遠刈田温泉から白石方面へ進み、途中の「みやぎ蔵王三十六景」のひとつ、北原尾で蔵王連山の眺望を堪能。陽の光と流れる雲で以前見た時とは別物のようにダイナミックだ。立ち寄ってよかった。
R457をさらに南下して白石市内でコスモスラインに乗る。あとは村田町を経由してお馴染K31で帰宅。4時間/103km。下駄履きで近所を一周してくるようなツーリング。雪の季節になれば、このあたりも気軽に出かけることはためらってしまう。これから春までは、ツーリング目的地は県南の平野部や県北の海沿いが中心となってくる。晩秋と初冬の間でなければこの日の景色は見られなかっただろう。良いタイミングだった。
こんばんは。紅葉がひと段落して、葉っぱが落ちるここから約2週間ほどが、意外なオープンカーのハイシーズン。あまり話題にならないけど、スピードをあまり上げずに見通しの良い道を空気と日の光を楽しむほんの僅かな期間が好きです。それにしても素晴らしい天気と写真の腕の冴え。いつものことながら、感心いたします。眼福。奥様の幸せも、容易に想像できます。
たまにはこういう「ちょっと散歩してきました」みたいなエントリーも良いかな、と。実際大先輩のおっしゃるとおりですね。葉っぱが散ってしまって、陽のとおりが良くなって、正午くらいまではなんとかオープンでも快適……みたいな、一瞬の刹那みたいな期間があるんですね。年内、あと数日あるかないか……。ところで関東がまた騒がしいようですね。ろまんちっくな話があるかもしれませんね。