4ヶ月ぶりのノーマルタイヤ

既報のとおり、ロードスターのタイヤをノーマルタイヤへ交換した。3月20日前後に降雪の可能性があることは承知の上。とにかく旋回中期からの立ち上がり加速を、一生懸命我慢しなければならないのが辛い。もちろん横滑り防止装置はONになっているのだから、ケツが外に逃げてあわや一回転……みたいなことにはならないはずだし、外から見ていて「あ、あのND、ケツが危ないよ」などと指を差されるわけでもないことは承知しているが、とにかくAペダルを踏む右足が、「う、もうちょっと踏みたい……」と叫んでいるのである。それを横滑りの勉強の機会と捉えることももちろんできるのだが、公道でそれを試すなんざ以ての外だし、そうそう都合よく無人の広い場所があるわけでもない。

これが純正状態の車高である!
ボディとタイヤ上端のクリアランス、これはこれで美しい

さて履き替えたノーマルタイヤ、とほほな理由から4本セットではなく2+2セットとなっている。

岩手県探訪シリーズ#4・東磐井大規模林道 爆裂の章

当然買い直すつもりなのだが、このタイミングでお金を用意することができず、キャリーオーバーすることになった。ただし前シーズンとは逆に

前:ダンロップ ディレツィアZIII
後:ダンロップ ル・マン

とした。単純にグリップ能力・接地性を優先するなら駆動輪たるリアにディレツィアということになろうが、昨シーズン末に結果的にフロントに履かせたル・マンは、グリップ、静音性のバランスが好ましかった。ロードスターで静音性を云々するつもりではなく、ディレツィアの頑なにグリップする感じが、NDロードスターに対してややオーバースペックだった印象があった。もしろ立ち上がり加速にはル・マンくらいのグリップの方が結果的に好印象なのでは?そこで前後のコンバートである。

装着後は仙台市街地から幹線道路を、つまりそれなりに交通量の多い道路を走っただけなので、特に旋回時の様子はまだわからない。ただスタッドレスタイヤからの接地性アップは想像以上で、直進が剛直になった分、ハンドルがセンターに固定された状態が正真正銘の直進なのか、返って疑心暗鬼になってしまった。この感覚、わかっていただけるだろうか。そんなこんなで初日は肩に力が入ってしまった感がある。フロントのディレツィアのグリップ能力のおかげで路面への食いつきがはっきりしている。まぁこれは数日すれば慣れてしまうだろう。本当はこんなリア向きかフロント向きかなどと考えたりせず、4本統一した銘柄で走る方がよほど精神衛生上は良い。

それにしても約4ヶ月ぶりのノーマルタイヤのどっしり感。改めてそれを味わうと、EPS(パワステ)の調律も、この状態で評価しないとダメだなと改めて思った。スタッドレスタイヤではハンドルがするする動き過ぎる。初冬にスタッドレスを履かせた当初は「あー、ハンドルが必要以上に軽くなっちゃったな」と嘆いたものだが、ノーマルタイヤに戻して本来の抵抗感に戻ったハンドルを切る時、「ここまで粘らなくても……」などと思ってしまう。じゃあどうなってりゃ良いんだよ!とセルフつっこみするレベル。すみません。ただ言えるのは単純に「ロードインフォメーションが増えた」という問題じゃない。電子制御である以上、これは人工的に演出された抵抗感なのだから、マツダのEPSチューニングの腕前を推し量るチャンスだと思っている。

それにしても。やはりディレツィアはロードスターにはオーバースペックだなぁ。これはロードスターを旋回マシーンと捉えるかGTと捉えるかによっても評価が別れるだろうが、割とGT寄りに捉える筆者でさえ、ディレツィアは少し荷が重い。プン太郎に履かせて印象がとても良かったトーヨー プロクセスが最右翼だが、新調時までもう少し悩むことになりそうだ。

8件のコメント

  • こんにちは。やはりサマータイヤは良いですね。自分で言っておきながら、私も春分の日より前の17日金曜日にタイヤ履き替えをしてもらいます。いやー、恥ずかしいんですけど、こんなに暖かくなると流石に雪はもう無いと思いまして。
    それにしても、今年の暖かさは異常という感じですね。今冬は3回ちゃんと雪が降りましたので、やはりスタッドレスは仙台では必要と感じています。先日の逗子往復運転手、の時、茅ケ崎のコーヒーショップ(カウンターのみ5席、週3,4日だけ営業)のママがおっしゃっていました。「ここではスタッドレスは要りません」ガーン、やはり!そうか。
    うーん、三浦半島か伊豆半島に引っ越したい!そして浮いた分良いタイヤにしたい。

    • あー、やっぱりぃ……。ガーンですね(笑)。伊豆半島の便利な土地は必然的にお高いそうです。P姐さんが言っていたんだから間違いありません。
        
      さて仙台、このコメントを入力している明日の朝は氷点下の場所もあるとのこと。はてさてどうなりますか……。17日以降もご安全に。

  • 噂のトーヨープロクセス(笑)。
    うちのNCはそのプロクセスですが、まぁまぁロードノイズ拾います。てか、あちこちガタピシいうので驚いてます。トラックの脇を走ると窓が開いてるか?と思うほど轟音が聞こえるし。なんか911との違いが笑えるほど違う。なので肩に力が入る。同じです(笑)。そして運転疲れるし。それが妙に楽しい(爆)。病気ですね。

    • このブログはかなり病気側の人がコメントする流れなので、ぜんぜんOKです。偶然読みに来て「なんじゃこのブログ、付いて行けん」という具合に「袖すり合うも多生の縁」的な方のほうが圧倒的に多いと思われ、その人たちには運転が疲れて何が楽しいのかわからないと思います(笑)。
        
      プン太郎に履かせて大興奮したプロクセススポーツにはサイズが無く、その下のTR1という品種が今アツイ!あとピレリとファルケン、候補はこのみっつですねー。ちなみにプン太郎にプロクセススポーツを履かせていた時、けっこうタイヤノイズでかい、リアから特に音漏れが酷く、制音性能が劣化してきてるのかも……と書いていましたが、そのノイズの半分くらいはリアのハブベアリングご臨終だったみたいです。とほほ。なので「なーんだ、それならスポーツ系とは言え、静かな方なんじゃないかな?」と今は思っております。とにかく接地性と直進の柔らかさの両立具合が素敵でした。

  • 4月にピレリドラゴンスポーツをミトに履かせますのでその時はまた改めてどんなもんかはお伝えできればと思ってます。kikuchi様の経験値も購入の理由のひとつなのでネタになればと思います。ミトの車検は片手の遥か彼方を超えていったので、部品が届いたものから五月雨式に払っていきます(泣)。

    • ピレリは今よくよく探してみると、公式サイト(日本)には195/50/R16ってないんですね。欧州にはあるみたいですが。どこかのタイヤ屋さんの在庫にあるのを見つけたんですけど、ドラゴンスポーツじゃなかったなぁ確か。ピレリがダメだと価格的にはファルケンかディレツィアの二択になっちゃって、それだとエコ系か剛直スポーツ系と触れ幅が大き過ぎるー。基本的にエコタイヤは避けたいという気持ちもあるのです。もうちょっと普通のタイヤないのかな。
        
      MiToの車検はマジで続報に興味があるので、ぜひ全貌を今度教えてください。

  • 私も本日ノーマルに戻しました。
    買物、街乗りでしたが軽快感が戻り安堵しております。
    ラジアルタイヤは回転方向がある為、前後のローテーションで交換しました。
    嗚呼、峠道を走りたい!

    • まだ早いかも!<峠道  しかしそれにしても当スタジオとは真逆の感想ですなぁ。5.5Jのホイールだからかタイヤが2018年製だからか、スタッドレス時期はハンドルの動きが軽すぎるくらいでした。でもノーマル+純正ホイールに戻したら、単純に設置面積が増えたのかどっしりハンドルを切る感触がはっきりと落ち着いてイイ感じ。癇に障ると言うほどではないですが、スタッドレスタイヤは路面情報が減ってしまったようであまり歓迎できませんでした。

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