1月も半ば。恒例の積み残し案件「振り返る」ネタをお送りする。ツーリング編、オフ会編、そしてNDロードスターへのスイッチなど総括編という3本の予定。まずはツーリング編から。

1-3月
この頃は博打で買ってみた中華製スタッドレスタイヤが大外れで、早く暖かくなってノーマルタイヤに履き替えたいとばかり考えながら走っていた。毎年のことながら、仙台よりも北方面に行く機会が激減するので宮城県内、近場をサクッと往復みたいなツーリングレポートが増える。福島県保原の「駅前食堂」さんはこれ以来だが、再訪の機会を常に探っている素晴らしいお店である。そして蔵王町の鎌倉温泉は3月だったのか……。寒かったはずだよ。

4ｰ6月
ツーリングシーズン開幕宣言。あぁ、福島県飯舘村もこれ以来だなぁ。春になったら必ずまた出かけよう。岩手県一関市でお餅膳を食べたりゴールデンウィーク中にガラガラのR13（伊達・米沢区間）をゴキゲンで走ったりしたが、このシーズンのトピックはなんと言っても宮城県K192の5年に渡る道路工事の、まさかの1年延長である。走行車両僅少に違いない険しい県道を、6年もかけて整備してくれているのだから閉鎖しないだけ感謝すべきなのかもしれない。もはやMiTo、プントエヴォと2世代に渡るお預け県道。今年は走ることができるのだろうか……。

2022年中に3回も出かけることになった岩手県・東磐井広域農道をこの時期初走行。岩手県探訪第2シーズンは盛岡以北から始まる予定。秋田県の1泊旅行も楽しかった。川瀬巴水の真摺りっていくらするのやら。欲しい。

7ｰ9月
2022年7月11日NDロードスター納車。つまりこのシーズンから主力戦闘機はアバルト プントエヴォからNDロードスターへ代替わり。最初のロングツーリングが岩手県遠野市。暑かったが実に素晴らしい体験だった。病身ゆえの低体力から近場ばかりをうろうろしていたが、NDロードスターを馴染ませるには良い時間だった。山形県、月山方面から天童市内へ戻ってくるツーリング決行時には、ずいぶん身体に馴染んでいた感がある。遠野も月山も本当は秋口くらいに行くのが、きっと気候的には身体に良いのだろう（笑）。

10ｰ12月
家人のシトロエン C3で出かけた福島県会津若松方面は、「クルマを運転する」という視点だけでも楽しくボリューミーだが、点在する近代建築遺産見学というネタを合わせると価値が倍増する。これこそクルマじゃないと不便な旅である。食事、宿まで含めて素晴らしい旅だった。

とは言えこのシーズン最大のトピックは岩手県探訪シリーズ#4「爆裂の章」である。住所で言えば一関市藤沢町であるが、はっきり言って山際の里山。東磐井広域農道南端から数km走行しただけで左前輪を側溝に突っ込んでバースト。もし携帯電話の電波が通じなかったら……と思うと今でもゾッとする。レッカー車に同乗させてもらい帰仙するという前代未聞のとほほ案件。タイヤを手当てして翌々日に決行したリベンジツーリング「豊饒の章」では一転して水沢、栗駒を経由する超極楽ツーリング体験で帳消しにすることができた。

2022年を通して主力戦闘機とC3が綯い交ぜになっていて、各者の純粋な走行距離や時間が算出できない。2022年末のエントリーに書いたように、16,799kmを筆者の年間走行距離として報告しておきたい。改めて振り返ると、どのツーリングもそれぞれに味わいのある良い体験ばかりだった。いくつか残念な体験も含まれているが（笑）、それは避けようがない。無理やりベスト3を挙げるとすれば

1.岩手県探訪シリーズ#4・東磐井大規模林道 豊饒の章
2.大勝利！今こそ飯坂温泉・米沢間はR13を走るべきです
3.山形・月山・大井沢

となろう。必ずしも初体験の走行経路や目的地が強く印象に残るわけではなく、例え何度も走ったことがある道だったとしても、気持ち良く走ることができた区間距離・時間の長短が決め手のようだ。加えて体力的に往復400km前後が限界。2023年はその限界値を上方修正していきたい。それも楽しみだ。